2016年7月23日発売
うちの執事が言うことには8うちの執事が言うことには8
一ノ宮家からの招待を受け、衣更月をつれて当主として初めての旅行に出かけた花頴。楽しいひと時を過ごしていたのも束の間、別荘の一室で火事が起きてしまい、偶然居合わせた赤目の別荘に避難することに。赤目家のもてなしを受けて心が上向いていく花頴だったが、火事が偶然の事故ではなく屋敷内の何者かによる放火だと判明し…!?誰が、なんのために事件を起こしたのか。主従の絆が試される、上流階級ミステリー第8弾!
細雪 上(1)細雪 上(1)
大阪・船場の旧家、蒔岡家には鶴子、幸子、雪子、妙子の美しい四姉妹がいる。三十歳にして独身の三女・雪子には次々と縁談が舞い込むが、なかなかうまくまとまらずにいた。上流階級社会の何気ない日常と、美しく移ろう四季、そして関西の街を写す、著者の代表作。上巻には、著者の妻で幸子のモデルとなった松子夫人による「『細雪』追想」も収載。
細雪 下(1)細雪 下(1)
街に戦争の影がしのびよる中、三女・雪子に、ようやく御牧子爵の子息との結婚の話が持ち上がる。ほっと胸をなでおろした幸子だったが、そんな折に、奔放な四女・妙子の妊娠が判明するのだった。妙子の出産の予定日と、雪子の婚礼の日がしだいに迫り…。戦時下、軍部の圧迫により発表禁止とされながらも、著者が書くことをやめなかった一大長編。
細雪 中(1)細雪 中(1)
東京に居を移した本家に身を置く雪子は、都会の空気になじめず心細い日々を送っている。いっぽう関西では、神戸で大洪水がおこり、四女・妙子が巻き込まれた。この水害から妙子の命を救ってくれたのは、かねてより付き合いを続けていた許嫁の奥畑ではなく、奥畑家に昔丁稚奉公をしていた板倉であった。二人の身分違いの恋に家族が翻弄される中、板倉が病に倒れるー。