2019年8月28日発売
やりたいことがない“無気力女子高生”いくる。ある日、課題をやらなかった罰として1カ月ボランティア部に入部することに。そこで部長・有馬と出会う。『聖人』と呼ばれ、精一杯人に尽くす彼とは対立ばかりのいくるだったが、ある日、有馬の秘密を知り…。「僕は、人の命を食べて生きている」-1日1日を必死に生きる有馬と、1日も早く死にたいいくる。正反対のふたりが最後に見つける“生きる意味”とは…?魂の叫びに心揺さぶられる感動作!!
彼氏に浮気され、上司にいびられ、心も体もヘトヘトのOL・早苗。ある日の仕事帰り、不思議な猫に連れられた先には、立派な洋館に緑生い茂る庭、そしてイケメン店長・要がいる週末限定のカフェがあった! 一人ひとりに合わせたハーブティーと、聞き上手な要との時間に心も体も癒される早苗。でも、要には意外過ぎる裏の顔があって…!? 「早苗さんは、特別なお客様です」--日々に疲れたOLと、ゆるふわ店長のときめく(?)週末の、はじまりはじまり。
家族を失い、人と関わらず生きる高1の僕は、モノクロの絵ばかりを描く日々。そこへ不思議な雰囲気を纏った美少女・水無瀬月(ゆえ)が現れる。絵を前に静かに微笑む姿に、僕は次第に惹かれていく。しかし彼女の視界からはすべての色が失われ、さらに “ 幸せになればなるほど死に近づく”という運命を背負っていた。「君を失いたくないー」彼女の世界を再び輝かせるため、僕はある行動に出ることに…。満月の夜の切なすぎるラストに、心打たれる感動作!
「明治維新」の裏面?実は本性!亡霊となった明治天皇の父・孝明天皇を先導役に「近代」初頭からの侵略の事実と迫り残虐非道に抹殺された人びとに想いを致す「反帝ドキュメンタリー・ノベル」。
大伴旅人、山上憶良ら九州を代表する、官人歌人三十二名が「梅花」を主題に我が国において空前絶後の歌宴を催した。万葉集誕生の秘密に迫る歴史浪漫シリーズ。
美しすぎて身の毛もよだつ 怪異たちの“驚異の部屋”へ、ようこそーー 怪異がもたらす幻想の恍惚境 ======== 講談社ノベルスの《玩具館綺譚》シリーズなどで人気の石神茉莉。 石神の小説に触発されたアーティストたちにより 展覧会「玩具館 三隣亡」が全国で繰り返し開催されるなど、 独特の世界に魅了されるファンも多い。 その石神茉莉ならではの魅力が凝縮された、待望の作品集です! ======== 怪異を受け入れていくことで 世界の見え方が変わっていくーー 幼年期を異国ですごしたという石神茉莉の行間にみっしりと詰まっているのは、言霊などという狭隘で小っぽけなKOTOBAではないらしい。 もしかしたらそれは、まだ人間の話す言葉がひとつしかなく、私たちの祖先が未知のものを語り伝え始めた時代、神も仏も魔も霊も、もちろん妖怪も怪物も未分化で、世界が一つの「混沌」だった時代に始まる感覚なのかもしれない。 ーーー榎村寛之(解説より抜粋) 《かはたれどきの住人たち》 海聲 夢の子供 I see nobody on the road 月夜の輪舞 人魚と提琴 FROGGY Left Alone 夢の入れ子 蛹化 《Cabinet of Curiosities》 Play of Color 夢オチ禁止 迷界図 驚異の部屋 You are next 解説/榎村 寛之 各話解説/深泰 勉 石神茉莉小説一覧・単行本一覧 写真=人形:林美登利、撮影:田中流