2020年3月5日発売
「あんたはもういらなーい」と勇者パーティーを追い出されたノンは、呪文を唱えず傷を治す特殊スキル『高速の癒やし手』を使い、片田舎で治療院を始めることに。村人を助け感謝されながら、悠々自適のスローライフを満喫するぞ!と意気込むも、謎の少女の登場で、新生活は意外な展開へ…。ノンのささやかな夢の行方は?若き院長の田舎開業奮闘記!第4回カクヨムWeb小説コンテスト異世界ファンタジー部門“特別賞”受賞作。
世界を渡り世界を見よう。生きるものを見、彼らを識ろう。 悠久の時を生きる男、記憶探しの旅に出る。 永き封印より偶然目覚めた吸血鬼の始祖アルクラド。 記憶をなくしていた彼は、自分と世界を知るため旅に出ることに。 駆け出し冒険者のライカ&ロザリーと出会い、依頼をこなしていくのだが…1度の依頼で昇級し、数ランク上の魔物を軽々倒したり、町の屋台を食べ尽くしたり、自由気ままな冒険を満喫していく! 無敵な吸血鬼の放浪記、ここに開幕!
迷宮都市エレムを抜け出したルークは南の山脈の先にあるアルムスト王国を目指すことに。そして港町ルダを経て山脈越えに挑んだ彼は、山頂で『エラルディンの扉』なる黒く汚れた岩を発見する。しかたなく《浄化》をかけたルークだったが目前に出現したのは未知への階段だった!? 回復能力に特化しないヒーラーの異世界のんびり旅、クラン編開幕!
不慮の死を遂げた山本和也は神を名乗る男によって転生し、第二の人生を送ることに。神が与えた能力は描いたものを実体化できる召喚術【万物具現化】と最高のステータスだった! 能力を極めたいと考えた和也は思う存分お絵かきをしながら各地を巡り、様々な人々の困りごとを解決、交流を深めていく。のんびりお絵かき召喚ファンタジー開幕!
勇者と魔王が転生のたびに生存と権力を賭けて争う“勇魔大戦”。4度目の大戦も勇者が魔王を倒した…のは表向きの事実。魔王討伐を果たした真の英雄は、依頼があればどんな敵でも殲滅する影の代行人トゥエイトだった。トゥエイトは語られぬ英雄として、大戦後は平穏な生活を送ることを望む。しかし、魔王を打倒しただけで世界に平和が訪れるわけではない。いまだ荒れる世界でトゥエイトは日常を守るために再び闇を狩る!
『桐島、部活やめるってよ』でのデビューから十年。森永製菓、ディオール、JT、JRA、アサヒビール、サッポロビール、資生堂、JA共済など、様々な企業からの原稿依頼があった。原稿枚数や登場人物、物語のシチュエーションなど、小説誌ではあまり例を見ないような制約、お題が与えられるなか、著者はどのように応えてきたのか!? 「キャラメルが登場する小説」「人生の相棒をテーマにする短編」「ウイスキーにまつわる小説」「20を題材にした小説」など、短編小説十四本、エッセイ六本。 普段は明かされることのない原稿依頼内容と、書き終えての自作解説も収録された一冊。十周年に合わせて依頼された新作小説も収録。 【はじめに(本文より)】 ある日、某人気ミュージシャンが、「企業や番組とのタイアップのために書き下ろした楽曲のみが収録されているアルバムを発売した」というニュースを見つけた。そのとき、私の頭の中を、大変がめつい考えがぱらぱらと過った。 自分も、企業とのタイアップや他の作品とコラボして書いた文章を根こそぎ集めれば、一冊分になるのではないか……!? それを実現するのは、デビュー十周年のタイミングしかないのではないか……!? 後ろ暗い思考を駆け抜けていったがめつい座流星群は、その後も輝きを失わず、私の頭の中でちかちか光り続けた。その結果完成したのが、この本でございます。 ただ、先述したように、作品をそのままずらりとコレクションしただけではあまりに詐欺めいているので、それぞれ、【(1)どんな発注を受けて書いた作品なのかを提示(テーマ、枚数など)】→【(2)作品】→【(3)発注にどう応えたのか、答え合わせ】という順番で掲載すれば、全体の構造として(主に私が)より楽しめるのではないか、と考えた。この一冊を読み終えたころには、皆さまにも、タイアップ作品二十本ノックをやり終えた感覚を味わっていただけることだろう。そもそも味わいたいかどうかは別にして。 (中略) ごちゃごちゃ書いたが、いろいろ書いたのにキャンペーン終了と共に葬られちゃうのはもったいない! という私のがめつさが生んだ一冊であることは間違いない。それでは、お楽しみくださいませ。 【著者略歴】 朝井リョウ(あさい・リョウ) 1989年、岐阜県生まれ。小説家。2009年、『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。13年『何者』で第148回直木賞、14年『世界地図の下書き』で第29回坪田譲治文学賞を受賞。 他の小説作品に『チア男子!!』、『星やどりの声』、『もういちど生まれる』、『少女は卒業しない』、『スペードの3』、『武道館』、『世にも奇妙な君物語』、『ままならないから私とあなた』、『何様』、『死にがいを求めて生きているの』、『どうしても生きてる』、エッセイ集に『時をかけるゆとり』、『風と共にゆとりぬ』がある。
今、結寿は岐路に立たされていた。墓参するたび、亡き夫に相談事をもちかけている。自分と幼い娘の行く末についての相談である。「いかにすべきか、どうぞ、どうぞ道をお示しください」もとより波風はしょっちゅうだった。これまでも人並みの浮き沈みは経験してきたが、夫の死という過酷な現実は結寿を苦悶の淵へ突き落とした。(「幕間」より)。麻布狸穴町に出戻った結寿。押し込み騒動や辻斬り、子攫い…界隈で起こる事件の謎と罪に苦しむ人々の心を解きほぐすうちに、結寿自身の心にも変化の時が訪れてー。
19世紀英国。作家兼医者のコナン・ドイルは〈名探偵シャーロック・ホームズ〉シリーズ第1作『緋色の研究』が思ったように売れず落ち込んでいた。そこにホームズのモデルにしたベル博士が、巷を騒がす連続殺人鬼の事件を一緒に調査しないかと誘ってきて……
ノースカロライナ州の湿地で村の青年チェイスの死体が発見された。人々は真っ先に、「湿地の少女」と呼ばれているカイアを疑う。6歳のときからたったひとりで生き延びてきたカイアは、果たして犯人なのか? 不気味な殺人事件の顚末と少女の成長が絡み合う長篇
幸不幸が交互に訪れる人間の宿命に屈することなく、杏奈は力強く生きていた。人は大いなるものに見守られながら生まれ変わることが出来る。いかに生きるべきか。人間にとって最も根源的な問いかけが心に響く長編小説。
運営は部下に任せて、自分は自堕落な夢のニート生活! そんな野望を抱いてダンジョンマスターになった下級悪魔のヨルシアだったが、先の戦いで魔人ファマトを退けたことで、いまや六階層の優良ダンジョンを保有する高位悪魔将に成り上がってしまっていた。 そんな中、有能秘書のリリーナは何やらヨルシアに隠し事をしているようで……? 同僚に暴露されたリリーナが打ち明ける「吸精行為」とはいったい? サキュバス美女に幼女暗黒神、幼気な錬金術師、さらに巨乳妖魔や双子の魔法少女も参戦し、くんずほぐれつのダンジョンバトル再び!!