2019年2月12日発売
瀬戸内の島でアバンチュールを楽しんだ真吾は、その足で帰省し、恋人・妙子と再会をはたす。そんな折、高校の同級生だった安希子が訪ねてくる。見合い結婚で嫁いだ安希子は、ひと月も経たぬうちに出戻ってきていた。誘われるまま二年ぶりに彼女の家を訪れた真吾は、驚くべき離婚の真相を聞く。真吾にとっては、かつて安希子を女にしたのは自分であり、どんな状況にあっても愛すべき不良少女なのであった。
母校の教師・進英子と郷里の料亭に出かけた真吾は、客から逃れてきた若い仲居の虹子をかくまう。三人で枕を並べることになったその夜、虹子は子ども時分から現在に至るまでの半生を語り出す。家柄や貧富の差などに翻弄されながらも力強く生き抜いてきた凄絶な虹子の人生ー。戦中戦後、愛と性に目覚めた少年時代から模索し続けてきた宮崎真吾の女人探訪の旅、その行き着く先は!?青春官能大河ロマン、遂に完結!
異世界へ転移し、魔族の国で魔王公認の治療院を営むことになった若きマッサージ師・薬師寺マコト。人間との戦争に従軍した彼は、籠城戦の最中にある城塞都市リンブルクにて女勇者オーレリアの奇襲を受け、拉致されてしまう。連れてこられたイステール王国で、マコトは、魔族を裏切り人間に協力するよう求められる。さもなくば処刑ーリミットが迫る中、説得役を買って出たオーレリアは、あの手この手でマコトを心変わりさせようと奮闘。そんなオーレリアが抱える不調に気づいたマコトは彼女を施術し、魔王と重なるその生い立ちを知って、交流を深めていく。一方、劣勢を挽回できない魔国軍だったが、魔王とルーカスは諦めず前向きさを失っていなかった。マコトの帰還を信じて…。そしてついに魔国の成り立ちの秘密を知るマコト。彼の出した答えは?異色の異世界マッサージファンタジー、大幅加筆&書き下ろしを加え、堂々完結!