2018年5月10日発売
異世界転生により、ダンジョンの魔王になったユキ。新たな仲間と共に順調にダンジョンを強化していると、そこへ魔王討伐のため女勇者が現われー「ヒグッ…ウグッ…」罠が怖くて泣いていた!?仕方ないので、迎えに行くと何故か仲良くなり、一緒に人間の街に出かけることに!買い物をしたり、美味しいご飯を食べたりと観光するユキ達。しかし、突如死霊の大群が現われ、次々と街の住民を襲い…。ほのぼのしたい魔王、新武器で敵を成敗出来るのか!?
迷宮都市エグジルに到着したレイとエレーナは、デートがてらダンジョンを探索する毎日を過ごしていた。そこで出会った冒険者ー没落貴族・フラウト家の唯一の生き残りである、シーフのビューネ。妖艶な美貌の下に戦闘欲を滲ませる『狂獣』ヴィヘラーこの二人と手を組んだレイたちは、エグジルで起こる密謀へと呑み込まれていくことに…!バトルと陰謀だらけの迷宮都市編、開幕!急増する異常種の討伐を賭けたサドンデス、勝利は一体誰の手に…!?
ある日、謎の激痛により気を失ったユリア(56歳)は、目が覚めると12歳だった頃へ時間が巻き戻っていた!とりあえず、折角のチャンスとまずは「前の人生」で自分を苦しめた婚約者と婚約破棄。そして、助けられなかった「あの人」を救うべく56歳だった頃の記憶と、薬師としての経験&知識を生かし素材採取や薬の調合を始める。「さあ、薬を作りましょうか」ハッピーエンドしか目指さない薬師令嬢、2度目の人生を突き進む!!
一難去って、また一難。強敵・機皇オクセリオと数万体の魔導兵器キリング・マシンが、勇者・聖哉を襲う! それに対し、聖哉が繰り出した秘策は神界で修練を重ね熟達させた土魔法による、超巨大な土人形で……!?
勇者を辞め、魔王軍の仲間となった引退勇者レオ。助けると誓った魔王エキドナの故郷・魔界へと乗り込もうとするのだが、その前に片づけなければならない問題は山積みだった! ボロボロ魔王軍復興ファンタジー第2弾
魔物討伐に向かう軍に同行中の真紀と千春は、兵に給仕したり、花摘みのアルバイトをしたりと、お忍び異世界ツアーを堪能していた。しかし二人が目的地に近づくにつれ、魔物が喜んでいるかのように活性化を始め……。
働かずに生きられるスキルを探すナギたちは、夢の印税生活を目指し、精密な地図を作ることに。しかし、そこには古代エルフの巨大な魔法陣が浮かび上がり…。地図に導かれた先にいたのは、数百年前に死んだノリのいい聖女の幽霊だった!けれど彼女の凶悪なダンジョンもナギたちの前ではかたなしで、悔しがらせる結果に…!だが、平穏に暮らしていたはずの彼女は、迷宮の秘宝を狙う貴族たちによって、力を失いかけておりー?
日々街をぶらつくセバルト。中でも、おいしいパンをくれた寺院には図書館もあって楽しめそうだった。だが、巫女たちが精霊の暴走の危険に晒されていて……。最上級の精霊とすら伍する元英雄のとった行動とは?
