2017年11月16日発売
ある夜、教室の机に入った手紙で呼び出された僕は、崖から突き落とされた。目覚めると、冴えないオタクだったはずが、巻き添えになった美形の男子高校生の姿に変わっていたー元いたクラスに転校生として潜入した僕は、入れ替わった姿で犯人捜しをはじめる。いったい誰が僕を殺したのか?そんな僕に警告を発するのは何者か?初なさと驚きに満ちたラストが待つ傑作青春ミステリー!
神様や妖怪をゲストとして迎える出雲のお化けホテルに就職した時町見初。季節は春。見初がホテルにやってきてから、ちょうど一年。それを祝おうと、先輩の櫻葉永遠子が発起人となり、お花見が開催されることとなった。しかも、ただのお花見ではなく、桜の妖精であふれる特別な場所で開かれるようでー。神様を治すお医者様の登場や、見初に関係する四季神家の謎も明かされるなど、今回もイベント盛りだくさん!笑って泣けるあやかしドラマ、待望の第三弾!
谷原芽衣が、伊勢神宮の内宮の裏山にある宿『やおよろず』で働き始めて4カ月。火の神様にオムライスを振る舞ったり、猿田彦大神様(天狗様!)に道案内されたり、相変わらず不思議なお客さんで大忙しの毎日を送る芽衣。そんなある日、大国主様に頼まれて、因幡の白うさぎを捜しにおかげ横丁へ行くが、そこでとんでもない事件が芽衣を待ち受けていた!?大人気神様ストーリー、第二弾!
生まれつきあやかしの見える高校生・草壁彰良は、父親の死をきっかけに奈良に住む親戚の額田真奈歌に引き取られ、彼女の営む喫茶店「万葉茶房」で働き始めることになった。万葉茶房は人間だけでなく、あやかしたちにとっても憩いの場。彰良は趣味で万葉集の歌をそらんじられるのだが、試しにあやかしに披露したところ大好評で、歌を聞きに来る常連客も出るほどになるーあやかしと人間たちの交流を描いたハートフルストーリー。
珠子の知り合いの元芸者・おふじが、長屋に引っ越してきた。いまは「あまのじゃく」という飲み屋の女将をしているという。その店の常連客に「枯芒」という力士がいたが、なんと取り組みの最中にまわしが切れて負けになる、という珍事に見舞われてしまった。しかも、まわしが切れたのは二度目だという。八百長ではないかと睨んだ桃太郎は、さっそく事件の真相を探り始める。大人気シリーズ第九弾!
北町奉行所臨時廻り同心白縫半兵衛の組屋敷を、見知らぬ娘が訪ねてきた。おふみと名乗ったその娘は、奉公先で人殺しの密談を聞いてしまい、恐ろしくなって飛び出してきたという。驚くことにおふみは五年前に死んだ、手先の鶴次郎が着ていた緋牡丹の半纏を手にしていた。生前、おふみの家に世話になった鶴次郎が、困ったときには半兵衛を訪ねるよう言い残していたのだ。直ちに探索に乗り出した半兵衛が、許しがたき奸計を暴く!痛快無比の人情裁きが大好評のシリーズ第三弾。
帳尻屋の仲間である柳橋芸者のおくうに縁談が持ちあがった。突然のはなしに戸惑う忠兵衛だが幼馴染みだという相手の男三太郎を紹介され盃を交わすうちに、ふたりを温かく見守ることを決意する。だがその直後、三太郎が手代見習いとして世話になっている浅草駒形町の紅屋の主人が殺められ、三太郎が行方知れずとなりー。蔓延る悪に引導を渡す、闇の男たちの活躍を描く、大人気シリーズ、灼熱の第六弾!!
観る者すべてを虜にする天才役者、揚羽恋之介と、見る者すべてを震え上がらせる剣豪、烏森堅四郎。正反対にもほどがある二人が人生舞台で出会ってしまった。芸に惚れ込み押し掛け弟子になった堅四郎を、今日もしごき倒す恋之介。『大江戸小芝居祭』で“大階段落ち”を披露すべく熱い稽古に励む凸凹師弟の前で、血腥い殺しが立て続けに起きる。期待のシリーズ第一弾!
岡野藩領内で隣国との境にある峠の茶店。小柄で寡黙な半平という亭主と、「峠の弁天様」と旅人に親しまれる志乃という女房が、十年ほど前に老夫婦より引き継ぎ慎ましく営んでいる。ところが、ある年の夏、半平と志乃を討つために隣国の結城藩から屈強な七人組の侍が訪ねてきた。ふたりの過去に何があったのか。なぜ斬られなければならないのか。話は十五年前の夏に遡るー。辛い過去と哀しみを背負いながらも、真摯に生きる夫婦の姿が胸を打つ、傑作時代小説。