2019年3月23日発売
“われわれはどこから来て、どこへ行くのか”カーシュが解き明かした、人類の起源と運命に迫る真実とは何か。サグラダ・ファミリアを捜索し、ウィリアム・ブレイクの手稿本から手がかりを得たラングドンのもとに、暗殺者が迫る。正体不明の情報提供者。ネット上で錯綜するフェイクニュース。暗躍する、宰輔と名乗る人物。誰が誰を欺いているのか、先の見えない逃亡劇の果てにラングドンがたどり着いた衝撃的な真相とはー。
ラングドンと逃げるアンブラは、スペイン国王太子フリアンの婚約者だった。アンブラによると、カーシュ暗殺にはスペイン王宮が関わっている可能性があるという。カーシュが遺した映像を見るには、スマートフォンに47文字のパスワードを打ち込む必要がある。ガウディの建築物“カサ・ミラ”にあるカーシュの部屋で手がかりを見つけたラングドンは、『ウィリアム・ブレイク全集』が寄託されたサグラダ・ファミリアに向かう。
宗教象徴学者ラングドンは、スペインのグッゲンハイム美術館を訪れていた。元教え子のカーシュが、“われわれはどこから来て、どこへ行くのか”という人類最大の謎を解き明かす映像を発表するというのだ。しかし発表の直前、カーシュは額を撃ち抜かれて絶命する。一体誰がー。誰も信用できない中で、ラングドンと美貌の美術館長・アンブラは逃亡しながら、カーシュの残した人工知能ウィンストンの助けを借りて謎に迫る!
東京の波動を下げようと企んでいたのは、小春も知る人物だった。行方をくらませた彼を追うため、小春と澪人は関東本部と協力して、彼の過去を調査しつつ、東京の結界の補強をすることに。神社を回る中で、小春たちは強い霊力を持つ不思議な少年と出会う。その頃、京都に残る由里子は朔也への想いが抑えきれなくなり、ついに告白することを決心するー。危険な誘惑と恋の嵐が吹き荒れる、波瀾万丈のシリーズ第10弾!
警察官の父に憧れて警察官採用試験に合格した北見未来。しかし配属されたのは、希望とは異なる新宿駅構内の鉄道警察隊だった。イケメン所長の白神、厳しい指導官の八雲、2年先輩のライバル日立ら個性豊かな面々と共に、北見は1日340万人が乗降する巨大ターミナル駅で、慣れない仕事に奮闘していく。そんなある日、中央線ホームに列警が鳴り響く。構内を巡回していた北見が駆けつけると、急停車した列車内で何かが破裂したというが…。
亜由美が遊園地で目撃したのは、ジェットコースターのレールの上を歩く女性だった!助けに向かうと彼女は宝石のセールストークを始めた末に、拳銃自殺を図る。間一髪で止めたものの2人とも入院し、女性が勤める宝石店から亜由美に豪華なお礼が届くが、この店は数年前に傾きかけていて…。きらびやかな宝石店に隠された秘密を亜由美と愛犬ドン・ファンが追う!花嫁シリーズ第26弾。表題作ほか「花嫁は今日も舞う」を収録。
崎義一、通称・ギイ。容姿端麗、頭脳明晰、莫大な資産を有する彼は29歳にしてすべての仕事をリタイアし、日本へやってきた。母校の音大で働いている最愛の想い人、葉山託生のもとへー。恋人らしい甘い時間を過ごす2人は、音大に届けられた謎のバイオリンの正体を探ることになって!?名作「タクミくん」シリーズに連なる、大人になったギイとタクミの物語、いざ開幕!ここでしか読めない特別書き下ろし「きみを知るほど」も収録。
夏休みを満喫していた俺を襲った、奇妙な違和感。その原因は朝比奈さんからの涙混じりの電話によって判明する。終わらない夏休みに終止符を打ち、秋には宿敵・コンビ研とのゲーム対戦に挑み、迎えた冬。冬合宿(マーダーゲームつき)が開催されたわけだが、殺人事件の前にSOS団全員が雪山で遭難するという非常事態が発生する。さらに頼みの綱の長門が熱で倒れてしまい、SOS団発足以来の最大の危機到来!?
文化祭初日、底と間が抜け気味な自主製作映画上映の裏でバニー姿の涼宮ハルヒは講堂で熱唱していた。このハプニングはハルヒの心を少し揺らめかせたわけだが、新たな脳内謎スイッチも入れてしまったらしい。1本の電話から始まる一目惚れ告白、大晦日に開催された古泉主催の推理劇、そして朝比奈さんとの秘密のデート。秋から冬にかけてSOS団に起こった面白イベントは、確かに俺たちに動揺をもたらしてー。
法務部員として大東映画・東京撮影所に勤務することになった妻木悠人。助監督の小早川をはじめとする面々と親しくなるなか、新進女優の秋月玲子とも良い雰囲気に。肉感的な週刊誌記者・桃子にも迫られる悠人だが、ある日、倉庫で他殺死体を見つけてしまう。死体の隠蔽には小早川が関わっているようなのだがー。果たして犯人は?そして玲子との関係の行方は?昭和34年の撮影所を舞台に描く、映画×エロス×ミステリ!
