2019年7月24日発売
奇跡調査官の平賀とロベルトは、FBI捜査官ビルから結婚式の司祭を頼まれる。相手は任務のため偽装婚約中の工作員エリザベート。驚きつつも2人はアメリカへ向かうことに。 一方ビルとエリザベートは世界的大スター、ゾーイと、エキゾチックな若き牧師アダムと偶然知り合う。 翌日ゾーイの別荘を訪ねたビル達が見たものは、巨大水槽の中で揺蕩うゾーイの遺体! さらにビルの身にも思わぬ危険が迫っていて……。 世界的歌姫の死と、“静かな溺死者達”の謎。その背後にある陰謀を、天才神父コンビは解き明かせるのか。人気シリーズ本編15弾! 【主要登場人物】 平賀・ヨゼフ・庚 バチカンの奇跡調査官。天才科学者にして、真理究明の申し子。生活能力は皆無で、かなりの天然。 ロベルト・ニコラス バチカンの奇跡調査官。古文書と暗号解読のエキスパート。平賀とは強い信頼関係で結ばれている。 ビル・サスキンス FBI捜査官。平賀らとは旧知の仲で、敬虔なクリスチャン。 エリザベート・モーリエ 秘密工作員。ある任務のために、ビルの婚約者となる。 プロローグ ボルテックス・ゾーン 第一章 天啓 Revelation 第二章 怪死 Die Loreley 第三章 結婚式 Wedding Ceremony 第四章 追跡 Quiet Corpse 第五章 誘惑 Adam's Temptation 第六章 作戦 Operation Recapture 第七章 真相 Disclosure エピローグ 憂いは忘れて
州牧の紅秀麗は奇病の流行を抑え、また、姿を消したもう一人の州牧・影月を探すため、急遽茶州へ戻ることに。しかし茶州では、秀麗が奇病の原因だという「邪仙教」の教えが広まっていた。「もしも自分のせいなら、私はーー」密かに覚悟を決める秀麗。そんな彼女を、副官の燕青や静蘭も必死で守ろうとする。迫り来る病、そして邪仙教との対決は? 「影月編」は衝撃の結末へ……! 超人気・極彩色ファンタジー第8弾。アナザーエピソード「お見舞戦線異状あり?」「薔薇姫」を特別収録!
死の砂漠から金椛帝都への帰路で、 仲間の裏切りにあい、新興の戴雲国に囚われてしまった星遊圭(せい ゆうけい)。 命の危機を脱し、帝都へ戻る方法を探すが、言葉も通じず四苦八苦。 しかし少年王の教育係となり、母妃の奇病を治したことで道が開ける。 ところが金椛国と敵対する大国・朔露の使者が、 戴雲国に味方につけと迫ってきて事態は一変。 一方、辺境の地で役人を務める宦官の玄月にも不穏な気配が……。 傑作中華ファンタジー、劇的展開!
広島県の造り酒屋に生まれた池田勇人は、大蔵省に入って5年目に「落葉状天疱瘡」という難病に罹り、退転を余儀なくされた。絶望の底に叩きつけられた池田だったが奇跡的に同省へ復職。主税局長、次官と上り詰めたのち、政治の世界へ身を投じる。時を同じく、新聞記者で水泳指導者としても活動する田畑政治は、幻のオリンピックを再び東京で開催しようと決意。やがて二人の人生は「この日」に向かって収斂し始めるーー。
首相に就任した池田勇人は、東京オリンピック開催準備の政府責任者として、首都大改造、東海道新幹線の建設などを指揮。しかし開催直前、病魔に倒れてしまう。一方、オリンピック組織委員会事務総長に就任した元朝日新聞記者の田畑政治は、突如湧き起った責任問題で辞任に追い込まれる。「記憶に残る大会に」「経済成長に弾みを」。それぞれの理想を掲げて奔走した二人。そしてついに「この日」は訪れたーー!
