2017年12月1日発売
異世界への転移能力を身につけ、店を開き順調に顧客を開拓するミツハ。ある日、お店にやってきた少女を攫おうとする怪しい男を発見し、拳銃型スタンガンを使って撃退する!「お前、何モンだぁ!」「我は雷の姫巫女である。刃向かう者は容赦せぬ!」格好つけて言ってみたセリフを聞かれたその少女の正体はーなんと王女様!逃げようとするミツハに王女様から声がかかる。「お待ち下さい、姫巫女様。是非、城へ」ってやっぱりそうなるよね!王様と対面することになった雑貨屋の店主ミツハの運命は!?
稀少な魔物や世にも珍しいアイテムが大量に隠されている、伝説の場所ー隠しダンジョン。そこでお宝やスキルを手に入れることに成功したノルは、スキル使用に必要なLPを貯めるためにイチャイチャしたり、学校の試験に向けてがんばったりと、充実した日々を送っていた。そして未踏のダンジョン七層に足を踏み入れたノルは、謎の少女と出会う。彼女の正体はドリアードで、どうやら魔物に襲われているらしい。彼女を助けてあげることにしたノルだが、そこには圧倒的レベル差の強力なモンスターが待ち受けており…?大人気ファンタジー、書き下ろしエピソードを加えての第二巻!
絵馬の中の人物がまるで矢を放ったように見える殺しの現場の真相はー(びいどろの筆)。味競番付で上位になった店ばかり次々と強盗に襲われているが…(泥棒番付)。砂を金に変える秘術をおらんだ人から教わったという者が持ち込んできた話とは(砂子四千両)。空中楼夢裡庵こと八丁堀定町廻り同心の富士宇衛門が、江戸の風物詩をめぐる不可思議で魅惑的な事件と対峙する。
「相性を見てほしい」真剣な顔をした娘が本当に占ってもらいたかったものとは(手相拝見)。金魚が一匹残らず死んだ。さらには人間まで…もしやあの饅頭に毒が?(金魚狂言)。花火が終わって静まり始めた川に浮かぶ船には一体の屍体が(仙台花押)。八丁堀同心・夢裡庵が大砲隊の前に仁王立ちする最終話(「夢裡庵の逃走)」を含む、江戸が舞台の連作ミステリ十一篇。
大手食品メーカーに勤める由加利は、研究医で優しい恋人・桔平と同棲5年目を迎えていた。ある日、桔平が倒れて意識不明になると、彼の職業はおろか名前すら、すべてが偽りのものだったことが判明する。「あなたはいったい誰?」由加利は唯一の手がかりとなる桔平の書きかけの小説を携え、彼の正体を探る旅に出る。彼はなぜ素性を隠し、彼女を騙していたのか。すべてを失った果てに知る真実の愛とはー。もうひとつのラストに涙する、小説版「嘘愛」。
橋岡恒彦は「名簿屋」の高城に雇われていた。名簿屋とは電話詐欺の標的リストを作る裏稼業だ。橋岡は被害者から金を受け取る「受け子」の差配もする。金の大半は高城に入るので、銀行口座には大金がうなっている。賭場で借金をつくった橋岡と矢代は高城に金の融通を迫るが…。一方で大阪府警特殊詐欺班も捜査に動き出す。逃げる犯人と追う刑事たち。最新犯罪の手口を描き尽くす問題作!
江戸の八丁堀に開店した料理屋「なには屋」は、大坂の廻船問題「浪花屋」の出見世。次男の次平と娘のおさや、料理人の新吉が切り盛りしている。しかし、江戸っ子に上方の味付けは受け入れられず、客足は鈍かった。そこで、常連になった南町奉行所の同心たちや知り合いの商人の助けで、新しい献立を創ったり、呼び込みをして、徐々に客を増やしていく。だが、上方嫌いの近所の奴らが…。書下し時代小説。
北関東の奥座敷、花吹雪温泉の満蜜亭は、ひところは閑古鳥が鳴くありさまだったが、今では客足もV字回復を遂げた。それはひとえに、妖艶な四十路女将をはじめとする肉弾スタッフたちの営業努力のたまものなのだ。エッチを通り越したばかばかしくも超スケベなサービスが大好評を博した。人呼んで「絶倫ホテル」。『処女刑事』の著者が贈る抱腹絶倒のエロ事繁盛記!爆笑娯楽温泉官能長篇。
ブンヤが突然告白された!しかも学園祭終了直後の学食というベタな展開。相手は一年生で陸上部員のミア。ガチガチに固まって、噛みまくりだ。一方、ウエイトリフティング全国二連覇のミニマム美女委員長が生徒会長選挙に立候補。続いて、野球部マネージャーのヒラオカも出馬を表明。ヒラオカは「当選したら、野球部に戻れ」とブンヤを説得しているけれど、選挙と野球ってなんの関係が?
仰の国では、王の徳が失われ、世情が乱れ始めていた。「王を殺す刀」を作ったという罪を着せられて両親を殺された柳紫鳳は、女であることを隠し、「絶命殺」と恐れられる暗殺者となり、旅を続けていた。ある日立ち寄った酒場で、月家刀を手に入れたという男たちから、塞北盗侠こと胡桃核が奪おうとするところに遭遇する。この月家刀こそ、紫鳳の父の作った刀だった。だが…。
ある日はるひは、風早の西公園で不思議な女の子と出会う。ちょっとだけ偉そうなその子は、古い桜の木をよりしろにする、土地の神様アカネヒメだった。魔法の力を使えても、まだ幼い神ゆえに、誰の目にも見えず声も聞こえない、ひとりぼっちだった神様とはるひは友達になったー。あの懐かしい、ささやかな奇跡の物語がついに文庫化。書下し「人魚姫の夏」を収録。
十一歳のおけいは泣きながら走っていた。日本橋通旅籠町の太物問屋・巴屋の長女だが、母は美しい次女のみを溺愛。おけいには理不尽に辛くあたって、打擲したのだ。そのとき隣家の小間物問屋の放蕩息子・仙太郎が通りかかり、おけいを慰め、螺鈿細工の櫛をくれた。その日から仙太郎のため巴屋を江戸一番の店にすると決意。度胸と才覚のみを武器に大店に育てた女の一代記。