2017年3月14日発売
明日なき身明日なき身
離婚を繰り返し、生活に困窮した作家、生活保護と年金で生きる老人の日常の壮絶。高齢化社会を迎えた今、貧困のなかで私小説作家は、いかに生きるべきか…。下流老人の世界を赤裸々に描きつつも、不思議に、悲愴感は感じられず自分勝手を貫く、二十一世紀の老人文学。
建築文学傑作選建築文学傑作選
建築学科の必読書は谷崎「陰翳礼讃」であるという。文学と建築。まったく異なるジャンルでありながら、そのたたずまいやなりたちに文学を思わせる建築、そして構造、手法に建築を思わせる文学がある。構成、位相、運動、幾何学、連続/不連続ー日本を代表する建築家が選び抜いた、既存の読みを覆す傑作“建築文学”十篇。
猫道 単身転々小説集猫道 単身転々小説集
私は猫と出会ってこそ人間になった。猫を知らぬころの悲しみと知ってからの喜怒哀楽をひとつながりに眺めて笙野文学の確かな足跡を示す作品集。単行本未収録の「この街に、妻がいる」を収録。
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