2019年3月5日発売
古今東西の偉人たちが転生し、暮らしている異世界ーさくら小町。その一角に「おもいで食堂」と呼ばれる和食店があった。板前の天宮勇士(あまみや・ゆうじ)は、この世界に転生してきた、平凡な青年。ただの料理好きだった彼は、オーナーである“勝海舟”との奇妙な縁からこの食堂で働くことになり、現代ではなれなかった料理人としての人生を謳歌する。味はもとより、料理で客の“おもいで”を刺激し、懐かしさを想起させる事もあって、店は徐々に知られていき、今ではすっかり、さくら小町の隠れた名店となっていた。気取らない、型にはまらない彼の料理を求めて、あるいは忘れてしまった何かを取り戻すきっかけを求めて、今日も様々な人が店を訪れる。今や勇士とプライベートでも親しい“織田信長”に、常連である“清少納言”が抱える秘密。そして勇士の噂を聞きつけた旅の寿司職人“華屋与兵衛”が勝負を挑んできて…。「異世界×偉人×グルメ」全部まとめて、いただきます!食と偉人を巡るほっこりストーリー、ただいま開店!
不治の病に侵された高橋黎一(たかはし・れいいち)は、人生の大半を病室で過ごした惨めな自分と、歴史に名を刻んだ偉人たちとを比べ、絶望しながら逝く。気がつくと彼は、十八世紀末、イギリス紳士の次男レイ・アルフォードに転生していた。時代はヨーロッパ全土が混迷を極める、フランス革命前夜。そして、来たるべきナポレオン戦争。レイは今度こそ生きた証を残すため、イギリスで軍人として成り上がり、ナポレオンを討ち倒すことを誓う。一方ナポレオンはフランス軍人として働く傍ら、故郷・コルシカ島のために活動し、しかし思い通りにならない故郷に苦悩していた。軍人として成り上がるレイと、故郷を想い苦しむナポレオン。二人の人生は絡み合い、そしてついにレイは、戦場でナポレオンと相まみえる。今度こそ、前世で叶わなかったすべてを手に入れよう。ナポレオン・ボナパルトのごとく全世界に轟く名声をー。ホレーショ・ネルソンのような不朽の勝利をー。アーサー・ウェルズリーのように約束された栄達をー。レイ・アルフォードの物語が始まる。
神様の眷属ミーちゃんを助け、転生することになった青年ネロ。だけど懐いたミーちゃんが付いてきちゃった!可愛いミーちゃんを養うため、異世界での生活頑張ります…と思ったら、ミーちゃんも一緒にお仕事!?鑑定スキルと料理の腕でギルド職員をしたり、商人になったり、ダンジョン探索したり。次第に、他のモフモフたちが集まりはじめてー。第3回カクヨムWeb小説コンテスト特別賞。
高校生の政宗は、自殺の直後異世界クラス転移に巻き込まれ、気づくとそこは王座の広間。他の生徒達が賢者や勇者などの“上級職”を授かっていく中、政宗が授かったのは最弱の治癒職ヒーラー!無能と罵られ迷宮に飛ばされてしまう。しかしそこで最強の力“反転の悪戯「極」”を手に入れた彼は、ひとり復讐を誓い異世界へと旅立つのだがー。ドラゴンブック新世代ファンタジー小説コンテスト特別賞受賞作。
生産職が大好きな転生者ジンは、生産クラン『神の槌』に拾われる。これは生産スキルを極めるしかないと思ったが、彼の持つ“英雄の器”は作った武器を一級品にするトンデモスキルだった!楽しみを奪われたジンだが、その上で生産スキルを極めれば一体何ができるのか。その可能性に気がついたとき、ジンの“唯一無二の一振り”を目指す日々が始まる!ドラゴンブック新世代ファンタジー小説コンテスト特別賞受賞作!
史上最悪の種族間戦争が迫っていた。悪辣な人間は自演した戦死を理由に弔いの大攻勢を計画。対するは、国の四方を僅か四体で守護する魔族最高位・四大主。その内が一人、魔族でありながら人の魂を持つ転生者“魔剣のゴーダ”には願いがあった。平穏に暮らしたいーと。戦いの中、人間の姫と巡り会った時、ゴーダの世界を相手にした戦いが幕を開ける。第3回カクヨムWeb小説コンテスト異世界ファンタジー部門特別賞。
アルファからの誘いで『聖地・リンドブルム』へと訪れたシド。そこで行われる『女神の試練』に参加することになった彼の眼前に現れたのは、かつて世界に混乱と破壊を招いたと言われる『災厄の魔女・アウロラ』であった…。シドとアウロラ、2人の実力者の魂に呼応するように『聖域』への扉は今、開かれた。明かされる『悪魔憑き』の真実と、『ティアボロス教団』の目的、そして『英雄・オリヴィエ』の過去ー。と、権謀術数が渦巻く裏で、何も知らないシドは今宵も、『陰の実力者』を目指して爆進中!!!!!!!
昭和19年3月、大日本帝国海軍の重巡洋艦「久慈」は、インド洋でイギリス商船「ダートマス号」を撃沈、救助した捕虜を殺害した。敗戦後、「久慈」艦長であった乾と、「久慈」が所属していた第16戦隊の司令官・五十嵐は、戦犯として起訴される。戦犯弁護人として香港にやってきた若手弁護士の鮫島は、裁判資料を読み込むうちに、この事件がー大日本帝国海軍がー抱える闇に気づいていく。
自らの過ちで娘を死なせた裕三は、二十数年の間、苦悩の底にいた。いまや絶滅危惧種ともいえる謎のおっさん源次は、生死の狭間でもがいていた。そして、高校生だけど昭和が大好きな翔太と幼馴染みの桐子。翔太は、レコード店の七海に恋をするが…。それぞれが自らの弱さと向き合いながら、支え合い、真っ直ぐに生きる「昭和黄昏商店街」の仲間たち。その絆は、町おこしを通じて深まり輝いていくー。“昭和”が大好きなおっさんたちに、レトロな男子と奔放な女子高生が加わって、町おこしが始まった。ザ・昭和な「映画館」「角打ち酒場」「歌声喫茶」などを舞台に綴られる、恋と人情の連作集。笑いと涙溢れる七編。
月野耕生28歳。学生起業した会社が倒産。妻は離婚届を残して出ていき、6歳の娘が残った。当面の生計のために託児所付きの生命保険会社に入社し、慣れない営業の仕事を始めたが、簡単にはうまくいかない。悪戦苦闘しながら変わっていく耕生の姿にエールを送りたくなる物語。
進学校の女子高で、自らを「僕」と称する文芸部員たち。17歳の魂のゆらぎを鮮烈に描き出した著者のデビュー作「僕はかぐや姫」。無機質な新構想大学の寮で出会った少女たちの孤独な魂の邂逅を掬い上げた芥川賞受賞作「至高聖所」。語り継がれる傑作二編が、待望の復刊!
幕府の金で私腹を肥やす中野碩翁の隠し財産十万両を奪えー。密命を帯びたのは、「騙りごと」の天才・河内山宗俊。しかし金蔵には危険な罠が仕掛けられ、生きて戻れたものはいない。命懸けの大勝負に謎めく花魁やからくり技師ら曲者達を呼び集めたが、影では更なる謀略がー。