祖父の形見のカメラは異能の力を持っていた。過去の不思議な風景を映し出したり、華舞鬼町という境界へ行くことができた。しかしそれを壊してからは、異界の住民の力を借りないと移動出来なくなっていた。しかし、姉のアドバイスで道祖神を祀る庚申塚から華舞鬼町へ行くことができた那由多は、自分に少しだけ自信を取り戻す。華舞鬼町、狭間堂のギャラリーでは那由多の写真が話題になっていた。そこでかつて遭遇した旧玉電の化身である老紳士の玉さんに再会する。彼は失われた路線の写真を新しいカメラで撮ってきてほしいと、那由多に依頼するが、それは港湾地区にあった臨港線という廃線だった。 第一話 那由多と貧乏神 第二話 那由多と臨港線 第三話 那由多と海の記憶 余話 狭間堂の休日
貧窮と性病、不遇と冷笑の中で自らの¨文士道¨を貫いて散った、藤澤清造。その玉石混交の作品を歿後弟子・西村賢太が厳選、校訂する。 貧窮と性病、不遇と冷笑の中で自らの¨文士道¨を貫いて書き、無念に散った無頼の私小説家・藤澤清造。その短くも不屈の活動期間に残した玉石混交の作品を、歿後弟子・西村賢太が厳選、校訂。商業誌初登板の、伸るか反るかの情熱が作の巧拙を超えて迫りくる「一夜」、抱腹絶倒の借金文学の傑作「刈入れ時」、故郷で危篤に陥った母の死を、貧ゆえに切望する「母を殺す」等、十三篇を収録。 新発見原稿「敵の取れるまで」を併録。
幼女の遺体が休耕地で発見された。船橋署刑事課主任・香山亮介は、ブルーシートをかけられた遺体の様子が、7年前の田宮事件と酷似していることに疑念を抱く。事件は、犯人とされた男が無実を訴えたまま拘置支所内で自殺して終わったはずだった。香山は模倣犯を疑うが、真犯人による再犯の可能性を示す“あるもの”により、事態が急展開し……。刑事の執念が過去に隠された思いもよらぬ真相を暴く、圧巻の誘拐ミステリー!
魔眼蒐集列車。欧州の森を今なお走り続ける伝説。とある招待状によって巻き込まれたエルメロイII世は、天体科のオルガマリーたちとともに、奪われた誇りを取り戻すため魔眼のオークションに参加する。
若手編集者の岡部良介が担当する覆面作家こと新妻千秋の正体は、天国的な美貌を持つ可憐な大富豪のご令嬢。だが、一歩外に出ると様子が一変。日常に潜む事件をたちまち見抜くもう一つの顔を持っている。禅寺に消えた菓子職人の秘密、ラブレターと血液型の謎、シェークスピアと愛にまつわる殺人事件…。名推理を披露するお嬢様探偵の身に危険が迫るー!?ミステリの名手による傑作シリーズ、完全保存版の第2弾!
父親と二人暮らしの高校二年生の航一のもとに、腹違いの妹がやってきた。素直で一生懸命な彼女を見守るうち、兄の心は揺れ動きはじめる……海辺の町を舞台に描く、限りなくピュアでせつないラブストーリー。
物流の雄、コンゴウ陸送経営企画部の郡司は、入社18年目にしてはじめて営業部へ異動した。担当となったネット通販大手スイフトの合理的すぎる企業姿勢に反抗心を抱いた郡司は、新企画を立ち上げ打倒スイフトへと動き出す。そのために考え抜いた秘策は、買い物難民を救い、商店街を活性化するとともに、世界に通ずるものだったーー。運輸界最大手企業と世界的通販会社、物流の覇権を巡る戦いの火ぶたが、いま切られる!
