小説むすび | 2022年10月31日発売

2022年10月31日発売

和漢朗詠集とその享受 増訂新版和漢朗詠集とその享受 増訂新版

出版社

勉誠出版

発売日

2022年10月31日 発売

ジャンル

日本にもたらされた中国の漢詩文、それを承けて平安朝の文人たちがつくりあげた日本の漢詩文、一方で万葉以来展開してきた和歌、これらが享受されていく歴史の交差点に成立したのが『和漢朗詠集』である。 本書は『和漢朗詠集』の成立と享受を論じることにより、和の世界が有していた流れと漢の世界からもたらされた流れが交錯し、新しい流れが生み出されていく我が国の文化の創造の過程で現れた、一つの典型的な現象を明らかにしていく。 増補・改訂により待望の復刊。 序文 伊藤正義 増訂版の刊行にあたって 序 『和漢朗詠集』研究史の沿革と本書 第1篇 『和漢朗詠集』の構成 一 『和漢朗詠集』全般の構成ー『古今集』をはじめとする勅撰和歌集との関連においてー 二 『和漢朗詠集』上巻四季部の構成ー先行詞華集との関連においてー 三 『和漢朗詠集』下巻雑部の構成ー先行詞華集との関連においてー 四 『和漢朗詠集』八月十五夜・月部の構成ー都の月・他郷の月ー 五 『和漢朗詠集』の部立「白」に関する考察ー『朗詠集』の構成と周辺の資料からー 六 『和漢朗詠集』帝王・親王・丞相部の所収和歌をめぐってー『古今集』序、同序古注(公任注)とのかかわりを視野においてー 第2篇 『和漢朗詠集』の本文 一 『和漢朗詠集』の享受と諸写本の本文形態の相違 二 『和漢朗詠集』古写本における佳句本文の改変をめぐって 三 『和漢朗詠集』古写本における和歌本文の異同と部立の配列ー春部末の「藤」「躑躅」「款冬」の部立を中心にー 四 『和漢朗詠集』博士家写本の解読ー学的情報としての注記の「読み取り」- 第3篇 『和漢朗詠集』の享受と古注釈 一 院政期における和漢朗詠集注釈の展開ー『朗詠江注』から『和漢朗詠集私注』へー 二 『和漢朗詠集私注』の方法 三 『和漢朗詠集私注』の変貌ー平安末期から室町期にかけての『和漢朗詠集』写本の動向と関連してー 四 鎌倉前期における和漢朗詠集注釈の展開ー『和漢朗詠集私注』から『和漢朗詠集永済注』『和漢朗詠註抄』へー 五 朗詠注における説話 附篇 一 『千載佳句』の部門の構成に関する考察ー冒頭の四時部を対象としてー 二 『和漢朗詠集』所引唐人賦句雑考ー出処と享受の問題を中心にー 索引  事項・書名・人名・題目・詩句・和歌

【POD】魔法医者 魔法医師ニコラ【明治翻案版】【POD】魔法医者 魔法医師ニコラ【明治翻案版】

不朽の名作『魔法医師ニコラ』が明治の初翻訳で甦える。 実話怪談やら心霊やらが羞恥なく跋扈する偽りの無神世界に、この謎の医師の物語は、真の幽明と神秘に支えられた時代の愉しさを現代の読者に伝えてくれるだろう。 菊地秀行氏 列強が割拠する19世紀末中国に展開する大伝奇ロマンを、のちにシャーロック・ホームズを手がける南陽外史が主人公を日本人に変えて翻案した『魔法医者』が、読みやすい表記で復刊! 上海で孤独をかこつ日本人・三芳野文吾(みよしの・ぶんご)は、魔法医者としておそれられるドイツ人博士ニコラに招かれ、西蔵(チベット)を目指す旅に同行することになる。 狙いは、総本山に眠る大秘密。しかし、博士の妖術に、同行する中国人集団の暗躍が三芳野を惑わす。果たして、一行を待つものは……? 菊地秀行氏推薦の伝奇冒険小説の歴史的傑作! 原作を超える大冒険を語りつくす明治の名調子をそのままに、かな遣い等をあらため、現代でも読みやすい形で復刻。【電子・PODオリジナル版】

全部を賭けない恋がはじまれば全部を賭けない恋がはじまれば

●発売前重版決定!! めくるめく出会いの中で、「性」と「生」を赤裸々に描く、力強くも繊細な短編集。 恋、仕事、友人、家族……。淡々と生きてきたつもりが、導かれるように出会い、巻き込まれていくーー。ほのかに揺れる心と理不尽で理解の追いつかない状況を、冷静にも芳醇に切り取る女性「コスモ・オナン」の18の物語。 Web連載で大反響の作品に加え、書き下ろし一篇を収録。 16万部突破の『読みたいことを、書けばいい。』の著者・田中泰延がSNSで発掘した小説家、稲田万里のデビュー作! ●はじめから、この物語にはファンがいる。 「この小説を世に出すために、出版社をひとつ、つくりました。」田中泰延 株式投資型クラウドファンディングにてわずか27分で目標満額の4千万円を達成。個人投資家と合わせて358名から1億8千万円の出資を受けた出版社「ひろのぶと株式会社」からの、創業1冊目! プロローグ:新年一発 第一章 性欲 パイパン事件  坂道 下味  予習復習 第二章 恋心  夜のコール  前髪  立場  保険  忘年会 第三章 流転  サンドウィッチ  福袋  影響  金 第四章 上京 揺れ 誕生日おめでとう ずっと先まで歩こう 第五章 幼少 じゃがいも 第六章 一周 一周 エピローグ:だから書くことにした

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