2022年10月5日発売
昇格試験をへてCランクにランクアップを果たし益々元気なディル。しかし、お供の少女イナリの命が、この先長くないことを知ってしまう。イナリ自らの体内で生成されてしまう毒のせいだった。ディルはイナリを案じ、毒を消し去るポーションがあるという迷宮都市サガンで、久々のダンジョン攻略に挑むが・・・・・・!? 新しい仲間も登場! おじいちゃんの刺激的なセカンドライフ、待望の第2弾!! プロローグ/第一章 おじいちゃん、帰還/第二章 おじいちゃん、迷宮へ/第三章 おじいちゃんとお父さん/第四章 おじいちゃんと新たな仲間たち/エピローグ
貴族から庶民になったアンナは「うどんとクレープ」のお店を切り盛りして暮らしていた。新たな家族や友人に囲まれ、裕福ではないけど笑顔のあふれる毎日。しかし「待っていてほしい」と言われた元許嫁のエドとは、どこかすれ違ってしまいー。庶民の生活、ルウルウ風邪の流行、身分違いの恋。あらゆる苦難を乗り越え、アンナはついに幸せを掴む。
幼いころ初恋の幼なじみを事故で失って以来人との関わりを避けてきた高校生の神田桐。ある日彼の前に突然、初恋の人の妹を名乗る少女ー雪音が現れる。彼女から告げられたのは、姉は事故ではなく誰かに殺されたという衝撃の事実と、さらに「タイムリープ」-時空を超えて過去に戻ることができる方法だった。桐は初恋の人を失った過去を変えるため、あの日に戻ることを決意する。痛くてまぶしい青春のきらめきが溢れる希望の物語。
この恋は、地獄につながっている─── 女はなぜ、男のために火つけをし、火あぶりになったのか。(「八百屋お七」) 女はなぜ、道ならぬ恋におぼれ、自ら鉋(かんな)で胸を突いたのか。(「樽屋おせん」) 女はなぜ、ふしだらな下男と駆け落ちし、心を喪ったのか。(「お夏清十郎」) 江戸時代の人々の注目の的になった恋の事件の裏には、 悲しい“まこと"と、優しい“ほら"があった─── 心中、駆け落ち、不義密通。 江戸のスキャンダルをまとめた井原西鶴の代表作『好色五人女』を大胆に新解釈した、胸に刺さる悲恋時代小説。 【著者略歴】 周防 柳(すおう・やなぎ) 1964年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。2013年『八月の青い蝶』(「翅と虫ピン」改題)で第26回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2015年、同書で広島本大賞「小説部門」大賞を受賞。著書に『逢坂の六人』『虹』『余命二億円』『蘇我の娘の古事記』『高天原──厩戸皇子の神話』『とまり木』『身もこがれつつ──小倉山の百人一首』などがある。
接ぎ木の映像を見た女性は幼い頃の生々しい匂いが満ちた混乱の記憶を呼び起こす…「接ぎ木」、誰もいない音楽室から、数日前に亡くなった友だちが奏でるピアノの曲が聞こえて…「迷鳥」、平安時代の貴公子・在原業平は儚い日々を蛍になぞらえた。現代にもまた、そんな男がいる…「蛍」のほか、場所も時代も立場も様々な人間模様を、空想と現実が混ざり合う不思議な物語として描く珠玉の短編24編を収録。
長野県に住む高校1年生の瀬野綾音は、情熱を捧げていたアイドルオーディションの最終審査に落選した半年前から空回りを続けている。新たな夢はそう簡単には見つからず、興味本位で近づいてきた友人を一喝してからクラスでも浮いている。だから今日も、使われていない第二理科室で水槽にたゆたう鯉を眺めながらひとりで弁当を食べるーーはずだった。思わぬ闖入者は、イケメン・秀才・スポーツマンで同学年でも群を抜いて目立つ存在の櫻井潤。しかも潤は手製だという弁当を差し出して、思いの丈を綾音にぶつけてきた。「一緒に全日本高校生WASHOKUグランプリに出てほしいんだ」、と。……え?--思いもよらぬ展開で「和食の甲子園」とも呼ばれる舞台を目指すこととなった、アイドル志望だった女子高生と料理上手な男子高校生の悪戦苦闘を描いた「第2回ステキブンゲイ大賞」大賞受賞作。栄冠の行方とその先は、「コイ」だけが知っている!?
