2018年9月26日発売
たてがみを捨てたライオンたちたてがみを捨てたライオンたち
直樹、専業主夫になるべきか悩む30歳出版社社員。慎一、離婚して孤独をもてあます35歳広告マン。幸太郎、モテないアイドルオタクの25歳公務員。家事は得意、でも専業主夫にはなりたくない。女性にモテない、けど男としては見られたい。強くありたい、から弱音を吐けない。男のプライドの新しいかたちを探る、“問いかけ”の物語。
宴の前宴の前
現職知事の後継者が、選挙告示前に急死。後継候補を巡る争いに、突然名乗りを上げたオリンピックメダリスト、地元フィクサーや現職知事のスキャンダルを追う記者の思惑が交錯する。これまで四期連続当選してきた現職県知事・安川(76歳)は、今期限りでの引退を決める。後任については副知事の白井に任せるということで内々に話がまとまっていた。しかし、選挙告示の2ヶ月前に白井が急死し、次期知事候補は白紙に戻る。一方その頃、地元出身でオリンピックメダリストの中司涼子(42歳)が、突如知事選への出馬を表明する。公約に「冬季オリンピックの招致」を打ち上げ、一気に有力候補に躍り出る。混沌とした様相はさらに加速しー。隠された利権、過度な忖度、県民性の謎…。圧倒的な権力を持つ「地方の王様」を決める熾烈な争い。選挙小説の新機軸!
ジャック・オブ・スペードジャック・オブ・スペード
アンドリュー・J・ラッシュは「紳士のためのスティーヴン・キング」と称される人気ミステリー作家。「町一番の有名人」として、愛する妻と幸せに暮らしている。しかし、C・W・ヘイダーなる人物から謎の盗作疑惑で告発された彼は、正体不明な不安に取り憑かれる。甦る記憶、家族との緊張関係、嫉妬、ミステリーを書く困難…。彼は、別の名前で「残酷で野蛮で身の毛がよだつ」ノワール小説も発表していた。オーツ自身の体験もふまえて「書くこと」の謎に肉薄する異色ミステリー。
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