2017年3月11日発売
完璧な美貌の天才ハッカー、ニューヨーク市警刑事キャシー・マロリー。彼女の家の居間に素性のわからぬ女の死体。部屋の主は行方不明。自殺か、まさかマロリーが殺したのか。相棒のライカーは彼女のあとを追う。マロリーが車を飛ばすのはルート66、別名マザー・ロード。自分が生まれる前に書かれた古い手紙をたどる彼女の旅が、ルート66上で起きた奇怪な殺人事件と交差する。
元神父で心理学者の老人に率いられた、行方不明になった子どもの親たちの奇妙なキャラバン。そのメンバーの一人が殺された。死体の手は切り離され、代わりに置かれていたのは古い子どもの手の骨。州を越えて進むキャラバン。狙われるメンバー。ルート66上で幼い子どもが殺され埋められた事件を追うFBI捜査官。マロリーは子どもを護り、犯人を捕らえることができるのか?
ハムレットは、ダーラが経営するニューヨークの書店の気むずかしいマスコット猫。空手大会に出場したダーラの動きを真似る動画がネットで拡散し、ハムレットは空手キャットとして一躍人気猫になり、おかげで全米キャット・ショーに特別ゲストとして招かれることに。しかし、会場でその身に一大事件が勃発!書店を飛び出した書店猫が大活躍の大人気コージー・ミステリ第三弾!
殺人現場に遺されていた、パンダの特大ぬいぐるみ入りの段ボール箱。被害者が宅配を頼んでいたものだが、伝票に不審な点が。音無美紀警部が、なぜ購入店から直接送らなかったのか、という疑問をもとに捜査を進めると…。仰天の真相が明らかになる「パンダ、拒んだ。」をはじめ、さらに冴える推理と美貌で事件関係者を驚かせる音無警部とその部下たちの活躍を描いた全五編!
王立学院で学んでいたカレンスは、父危篤の知らせを受け、急ぎ故郷に帰った。五年前、魔物棲みの妹が若い命を散らしたとき、逃げるように都に向かって以来のことだった。久しぶりの故郷。だが死を前にした父に託されたのは、余りに重い秘密だった。魔導が禁忌とされてきた北の大国エルミーヌを舞台に、偏見や因習と闘い新たな道を切り開く青年の姿を描く、『魔導の系譜』続編。
“自分”という意識や自由意志が幻想でしかないことが証明された近未来。神経科学者ライダが十年前に開発に携わった新薬「ヌミナス」-ニューロンを再成長させ、脳を物理的に再編するこの薬は、摂取者にとっての自我と現実を決定的に書き換える。葬ったはずのその薬がなぜか、再び流通しはじめているという…。最先端の知見を駆使して精神と心の謎に迫る、新世代の脳科学SF。
脳のほとんどは潜在意識であり、“自分”という意識は判断を下す主体ではなく脳の活動の結果、つまり幻想でしかない。ヌミナスは脳を再編し、摂取者にとっては現実そのものとしか思えない“神”の幻覚を見せるーだが意識そのものが幻想であるなら、“神”が幻覚だと言うことになんの意味があるだろう?ヌミナスを追うライダは驚愕の真実に到達する。新世代の傑作脳科学SF。
ハワイ奇襲に成功、ミッドウェー海戦でも勝利したことで帝国海軍への国民の期待が高まる。それに対し陸軍首脳部はいらだちを強め、昭和17年7月28日、辻政信の指揮する陸軍部隊が連合艦隊司令長官山本五十六宅を包囲。政府・海軍・宮中は事前に情報を察知し、最悪の事態を避けることができた…。大東亜戦争の開戦から1年、日本は南方の資源地帯を確保して長期不敗体制を構築。ソロモン海戦では米空母部隊を打ち破り、フィジー、サモアも支配下に収めた。そして、米豪連絡線を断つべく豪州作戦の始動へと動き出す!
避難先の市役所で、食糧調達班のメンバーや医師牧浦と繋がりを持った武村。冬場の寒さでゾンビの活動が鈍ってる中、新たな避難場へ移転すべく準備を始める。その最中、市役所で暴動が発生。同時に知性あるゾンビに率いられた、大量のゾンビの襲撃に遭ってしまう。“ゾンビから無視され襲われない”チート能力をもつ武村は、避難民を逃がすべく動き始める。だが、“チートの通じない”知性あるゾンビに襲われ、感染してしまう。助けを求める人々、悪意ある人間、襲い来るゾンビ達ー。混沌とした状況の中、武村は意識を失っていく。その視線の先には、必死に駆け寄ってくる少女、深月の姿があった。迫りくる脅威を排し、新たな避難先に辿り着けるのか!?大人気シリーズの第三弾!市役所編、遂にクライマックス!