2019年4月11日発売
一膳めし屋丸九一膳めし屋丸九
日本橋北詰の魚河岸のほど近く、「丸九」という小さな一膳めし屋がある。 うまいものを知る客たちにも愛される繁盛店だ。たまのごちそうより日々のめしが体をつくるという、 この店を開いた父の教えを守りながら店を切り盛りするのは、今年二十九となったおかみのお高。 たとえばある日の膳は、千住ねぎと薄揚げの熱々のみそ汁、いわしの生姜煮、たくわん漬け、そして温かいひと口汁粉。 さあ、今日の献立は? しあわせは、うまい汁とめし、そしてほんの少しの甘いもの。 おいしくて、にぎやかで、温かい人情派時代小説。
食堂メッシタ食堂メッシタ
ミートソース、トリッパ、赤牛のロースト、鶏バター、アンチョビトースト…… 美味しい料理で人気の目黒の小さなイタリアン「食堂メッシタ」。 満希がひとりで営む、財布にも優しいお店だ。ライターの笙子は母親を突然亡くし、 落ち込んでいた時に、満希の料理に出会い、生きる力を取り戻した。 そんなある日、満希が、お店を閉めると宣言し……。 続々重版の大人気シリーズ「食堂のおばちゃん」の著者が放つ、料理と愛の物語。