2016年6月25日発売
その患者には名前以外、過去の記録が一切なかったー。メリーランド州の精神科医療施設メナカー。犯罪をおかした心神喪失者を多く収容するこの病院にジェイソンという謎めいた患者が送られてくる。彼の担当医になったリーサは青年の語る妄想とは思えない過去の断片を繋ぎ合わせるうち、悲劇的な事件に隠された闇に肉薄する。だがその頃から、リーサは何者かにつけ狙われるようになり…。
18歳の夏、父は死刑執行された。一部始終を目の当たりにしたケイトリンは、自白を強要された人々を冤罪から救うために法精神科医となった。ある日、父の弁護士だった人物から協力を頼まれ、殺人事件の容疑者クレイマーと面談する。無実を訴えてはいるが彼が異常者であることは間違いない。依頼を断ろうとした矢先、眼前でクレイマーが殺された。最期に謎めいた台詞を残してー。
11歳の少年ブルーノは、いつの日か父のような名探偵になるのが夢。お手製の名刺を配り、事件はないかと日々ご近所に目を光らせているが、最近変わったことと言えば、愛猫ミルドレッドの様子がどこかおかしいことくらい。そんな時、事件は起きたー向かいに住む友達の母親が何者かに殺されたのだ!しかも時同じくして愛猫も姿を消し、死体のそばには猫の血染めの足跡が…!?キュートな探偵、登場。
“クトゥルー”と名づけられた世界初の霊的発電所周辺で呪的災害が頻発した。呪禁局特別捜査官に緊急出動命令が下る。新人の葉車創作(ギア)は、災害の裏に、魔法テロ組織サイコムウの暗躍を知る。その狙いが発電所の破壊と気づいた葉車たちは厳戒態勢に入る。そこへ狂信的な科学武装集団が侵入。世界の破滅を目論む邪悪な生命体と壮絶な魔戦が始まった…。
難解と言われる「H・P・ラヴクラフト」の作品が親しみやすく、より読みやすくをコンセプトに『超訳LLシリーズ』として生まれ変わりました。「クトゥルー神話」には興味があるけど読みにくくて…という方々にお勧めです。