八咫烏外伝 烏百花 蛍の章 累計85万部に育ったヒットシリーズの番外作品集。第一部全6巻の壮大な歴史の流れの中、キャラクターたちは一方でどんな人間関係を結び、どんな風に育ち、事件の裏側でなにを思っていたのか。本編で描かれることがなかったそれぞれの物語には、著者ならではの深い人間観、切れ味鋭くキラキラした直球の感動と展開が満ちています。 オール讀物に一編ずつ掲載され、電子書籍でも快調な売り上げを記録する4編「しのぶひと」「ふゆきにおもう」「すみのさくら」「まつばちりて」に加え、ファンの間でも熱い関心の的である二人の恋愛の萌芽を描く「わらうひと」、シリーズ人気沸騰の立役者・雪哉と若宮が軽妙なやりとりを展開する「ゆきやのせみ」の二編を書き下ろします。 後に控える「第二部」の前に、ファンには喉から手が出るほど魅惑的な短編集となることはもちろん、本編を読んでいない人にも、異世界が舞台のリアルで鮮烈な人間ドラマ集として強くアピールできるはず。天才・阿部智里の世界を知る格好の一冊です。
八咫烏シリーズはここから始まったーー女子高生・志帆が、故郷の山奥で遭遇したものとは。ついに明らかになる異世界「山内」の秘密。 巻末には文庫オリジナルの自著解説、荻原規子さんとの対談も収録。 序章 第一章 雨宿り 第二章 荒魂(あらみたま) 第三章 過去夢(かこむ) 第四章 糺(ただ)す 第五章 神名 第六章 落花 終章 帰還
セックスは人間に贈られた よろこびなのか、呪いなのかーー。 結婚して4年目の雄吾は、新入社員の泉希がまとう匂いに強く惹かれる。 それは、遠い初恋の記憶へとつながる匂い。けれど、妻の摩子にはない。 (表題作「MILK」) 一人息子を妊娠して以来、夫とはセックスレス。 このままでは三十代の十年間を一度もセックスしないですごすことになる、 と思った皆子は、同じような境遇の男性と関係を持つことを決意する。 「アローン・トゥゲザー」 結婚して七年になる直哉は、何気なく食事に誘ったアルバイトの女性と 帰り道でキスをしてしまう。はじめ驚いていた彼女は、 次の瞬間、思いもかけぬ提案をしてきた。 「いれない」 アメリカのブルーフィルムを上映している映画館で、 年上の女性と出会った男子高校生の一志。 彼女は脚本家で、AVの脚本を書く参考に一志の話を聞きたいという。 「水の香り」 誰もが当たり前に持つ欲望と、それが満たされるよろこび。 刺激的で幸福なエロスを、軽やかに描き出した恋愛小説短篇集。
あの子は、 どこから戻れなくなったんだろう── 東京で働きながら小説家を目指していた今日子は、震災が起こった翌年に夢を諦め、母のすすめで実家に戻る。妹とその夫、娘との二世帯住宅の生活に倦み疲れながらも、小説を諦めきれない。 そんな中、過去に凶悪犯罪を起こした少年Aが地元にいるという噂を耳にする。そしてパソコンなどを検索して知った少年Aの姿に急速に惹かれていく。 一方、神戸生まれで、東京に住む十七歳の莢(さや)も、少年Aを崇拝し、「聖地巡礼」と称して事件現場などを訪れていた。 また少年Aに当時七歳の娘を殺された母親は、息子、夫とともに同じ場所にとどまり、一見平穏そうに見える暮らしを送っていたが、教会の人間から、Aのファンの話を聞かされる。 少年犯罪の加害者、被害者遺族、加害者を崇拝した少女、その運命の環の外にたつ女性作家……それぞれの人生が交錯したとき、彼らは何を思い、何を見つけるのか。 著者渾身の長編小説! 作家が書くことに固執するのは、「人間の中身を見たい」からなのだ。これは、小説ノンフィクションのジャンルにかかわらず、作家が持つ病理なのだ。その意味で、私もAの同志なのである──佐藤優氏・解説より