神奈川県警の心理職特別捜査官の真田夏希は、警察官僚の織田信和とのドライブで湘南にやってきた。だが二人きりの甘いムードを吹き飛ばすかのように、織田が発したのは、極秘任務への推薦だったーー。厚生労働省の若手官僚が三浦市の海岸で銃殺された事件の極秘捜査のため、夏希は、根岸分室への出向を命じられたのだ。だが、分室にいたのは、警察組織からはみだした一匹狼の上杉警視だった……。書き下ろし長編警察小説。
日の本一の商人を夢見て、大坂の大店で修業していた清兵衛は、ある日実家の縮緬問屋に呼び戻され、つぶれる寸前の茜屋を立て直すことになった。何とか窮地を脱したものの、店の繁盛にはほど遠い状況。日本一の縮緬を織るという甚五郎と勘十郎の品を仕入れるため、腹違いの妹のお絹を頼って、清兵衛は交渉に赴く。だが、二人の職人はなんとも偏屈で、門前払いをくらう始末。清兵衛は、起死回生の方策で、二人を説得するがーー。
寺で貧しい子供たちに読み書きを教えている武井信頼が、教え子の秀介を伴い、はなの働く一膳飯屋「喜楽屋」を訪ねてきた。秀介は、御鷹匠を務める小泉の妾腹の子で、跡継ぎになるはずだったが、小泉の正妻も男児を産んだという。秀介は、冷静に武士の道を諦めるというが…。3日後、他の手習い子との諍いの末、秀介が失踪したとの知らせがー。傷ついた秀介の心を、はなの料理で癒やすことはできるのか。
霧の山道で背後からついてくる操り人形のような女性、登山中になぜか豹変した友人の態度、死ぬ人の顔が見えるという三枚鏡。登山者や山に関わる人々から聞き集めた怪異と恐怖を厳しい自然とともに活写する。
世間を震撼させた「武蔵小杉高校事変」から2か月ー平成最悪のテロリストの次女・優莉結衣は新たな場所で高校生活を送っていた。そんな中、結衣と同じ養護施設に暮らす奈々未が行方不明に。さらに、多数の女子高生が失踪していたことも判明する。結衣は奈々未の妹に懇願され調査に乗り出すが、JKビジネスや“特権階級”の存在など、日本社会の「闇」の数々が浮かび上がってくる。問題作ダークヒロインシリーズ第2弾!
王位継承者は、2人いる。衝撃の事実に激震が走る、麗虎国宮廷。 天青は敬愛する藍晶王子と、兄と慕う武官の曹鉄が、 王位継承者として争うことに心を痛める。 鶏冠も、仕えてきた藍晶王子の手前、曹鉄に肩入れすることもできない。 孤立した曹鉄の前に現れたのは、亡き母に似た婚約者。 彼女の助言により、曹鉄と藍晶王子は密談を行うことに。 しかしその場は恐るべき罠があり……。 大人気アジアン・ファンタジー、波瀾の第7弾!
朝のワイドショー番組の放送中、出演者の黒沼勲が苦悶して倒れた。毒物によって何者かに殺されたのだ。黒沼は、元警視庁の警部補で、犯罪ジャーナリストを称していた。警察上層部からの特命を受けた警視庁の志塚典子は、テレビ局への潜入捜査を開始した。形式上とはいえ、警視庁を辞してまで、捜査をする理由は何か?テレビ局内という特異な状況に阻まれながら、志塚は真相に近づいていくがー書き下ろし長編警察小説。
この恋は、あまりにも痛くて危険で耽美ーー 美しい離島でひとり暮らす青年・水無月陸。ある夏、陸が思い焦がれ、再会を切望していたかつての幼なじみ・黒坂聖が、女性の姿になって突然島に帰ってきた。陸は、胸に渦巻く凶悪な感情を抑えきれず、聖を監禁するが、本性を現した聖の前になすすべなく屈服し、欲望のままに交わる。小学生のときに死んだもうひとりの幼なじみ・遠野宮への回想と思慕をまじえ、美しい島でくりひろげられる少年たちのグロテスクでありながら透明なひと夏の恋。--表題作「夏の方舟」より「水の影踏み」 ほか、夜な夜な妖しいバーでおこなわれる、欲望をむき出しにしたヴァイオレンスなショー。その魅力に憑りつかれたサラリーマンの巻村と小田桐はバーに入り浸るように。そこでは、あまりにも刹那的な「生」と「死」の交錯がくりひろげられていたーー「サロメのいない金曜日」 生々しくもピュアな、男たちの嫉妬と葛藤、欲望を痛々しくも透明に描き出した恋愛小説。 夏の方舟 水の影踏み 夏の刺青 サロメのいない金曜日 こどもたちの素数