2019年2月28日発売
過労死してしまった有機化学者の青年が気がつくと、赤ん坊・アインに生まれ変わっていた。そこは魔術が存在する異世界。双子の弟・カイルとともに、前世の記憶を魔術に活かして少しずつ周りに影響を与えていくアイン。いつしかそこには仲間で集い、それは世界を変革するほどの力になっていく。「小説家になろう」発、化学の知識とやさしさで異世界に変革を起こすヒューマンファンタジー!!
異世界からやって来たお隣さんたちと年末を過ごした虎太朗は、年が明けてからも飲み会三昧。初詣に花見、温泉旅行、果ては不死者の国まで出向いて飲みまくる!酔うとエロくなる新メンバーの加入に加えて虎太朗の元彼女も出現。“一触即発”の宴会は、楽しくなるばかり!シャルル視点の書き下ろし短編を収録!
ハーレプストによる恩試を達成し、スキャパフロー王国を後にした元・アラフォー社畜の松田。宝石級探究者のノーラとともに、彼女の故郷である湖に沈んだ古代の遺跡パズルを目指すことになる。一方、ついに年貢を納める気になったハーレプストは押しかけ婚約者ノラクシュミーにプロポーズを試みるが、そこに横恋慕するマザコン公子マルグが現れてーー!? 渡る異世界はブラック権力者ばかりの、いろんな意味で泣ける大人気人生やり直しファンタジー!
古代から近代まで、日本人は、つねに漢詩や漢文とともにあった。 本書は、最新の知見を踏まえた分析や、様々な言語圏及び国・地域における論考を集め、日本漢文学についての新たな通史的ヴィジョンを提示する。 研究史を概括しつつ、とくに政治や学問、和歌など他ジャンルの文芸などとの関係を明らかにしながら、文化装置としての日本漢詩文の姿をダイナミックに描き出す。 1 古代・中世漢文学研究の射程 平安朝漢文学の基層ー大学寮紀伝道と漢詩人たち 滝川幸司 長安の月、洛陽の花ー日本古典詩歌の題材となった中国の景観 高兵兵 後宇多院の上丁御会をめぐって 仁木夏実 誰のための「五山文学」かー受容者の視点から見た五山禅林文壇の発信力 中本大 2 江戸漢詩における「唐」と「宋」 語法から見る近世詩人たちの個性ー“エクソフォニー”としての漢詩という視点から 福島理子 室鳩巣の和陶詩ー模倣的作詩における宋詩の影響 山本嘉孝 竹枝詞の変容ー詩風変遷と日本化 新稲法子 近世後期の詩人における中唐・晩唐 鷲原知良 3 東アジア漢文交流の現実 通信使使行中の詩文唱和における朝鮮側の立場ー申維翰の自作の再利用をめぐって 康盛国 蘇州における吉嗣拝山 長尾直茂 4 漢詩・和歌が統べる幕末・維新期の社会 幕末志士はなぜ和歌を詠んだのかー漢詩文化の中の和歌 青山英正 漢詩と和歌による挨拶ー森春濤と国島清 日野俊彦 西郷隆盛の漢詩と明治初期の詞華集 合山林太郎 5 近代社会の礎としての漢学ー教育との関わりから 明治日本における学術・教学の形成と漢学 町泉寿郎 懐徳堂と近現代日本の社会 湯浅邦弘 6 新たな波ー世界の漢文学研究と日本漢詩文 英語圏における日本漢文学研究の現状と展望 マシュー・フレーリ 朝鮮後期の漢文学における公安派受容の様相 姜明官(康盛国訳) 越境して伝播し、同文の思想のもと混淆し、一つの民族を想像するー台湾における頼山陽の受容史(一八九五〜一九四五) 黄美娥(森岡ゆかり・合山林太郎訳)
「私の絵本に、絵を描いてくれない?」--人付き合いも苦手、サッカー部では万年補欠。そんな立樹の冴えない日々は、転校生・華乃からの提案で一変する。華乃が文章を書いて、立樹が絵を描く。突然始まった共同作業。次第に立樹は、忘れていたなにかを取り戻すような不思議な感覚を覚え始める。そこには、ふたりをつなぐ、驚きの秘密が隠されていて……。大切な人のために、懸命に生きる立樹と華乃。そしてラスト、ふたりに訪れる奇跡は、一生忘れられない!