時は戦国。加賀一帯を支配する大名・前田利家の娘であったが故に、波瀾の人生を歩むことになった麻阿と豪ーー。 麻阿は、柴田勝家の猶子に嫁ぐため、北ノ庄城にいたのだが、豊臣秀吉に攻められ、城から命からがら逃げ出す。そんな麻阿に待っていたのは、前田家のため、秀吉の妻になるという運命だった。 一方、妹の豪は、秀吉の養女として蝶よ花よと育てられた後、秀吉子飼いの大名・宇喜多秀家に嫁ぐ。絵に描いたような幸せな人生を送っていたのだが、関ヶ原の合戦を機に運命が暗転する。 姉妹は、時に反目しながらも、助け合い、前田家生き残りのため、子供たちのため、様々な苦難を乗り越えていく。 時代に翻弄されつつも、生き延びていった姫たちの目から乱世を描いた傑作歴史長編。ベテラン作家が紡ぎ出す、姫ふたりのバディ小説。
聖女でありながら魔王として覚醒し、真の聖女である妹に倒されるーーというゲームのラスボスに転生してしまったリルア。しかも気付いた時には婚約破棄され、魔王として覚醒間近で隣国に追いやられるというバッドエンド直前で…!? 「この破滅ルート、回避させていただきます」生存を決意したリルアは、隣国の天才錬金術師・レオンハルトに弟子入りを志願。光魔法×錬金術という自分だけの力を手に入れ、ラスボス覚醒を防ぎつつ聖女として活躍していく。一方、真の聖女である妹シェリアがリルアを追っているようで…!?
“王太子妃になる⇒命を落とす”という人生を4回繰り返した令嬢・アーリア。5度目の人生、無能な王太子は自分と婚約中にも関わらず妹と恋仲という胸糞な状況だったが、妃になりたくないアーリアにとってはむしろ好都合。しかも今回の人生では「人の心が聞こえる」という異能を手にしていて…! 「無事婚約が破棄されたのなら、苦手な蜘蛛ともワルツを踊るくらいですわ!」--何とか婚約破棄に成功したアーリアだが、今度はなぜか聡く美しい第三王子・ミカエルからの溺愛猛攻が止まらない…!?心の声が聞こえるアーリアには、いつでもどこでもミカエルの甘々な本音が駄々洩れで…(照)。愛されルートに突入なんて聞いてません!アーリアの華麗なる逆転劇、ここに開幕!
公爵令嬢のレイシェアラは、愛なき婚約者であるニコラス殿下の浮気性に日々うんざりしていた。しかしある日、手の甲に『竜の聖女の刻印』が浮かび上がり、ニコラスとはめでたく婚約破棄することに! 竜の塔に移住すると待っていたのは竜王との穏やかな生活。その間、何度も追いかけてくる元婚約者に連れ戻されそうになりながらも、召喚した仲間たちと共に規格外の魔法で国の危機を救う。そんな竜の聖女としての役目をまっとうするレイシェアラのひたむきな姿に、聖女と距離を置いていた竜王も徐々に心惹かれていき…。
過去に「女みたい」「頼りない」と言われたことがトラウマとなり、ずっと友達を作れずにぼっち生活を送っていた枇々木来李。そんな来李は、ついに正式リリースされるフルダイブ型VRMMORPG『Chronicle of Universe』の世界で、せめてゲームの中だけでも男らしくなれるように自らのアバターには筋肉ムキムキの種族を選ぼうと決める。しかし選択肢に現れたのは、想定外のレア種族でー?スキル“テイム・百鬼夜行”で仲間を増やし、CoUの世界を楽しみ尽くすライのゲームライフ始まります!
サンストーン王家の第三王子ジェイクは、家族に蔑まれて生きてきたが、神から“無能”のスキルを授かったことを機に王宮を追放されてしまう。追放処分を受けてから数年が経ったある日、幽閉されている屋敷を抜け出したジェイクは王国の崩壊を企む陰謀に遭遇する。そこでジェイクが出会ったのが“傾国”の美少女レイラだったー。愛する男を破滅させる美女たちに囲まれた“無能”王子の亡国ハーレム成り上がりファンタジー、開幕!!
シリーズ第3巻「山椒大夫」は、表題作のほか、「阿部一族」「最後の一句」「興津弥五右衛門の遺書」の4篇を収載。「山椒大夫」は、説話「さんせう太夫」をもとにした森鷗外の短編小説で鷗外の代表作の一つともいわれている。「阿部一族」「興津弥五右衛門の遺書」は、鷗外の歴史小説で、当時の世相を反映した作品である。何れの作品も原作や史実と異なる展開を見せた作品となっている。 山椒大夫 阿部一族 最後の一句 興津弥五右衛門の遺書