小説むすび | 女人追憶(14)

女人追憶(14)

女人追憶(14)

出版社

小学館

発売日

2019年2月12日 発売

母校の教師・進英子と郷里の料亭に出かけた真吾は、客から逃れてきた若い仲居の虹子をかくまう。三人で枕を並べることになったその夜、虹子は子ども時分から現在に至るまでの半生を語り出す。家柄や貧富の差などに翻弄されながらも力強く生き抜いてきた凄絶な虹子の人生ー。戦中戦後、愛と性に目覚めた少年時代から模索し続けてきた宮崎真吾の女人探訪の旅、その行き着く先は!?青春官能大河ロマン、遂に完結!

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芸者&情人とトリプルで織り成すエロスの宴 明美が他の男と関係した事実を受け入れた真吾は、これからも変わらず会うことを約束する。もともと肉体だけの関係ではあったが、郷里の恋人・妙子と離れている身を癒やしてくれるありがたい存在であり、たとえ恋人ではなくとも、ふたりの間には性愛から始まった愛情が築かれていたのだ。親密な関係になった下宿先の未亡人ちえは、姑たちの目も気にせず、あからさまに真吾に親切になる。女のいじらしさを感じる半面、内心多少とまどうほどに。そのちえと利用した旅館で知り合った芸者の松美から遊びに来るよう誘われた真吾は、金もない学生に声をかける彼女の真意をはかりかねる。多くの女人たちと交わってきた真吾だが、玄人の女性との交流は皆無。だが、未知の世界を覗いてみたい好奇心にかられた真吾は誘いに応じて訪ねていく。喜んだ松美は酒と料理でもてなし、彼女の往年のパトロン「いいさん」とその愛人の三人で一夜をともにした話を語り始めた。さらには当の「いいさん」まで呼びだして、かつてのようなエネルギッシュな状態にない「いいさん」を交え、三人によるエロティックな性の饗宴が繰り広げられることにーー。 2018/10/10 発売

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