小説むすび | 2019年12月26日発売

2019年12月26日発売

タボリンの鱗 竜のグリオールシリーズ短篇集タボリンの鱗 竜のグリオールシリーズ短篇集

巨竜、起動 数千年の眠りからグリオールが目醒めるとき、世界は一変する 数千年前に魔法使いとの戦いに敗れた巨竜グリオール。 彼は全長1マイルにおよぶ巨体は、草木と土におおわれ川が流れ、その上には村までもができている。 周囲に住むひとびとは、時が経ち観光地化した彼の恩恵を受けているが、 その一方で巨竜の邪悪な霊気に操られているとも言われているーー。 グリオールの鱗(うろこ)を触っていた男と娼婦がタイムスリップする表題作、 死した巨竜の頭蓋骨がひとびとを翻弄し運命を狂わせてゆく傑作奇想譚「スカル」の初邦訳2篇を収録。 その昔、グリオールという動けぬ巨竜がいた。 彼は空を飛ぶことを夢見ていたのかもしれないーー。 解説:池澤春菜 【収録作品一覧】 「タボリンの鱗」(“The Taborin Scale”/2010) ※二〇一一年度ローカス賞最優秀ノヴェラ部門候補作 ●初訳 「スカル」(“The Skull”/2012) ※二〇一三年度世界幻想文学大賞最優秀ノヴェラ部門候補作 ●初訳

邪神帝国・完全版邪神帝国・完全版

======== クトゥルー神話をベースに カルトに支配された社会の恐怖を描いた 朝松健の代表作が、完全版として登場! ======== 一分の隙きもない緻密な物語ーー林 譲治 作者にしか書き得ない技法で綴られた〈クトゥルー神話〉--井上 雅彦 差別や暴力を肯定する“闇”が、“光”に見えている人間が増えている時代に、 “闇”の恐怖を暴いた朝松健の代表作ーー末國 善己 ======== クトゥルフ神話をベースにしながら、 ナチズムの勃興から没落までの歴史的事実を描きながらも、 一分の隙きもない緻密な物語が組み上げられている。 どこをとっても善良な人たちが、民族絶滅の歯車となり、 規律正しく動いてゆく。 この『邪神帝国』で描かれる怖さとは、 まさにそうしたカルトに支配された社会の自律性にある。 ーー林 譲治(解説より抜粋) ここに一冊の綺書が誕生した。 まぎれもなく、作者にしか書き得ない技法で綴られた 〈クトゥルー神話〉である。 魔書と呼ぶべきかもしれない。 しかし、なにより重要なことは、 これが、ホラー小説であるということなのだ。 ーー井上 雅彦(解説より抜粋) ======== カバー使用オブジェ/制作:マンタム “伍長”の自画像 ヨス=トラゴンの仮面 狂気大陸 1889年4月20日 夜の子の宴 ギガントマキア1945 怒りの日 魔術的註釈 参考文献 初出一覧 邪神帝国 関係年表 邪神帝国 構想メモ 解説/林譲治 解説──遊び。彼には命懸けの。/井上雅彦 解説/末國善己

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