小説むすび | 2016年8月3日発売

2016年8月3日発売

エスカルゴ兄弟エスカルゴ兄弟

出版社

KADOKAWA

発売日

2016年8月3日 発売

〈問題の多い料理店、本日開店いたします!〉 唯我独尊の変人カメラマンと、巻き込まれ体質の元編集者、男二人の無謀な挑戦の行方は!? 笑いと感動で心を満たす、最高の料理&成長小説!! 出版社勤務の柳楽尚登(27)は、社命で足を運んだ吉祥寺の家族経営の立ち飲み屋が、自分の新しい職場だと知り愕然とする。料理上手で調理師免許も持っているし、という理由で料理人として斡旋されたのだ。しかも長男で“ぐるぐる”モチーフを偏愛する写真家・雨野秋彦(28)は、店の無謀なリニューアルを推し進め、前代未聞のエスカルゴ料理店〈スパイラル〉を立ち上げようとしていた。 彼の妹・梓の「上手く行くわけないじゃん」という嘲笑、看板娘・剛さんの「来ないで」という請願、そして三重の養殖場で味わう“本物のエスカルゴ”……。嵐のような出来事の連続に、律儀な尚登の思考はぐるぐるの螺旋形を描く。 心の支えは伊勢で出逢った、フランス女優ソフィー・マルソー似のうどん屋の娘・桜だが、尚登の実家は“宿敵”、讃岐のうどん屋でーー。 「いざという時は必ず訪れる。その時には踊れ」 真剣すぎて滑稽で、心配でつい目が離せない。凸凹義兄弟、ちっぽけで壮大な“食”の軌跡。 一気読み間違いなしの、痛快エンタメ作!! ★太鼓判! 津原泰水の料理を描く筆致は3D。味を伝える技巧は活字世界の美味しんぼなのである。 ーー豊崎由美氏(書評家)/「本の旅人」2016年8月号より 帯イラスト/松苗あけみ プロローグ 壱 1 フレンチトーストの夜 2 モツ煮込みの匂い 3 シビレに痺れ 4 冷蔵庫の名はグレー 5 油雑巾とは 6 ヘリックス・ポマティア 7 伊勢うどんに転ぶ 弐 1 エスコフィエのレシピ 2 八角とキツネ 3 おつまみ三種盛り 4 なにかグラタンのような 5 エスカルゴうどん 6 ウドネスカルゴへ 7 チーズに蜂蜜 参 1 美しきアーモンド形の 2 酒豪に捧げる天津飯 3 葱ぬたと日本酒 4 チキンラーメン三昧 5 稲庭の威力 6 磊磊なる料理たち 7 エスカルゴ尽くし エピローグ

罪の声罪の声

出版社

講談社

発売日

2016年8月3日 発売

京都でテーラーを営む曽根俊也は、父の遺品の中からカセットテープと黒革のノートを見つける。ノートには英文に混じって製菓メーカーの「ギンガ」と「萬堂」の文字。テープを再生すると、自分の幼いころの声が聞こえてくる。それは、31年前に発生して未解決のままの「ギン萬事件」で恐喝に使われたテープとまったく同じものだった。「ギンガ萬堂事件」の真相を追う新聞記者と「男」がたどり着いた果てとは。渾身の長編小説。 「週刊文春」ミステリーベスト10 2016国内部門第1位! 第7回山田風太郎賞受賞作。 朝日新聞「天声人語」など各種メディアで紹介。 逃げ続けることが、人生だった。 家族に時効はない。今を生きる「子供たち」に昭和最大の未解決事件「グリ森」は影を落とす。 「これは、自分の声だ」 京都でテーラーを営む曽根俊也は、ある日父の遺品の中からカセットテープと黒革のノートを見つける。ノートには英文に混じって製菓メーカーの「ギンガ」と「萬堂」の文字。テープを再生すると、自分の幼いころの声が聞こえてくる。それは、31年前に発生して未解決のままの「ギン萬事件」で恐喝に使われた録音テープの音声とまったく同じものだったーー。 未解決事件の闇には、犯人も、その家族も存在する。 圧倒的な取材と着想で描かれた全世代必読! 本年度最高の長編小説。 昭和最大の未解決事件ー「ギンガ萬堂事件」の真相を追う新聞記者と「男」がたどり着いた果てとはーー。 気鋭作家が挑んだ渾身の長編小説。 プロローグ 第一章 第二章 第三章 第四章 第五章 第六章 第七章 エピローグ

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