母子家庭で育つ高2の凛。心のよりどころは、幼少期を過ごした予ビ(よみ)ノ(の)島(じま)で、初恋相手のナギと交換した勾玉のお守りだった。ナギに会いたいーー。冬休み、凛は意を決して島へ向かうと、いつも一緒に居た神社に彼は佇んでいた。「凛、おかえり」小さく笑うナギ。数カ月前、不慮の事故に遭った彼は、その記憶も余命もわずかになっていて…。「ナギ、お願い、生きていて!」愛する彼のため、絶望の淵から凛が取った行動とは? 圧巻のラストに胸打たれ、一生分の涙!
京料理人を志す鹿池咲衣は、東京の実家の定食屋を飛び出して、京都で料理店の採用試験を受けるも、あえなく撃沈。しかも大事なお財布まで落とすなんて…まさに人生どん底とはこのこと。だがそんな中、救いの手を差し伸べたのは、なんと、祇園でおばんざい処を切り盛りする、美しき双子の神さまだったからさあ大変!? ここからが咲衣の人生修行が開幕しーー。やることなすことすべてが戸惑いの連続。だけど、神さまたちとの日々を健気に生きる咲衣が掴んだものとはいったい!?
怪異小説の創作の伝統が 漢字文化圏でいかに変容したか 漢文小説『夜窓鬼談』の特性を明らかにし、 近現代作家に受容される過程を考察する 第一部────『夜窓鬼談』の幻妖世界 第一章 ◆ なぜ怪談なのか─怪談文芸の地位の回復 第二章 ◆ 漢文小説の出版戦略と挿絵 第三章 ◆ 『夜窓鬼談』の妖異空間 第二部────小泉八雲の再話文学と『夜窓鬼談』 第四章 ◆ 「果心居士の話」論─物語の空間 第五章 ◆ 小泉八雲による再話と『夜窓鬼談』の交響 第三部────澁澤龍彥の文学と『夜窓鬼談』 第六章 ◆ すれ違いの美学─「茨城智雄」から「茨木智雄」へ 第七章 ◆ 澁澤龍彥「画美人」論─その身体と空間の表象 第八章 ◆ 伝承・エロス・迷宮─「花妖記」における幻想の意匠 第九章 ◆ 幻想への回路─「菊燈台」論 第四部────無垢の想像力 第十章 ◆ もの憑き・夢魔の想像空間─「狐媚記」「夢ちがえ」をめぐって 第十一章 ◆ サド裁判における澁澤龍彥の思想と批判 第五部────澁澤文学における旅の構造 第十二章 ◆ 流転と再生の旅─「ねむり姫」を読む 第十三章 ◆ 旅のかたち─「ぼろんじ」「うつろ舟」をめぐって 第十四章 ◆ 永遠の輝きを求めて─『高丘親王航海記』の旅
あの『モンスターハンター 蒼天の証』『モンスターハンター 暁の誓い』シリーズの著者・柄本和昭氏オリジナルファンタジー作品が登場! その日、ディオンは英雄となった── 勇者・ディオンが、超巨大のダンジョンを攻略していると、最奥部で存在するはずのない最強のモンスター・黒龍と遭遇する。地上の人々を守るため、黒龍と戦い、何とか退けたものの、代償としてダンジョンを破壊してしまう。 ダンジョンが経済活動を生んでいたため、ディオンは人々を救ったヒーローにもかかわらず、多額の借金を負い、さらに冒険者の資格を失ってしまうのだった。 途方にくれるディオン。その時、偶然、迷宮設計業『ダンジョン屋』を営む美少女・メイヤと出会い、迷宮設計を行うことに挑戦するが、『ダンジョン屋』には一癖も二癖もある者たちが待ち構えていた。