2018年11月22日発売
明け方の港区芝浦のマンション前で焼死体が発見された。重ねられた自動車タイヤの中に立たせた人体を燃やすという残忍な手口は世間の耳目を集める。さらには、西新宿、幡ヶ谷のビル前で同様の手口の事件が発生。新宿署の留置管理課に異動となった武本と、警視庁刑事総務課刑事企画第一係の潮崎警視は、それぞれの立場から犯人を追う。人気シリーズ第四弾!
中高女子校で共に過ごした潤子、みさ緒、礼香。ただいま34歳。彼氏いない歴=年齢だった礼香が突如結婚することになった。潤子はにわかに焦り、結婚相談所に入会、みさ緒も腐れ縁のダメ男と手を切る。それぞれの道を進む彼女たち、その先にあるものとはーー。 「婚活小説」の枠を越えて、アラサー女子のリアルな胸の裡が痛いほどの共感度で伝わる物語。
何をやってもうまくできない紙屋が家族のコネを使って就職したのは老舗の製粉会社。唯一の特技・文を書くこと(ただし中学生の時にコンクールで佳作をとった程度)と面接用に読んだ社史に感動し、社長に伝えた熱意によって入社が決まったと思っていたがーー配属された総務部では、仕事のできなさに何もしないでくれと言われる始末。ブロガーの同僚・榮倉さんにネットで悪口を書かれながらも、紙屋は自分にできることを探し始める。一方、会社は転換期を迎え……? 会社で扱う文書にまつわる事件を、仕事もコミュニケーションも苦手なアラサー男子が解決!? 人の心を動かすのは、熱意、能力、それとも……? いまを生きる社会人に贈るお仕事小説。
「犯人はここにいる全員です」--リゾート旅館の総支配人が惨殺され、従業員6人が自首した。だが、彼らの供述には「あやふやな殺意」しかなく、なぜ被害者が殺されたのかわからない。経営再建を担うキモデブ総支配人、完全違法な長時間労働、自己啓発セミナー、従業員が慕う妖艶な美人女将……容疑者達の供述からは予想外の事実が浮かび上がってきた。第一回大藪春彦新人賞を受賞した奇才が放つ衝撃の犯罪小説!
魔物をパートナーとする魔法「契約魔法」を憶えたアタルたち。できることなら特別な魔物と契約を結びたいと思っていた2人に、狼に似た大型モンスターの調査依頼が舞い込む。現地に向かったアタルたちの前に現われたのは、フェンリルの親子だった。アタルたちは死期の迫った母フェンリルから子フェンリルを託され、契約を結ぶことに。子フェンリル・バルキアスと山岳地帯に向かったアタルたちだが、そこで出くわしたのは炎をまとうドラゴンだった!