2021年1月26日発売
2018年。ダンジョン攻略が当たり前になった世界。元社畜の脱サラリーマン芳村は不幸?な事故によって最強スキルを手に入れる。異界言語理解の力を使って碑文に隠された情報を手に入れた芳村と三好はダンジョン下層へと検証に向かう。そこで待ち受けていたのは黄金の椅子に鎮座する神!?碑文の翻訳サイトを開設してさらに世界から注目を集めることになったDパワーズの前に、お嬢様がやって来た!
勇魔大戦後、いまだ荒れすさむ世界で暗殺稼業から足を洗い平穏に暮らす最強の元・代理人トゥエイト。仲間との日常を守るため、再び影として戦うトゥエイトの前に学園を陥れようとする謎の襲撃者があらわれる。大戦の惨劇から生まれた「平和」を憎む敵に、トゥエイトは新たな武器を手に戦う!!
標的は、日本国民1000万人ーー。 羽田空港に突如、中国のステルス爆撃機が飛来した。 女性パイロットは告げる。「積んでいるのは核兵器だ」と。 核テロなのか、あるいは宣戦布告なのか。 警察庁の鶴来(つるぎ)は爆撃機のパイロットを事情聴取しようとするが、護送中に何者かに拉致されてしまう。 囚われた彼女を助けたのは鶴来の義兄で警備員の真丈(しんじょう)だった。 真丈は彼女に亡き妹の姿を重ね、逃亡に手を貸す決意をする。 核起爆の鍵を握る彼女の身柄をめぐり、中国の工作員、ロシアの暗殺者、アメリカの情報将校、韓国の追跡手が暗闘する。 一方、羽田には防衛省、外務省、経産省の思惑が交錯する。 いったい誰が敵で、誰が味方なのか。なぜ核は持ち込まれたのか。 爆発すれば人類史上最大の犠牲者がーーその恐怖の中、真丈と鶴来が東京中を奔走する。 『天地明察』、『十二人の死にたい子どもたち』、「マルドゥック」シリーズ等数々のヒット作を生み出した著者が、作家生活25年のすべてを込めた極上の国際テロサスペンス。 冲方丁デビュー25周年記念作品。 【プロフィール】 冲方 丁(うぶかた とう) 1977年岐阜県生まれ。1996年『黒い季節』で角川スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。 2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞、2010年『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞、第4回舟橋聖一文学賞、第7回北東文学賞、2012年『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞。 主な著書に『十二人の死にたい子どもたち』『戦の国』『麒麟児』『もらい泣き』などがある。
2年付き合った彼氏からプロポーズを受けた23歳の小夜。自分の年齢が結婚に適しているのかどうかわからず、煮え切らない返事をしてしまうがー「小夜」。獣医の石川は、去勢手術をするたびに自分のものが切られる夢を見る。そんなある日、友達以上恋人未満の女性とラブホテルへ行くことになりー「パンちゃん」。恋愛シミュレーションゲームをプレイするがことごとくパパ活を繰り返す星野は、これまで出会ったどの女の子とも違う、女子大生と出会うー「ユイ」。他、「ちぃ」「小夜」を収録した、著者初の連作短編集。
離婚して十年、そして、私はようやく恋をした。パリで暮らすシングルマザーのマリエ。小さな投資グループを主宰するアンリ。運命的なふたりの出会いは、新型コロナウイルスに翻弄される。新しい世界の永遠の恋心を描いた辻仁成の最新長編小説。
戦国末期、三木城主の別所長治は、信長に叛旗を翻す。織田勢を率いる秀吉の猛攻に耐え、籠城戦が続くなか、飢えに苦しむ領民は、究極の選択へと追い込まれ…華々しい合戦絵巻の裏側に存在したひたむきな生の物語。
英国十八世紀が生み出した最高傑作の一つ、ジョナサン・スウィフト作『ガリヴァー旅行記』(1726年)。諷刺と綺想に満ち、過去、多くの名翻訳者たちを魅惑してきたこの作品に「学魔」高山宏が挑戦。クラシックにして現代的な「神」訳、ここに誕生!リリパット、ブロブディングナッグ、ラピュタ、フウイヌム国などに「島居」するガリヴァーの物語をもって、英国十八世紀文学叢書はこれにて完結。