2021年10月12日発売
大鞠家殺人事件大鞠家殺人事件
大阪の商人文化の中心地として栄華を極めた船場。戦下の昭和十八年、陸軍軍人の娘・中久世美禰子は婦人化粧品販売で富を築いた大鞠家の長男に嫁いだ。だが夫・多一郎は軍医として出征し、美禰子は新婚早々、一癖も二癖もある大鞠家の人々と同居することになる。やがて彼女は一族を襲う惨劇に巻きこまれ…大阪大空襲前夜に起きる怪異と驚愕の連続を描き、正統派本格推理の歴史に新たな頁を加える傑作長編ミステリ!
さらわれて(923;923)さらわれて(923;923)
父を失ったデイビッドが新たにその存在を知らされた叔父とは何者か。さらわれた少年は奴隷に売られてしまうのか。船内の戦闘をどうやって生き延びるのか。難破、孤立、突然の暗殺事件、強いられた逃亡…18世紀スコットランドの歴史を背景に、襲いくる危機、危難、災厄。スティーブンソンの最高傑作を新訳で。
犬神家の戸籍犬神家の戸籍
「家族」とはなにか?その系図に刻まれた欲望と不条理。飛び散る血しぶき、耳をつんざく悲鳴、謎かけを込めて“展示”される死体ー。犬神家を襲った怪奇な連続殺人事件の背景には、何があったのか?物語を読み解くカギは「戸籍」にあり。血で血を洗った一族の系譜を丁寧にたどりながら、社会に根強く残る「血」や「家」の秩序と価値観を炙り出し、近代日本の陰に光をあてる。
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