2019年4月27日発売
煌びやかな宝石と漆黒の外套を身に纏う若き錬金術師クレストフ。彼はダンジョンで貴き石の精霊ジュエルにコツコツと貯めてきた宝石を食べられてしまう。怒りに震えるクレストフにジュエルは詫びとして精霊たちが集めた金銀財宝が眠るという秘境・宝石の丘への道案内を提案するのだった。クレストフはジュエルを利用して鉱山を開発し、旅路の資金を稼ごうと画策する。採掘を進めるうちに、鉱山の洞穴は盗掘者たちを撃退するダンジョンへと姿を変え、いつしかクレストフはその支配者として君臨することになるのだが…。宝石を巡る命懸けの探索に挑む一人と一匹の運命は!?
「遅くまで学校にいると、“とっぺさん”がやってくる」七不思議の七番目、恐怖のとっぺさんの正体とは…?たかが噂、されど噂。呪われた音楽室、消えない落書き、存在しないはずの生徒、使ってはいけない水道…面白半分にネタにしていたら、本気でヤバいやつだった。学校に行くのが怖くなる最恐の18話!
伊勢神宮の一大行事“神嘗祭”のため、昼営業をはじめた『居酒屋お伊勢』。毎晩大忙しの神様たちが息つく昼間、店には普段は見かけない“夜の神”がやってくる。ミステリアスな雰囲気をまとう超美形のその神様は、かなり癖アリな性格。しかも松之助とも親密そう…。あやしい雰囲気に莉子は気が気じゃなくてー。喧嘩ばかりの神様夫婦に、人の恋路が大好きな神様、個性的な新顔もたくさん登場!大人気シリーズ待望の第3弾!莉子と松之助の関係にも進展あり!?
心の声が文字で見えるー特殊な力を持つ葉月は、醜い心を見過ぎて人間不信に陥り、人付き合いを避けていた。ある日、不良少年・大地が転校してくる。関わらないつもりでいた葉月だったが、なぜか一緒に文化祭実行委員をやる羽目に…。ところが、乱暴な言葉とは裏腹に、彼の心は優しく温かいものだった。2人は次第に惹かれ合うが、ある時大地の心の声が文字化けして読めなくなる。そこには、悲しい過去が隠れていて…。本音を隠す嘘つきな2人が辿り着いたラストに、感動の涙!!
「涙」をテーマに人気作家が書き下ろす、スターツ出版文庫初の短編集。父親の死から数年後、初めて向き合う異母姉弟ふたりの葛藤を描いた『雨あがりのデイジー』(沖田円・著)、最愛の「彼」から思いがけず届いたラストメッセージで綴られる『君のかけらを拾いあつめて』(汐見夏衛・著)ほか、じっくりと浸れる7編を収録。何度も味わい読み返したくなる物語は、静かに寄り添い、心の奥底へと深く響いていく。そして苦しい日にも、切ない日にも、あなたをそっと、救ってくれるー。
何事も白黒つけたくない。自己主張して、周囲とギクシャクするのが嫌だからー。高2の遠矢絹は、自分の想いを人に伝えられずにいた。本が好きなことも、物語をつくることへの憧れも、ある過去のトラウマから誰にも言えない絹。そんなある日、屋上へと続く階段の途中で、絹は日向萌夏と出会う。「私はとある物語の主人公なんだ」-堂々と告げる萌夏の存在は謎に満ちていて…。だが、その予想外の正体を知った時、絹の運命は変わり始める。衝撃のラストに、きっとあなたは涙する!
16歳という若さで、紙きれ一枚の愛のない政略結婚をさせられた莉央。相手は容姿端麗だけど、冷徹な心の持ち主のIT社長・高嶺。互いに顔も知らないまま十年が経ち、大人として一人で生きる決意をした莉央は、ついに“夫”に離婚を突きつける。けれど高嶺は、莉央の純粋な姿に惹かれ離婚を拒否。莉央を自分のマンションに同居させ、改めての結婚生活を提案してくる。そんな中で莉央は、意識することもなかった自分の将来の道を見つけていく…。逃げる妻と追う夫の甘くて苦い攻防戦に、莉央が出した結論は…!?