遠州望月家の筆頭家老畑中政兵衛門守と松尾主水の境界争いは老中本柳越後守の裁定を待つばかり。三者三様の思惑が交錯する中、紛争の裏に隠された真実を突き止めるべく暗躍する市松。残された時間は十日。最後の裁定までに遠州に駆けつけ真実の証拠を掴んで戻ることができるのか。権力者の私利私欲の為、口を封じられ罪を被せられて闇に葬られた死者たちの無念を晴らすべく、市松は覚悟の旅に出る。涙涙のシリーズ最終巻!
不遇に果てた大正期の私小説家・藤澤清造。その負の存在に心の支えを見出し“歿後弟子”を目指す男の捨て身の日々。“師”に明け暮れ墓守りを行い、資料探しに奔走して全集作りに注力する情熱は、自らの人生を完全に賭した、不屈で強靱な意志と同義のものであった。同人誌発表の処女作「墓前生活」、商業誌第一作の「一夜」を併録。現在に至るも極端な好悪、明確な賞賛と顰蹙を呼び続ける問題の第一創作集、3度目の復刊。
32年前、劇団の合宿中に水死した愛理。愛理の母・理津子は、娘の婚約者・相良に疑いの目を向けたものの、確たる証拠はなかった。月日は流れ、理津子は愛理の三十三回忌に、相良を含めた劇団仲間を呼ぶと言い出した。理津子の義理の姪・みどりは、会の準備が進むにつれて不信を覚え始める。13年前に相良家で起きた誘拐事件、柳の木の下に埋まった秘密。理津子は三十三回忌で何を企んでいるのかー。一気読み必至のミステリ。
大手企業を退職し、27歳で認可外保育園「みつばち園」に勤め始めた星野親。そこは、事情を抱えた子供たちが集まることで有名な園だった。子供にご飯を与えない親、パチンコに夢中で迎えに来ない母、父母同士の不倫…。そんな中、みつばち園は運営形態を市から問題視され、存続の危機に立たされる。星野たち保育士は園を守るためある決断をすることにー。新人保育士の奮闘の日々を描いた、切なくも心温まる青春小説。
宿敵・七瀬美雪に左眼を傷付けられ、死者の魂を見る力を失ってしまった八雲は自分の存在意義を見失い、失意の底に落ちてしまう。そんな中、唯一の肉親である妹の奈緒が幽霊に憑依された状態で行方不明になる。奈緒を探す鍵はマンションで多発する心霊現象にあるらしいのだが…!?「今の自分にできることは何もない」と動けなくなる八雲を前に晴香はー。超人気スピリチュアル・ミステリーシリーズ、いよいよ最終章へ。
来年には廃校、共学なのに女子がゼロ、の高校に通う錫之助。担任のダイブツに頼まれて、同級生の土屋、播須、美馬と音楽室を片付けていたら、昔使われていたハンドベルを見つける。女子高との合同練習目当てに4人はハンドベル部を結成することに。チームワークはバラバラ、経験もナシ。だが徐々に演奏の魅力に目覚めていく。男子高校生と独身教師が奏でる、笑えて泣ける青春物語。書き下ろし短編「まつげに積もる雪」も収録。
工務店を営んでいた父親が不慮の交通事故で植物状態になった。次男の次也は父の延命治療を望んだが、長男の一也はそれに異を唱えた。父が死ねば二億円の遺産が兄弟に相続されるのだ。開業資金を急ぎ必要とする兄の説得に、次也は葛藤する。一也の妻も次也にすり寄ってきて悩みを打ち明けてきた。腎臓病を患う息子の治療費が足りないという。そんななか、父の容体が急変、追い詰められた次也は、思いがけない決断を下すが…。
韓国沖合で大型旅客フェリー世月号が沈没、多くの犠牲者が出た。船会社のオーナーは事故直後から姿を消し、その杜撰な管理体制が次々と明らかになっていく。同じ頃、韓国で細胞工学の治療院を経営する津村のもとに、溺死して冷凍保存された少女の遺体が運ばれた。津村はiPS細胞と3Dプリンターを駆使して少女のレプリカを作ることに成功。彼女は記憶を呼び覚ましながら、自分が世月号に乗船していた事実を知るがー。
西丸書院番組頭を務める立原家の娘、志津乃には、決して忘れることのできない男がいた。かつての許婚の坂木蒼馬は、西丸書院番士であったが、徳川家治の嗣子、家基の死を切っ掛けに突如出奔したのだ。彼を忘れられずにいる志津乃に対し、蒼馬の友人だった男は、蒼馬が家基の暗殺を疑われていることを告げるのだったー。蒼馬が出奔した真相を知るため、志津乃は彼を捜す決意をする。意外な真相が胸を打つ、傑作時代小説。