いま話題の朝の連続テレビ小説が、文字通りの「小説」となって登場! 「ラブストーリーの神様」の新たなる代表作。 高度経済成長期の終わり、岐阜県の小さな食堂に生まれたスズメ。 小学生の時に病気で左耳を失聴してしまいますが、我が子を愛してやまない両親と、同じ日に同じ病院で生まれた幼馴染のリツに支えられ健やかに成長する。 高校を卒業したスズメは少女漫画家を目指し上京し、人気漫画家・秋風羽織のもとで仲間と修業に打ち込むが……。 演出の都合上、ドラマでは泣く泣く削られてしまったセリフも収録した完全版。 ドラマが更に楽しめる一冊です。 ●著者紹介 脚本家。1992年、「素顔のままで」(フジテレビ系)で連続ドラマの脚本デビュー。その後、「あすなろ白書」(フジテレビ系)、「ロングバケーション」(フジテレビ系)や、「ビューティフルライフ」(TBS系)、「オレンジデイズ」(TBS系)など数々のヒット作を手がけ、「恋愛ドラマの神様」との異名を持つようになる。「ビューティフルライフ」では、向田邦子賞、橋田壽賀子賞を受賞した。映画脚本監督作品に「ハルフウェイ」「新しい靴を買わなくちゃ」「運命に、似た恋」など。
父島で育った丈二・子温の二人の兄弟は、ジョン・マンこと中浜万次郎と出会い船乗りを目指す。その頃、アメリカ西部はゴールド・ラッシュに沸き人々が殺到。中国からも海を渡る者がおり、兄弟も新天地へ。現地では一攫千金を夢見る男たちの間で復讐劇が勃発。日米中を股に掛けた死闘必至の大作戦が始まった。
「じいちゃんなんて早う死んだらよか」。ぼやく祖父の願いをかなえようと、孫の健斗はある計画を思いつく。自らの肉体を筋トレで鍛え上げ、転職のため面接に臨む日々。人生を再構築中の青年は、祖父との共生を通して次第に変化してゆくー。瑞々しさと可笑しみ漂う筆致で、老人の狡猾さも描き切った、第153回芥川賞受賞作。
侠客として名を馳せた次郎長は幕軍・官軍入り乱れる駿河・清水で名士となり、波止場をつくる時も先頭にたった。養女となった「おけんちゃん」が少女時代に出会った白皙明眸の西洋医との関係が深まるにつれて、やがて…。港に生きる人たち、廓の女たちそれぞれの愛別離苦。作家自らのルーツを遡る、町の物語、恋の物語。
次郎長の死を境に世情は様変わり。戦争が始まり、けん自身にも驚天動地の出来事が襲いかかり、希望にあふれた日々は暗転。明治から大正へと激しく動く。忍苦を強いられる市井の人々、苦界の女たちや子供たちをけんは放っておけない。二十年前に姿を消した西洋医がなぜ清水に戻ったのか?次郎長の娘の恋の行方は。
暑い夜だった。そして夜は始まったばかりだったーたたみかけるような文体で冒頭に語られる、四人の男の不運な人生。小さな居酒屋の常連である彼らを“押し込み強盗”にしたたかに誘う、謎の男が現れる。決行は人足が途絶える逢魔が刻…。物語構成の独創性が際立つ、ハードボイルド犯罪時代小説の傑作!
1920年代、狂乱のパリ。作家志望のイギリス青年ユージンは、呪われた赤いダイヤの噂を聞きつける。アメリカ人探偵マークと共に、謎の宝石を狙って人気随一のキャバレーに乗り込むが、焔の色の瞳を持つ美貌の踊り子ブランシェにユージンは一目ぼれしてしまい…。ミステリアスな展開に息つく暇もない恋と友情の華麗なる冒険物語。
生涯、膨大な数の短編を遺した山本周五郎。 没後五十年を経た今なお、読み継がれる作品群の中から、選びに選ばれた名品。短編選集決定版の第二巻(全四巻) 大火で焼けた家を自力で再建し、孤児を引き取り奮闘する大工と健気な少女を描く「ちいさこべ」。 将来を誓った男をひたすら待ち続ける女が迎える、無残だがどこか美しい結末「榎物語」。 生きるために暗愚を装い続けた若殿の悲劇「若き日の摂津守」。 ほか、「法師川八景」、「よじょう」、「裏の木戸はあいている」、「こんち午の日」、「橋の下」、「ひとでなし」など、全九篇を収録。 巻末に沢木耕太郎氏による解説エッセイ「彼らを輝かせるもの」を掲載。