2022年11月24日発売
神様のイタズラによって命を落としたお詫びに、三つの便利な初期スキルを授かって異世界に転生した銀髪の少年、ラルク。彼は仲間達と共に世界中の人々の悩みを解決する人助けの旅を続けていた。ある日、ラルク達は日頃の疲れを癒そうと温泉が湧くという街を訪れる。しかしその街は災害によって半壊状態となってしまっていた。そこでラルクはスキルを駆使して、ボロボロになった温泉街をこれまで以上の立派な街に立て直すことを決意する!
勇者パーティーを追い出され、大商会で新たな人生を歩み始めた、『万能職』の少年ロア。大海蛇を討伐したばかりの彼を待っていたのは、南海を守護する伝説の魔獣ー海竜との出会いだった!強力な魔獣たちを従えて何を成すつもりなのか。海竜にそう問われたロアの答えとはーそんな中、ネレウス王国のスカーレット女王がある企みを密かに実行に移していた。彼女はロアと従魔のグリおじさんの関係に波紋をもたらし、そして国家をも巻き込んだ大事件を引き起こすー!
15年ものチュートリアルを終えて異世界に転生した元おっさんゲーマー・テンマ。孤児のウサ耳姉妹を家族として迎え入れたり新たな従魔が増えたり、彼の異世界生活はどんどん充実していく。そんな中、テンマがかねてより亜空間内で作っていた豪華な住まいーー『どこでも自宅』が完成する。そこはサウナやウォータースライダーまである夢の空間! ポンコツな英雄や領主の娘まで巻き込み、水遊びや誕生日パーティーをして楽しい日々を過ごす。しかし、ひょんなことから仲間が悪徳商人に目をつけられてしまい、快適な暮らしが一転、大ピンチに!?
不遇スキル「錬金術」持ちということで、辺境に飛ばされた僕、クロウ。そんな逆境にもめげず、開拓生活頑張ってます! さて、こっちに来て半年くらい経つ。ずっと滞在していたローズもいい加減帰ることになったんだけど、帰省ついでに王都の剣術大会に出るらしい。ローズなら楽勝で優勝だろと思いきや、この大会、ちょっとキナくさい……!? なら、ドラゴンのネシ子も連れて、大会の闇、暴いちゃいますか!
所属していたギルドを追い出され、恋人にも見捨てられたブライだったが、突如として謎のスキル【ログインボーナス】が目覚め、その人生は一変する。【ログインボーナス】を使って、ブライと仲間達が建設したスパリゾート。そのおかげで多くの観光客が訪れ、辺境のエイレーン村は空前の好景気に沸いていた。そこへ現れたのは、孤児の少女・シェリー。シェリーとブライにはとある縁があり、彼女が暮らす孤児院の子ども達を村で引き取ることに。新たな仲間を迎え、ブライの暮らしはますます賑やかになるのだった。そんなある日、空を貫くほどの大樹が突然現れ、村の近くにあるブライの居城を天高く持ち上げてしまった! しかし、ブライはその大樹に宿る不思議な力を上手く活用することで、辺境改革を一段と加速させていくーー!!
傷を負った孤独な少年が出会ったのは、 日本で唯一といえる女性の刀鍛冶だったーー。 胸に熱き炎が宿る、感動の青春小説! ーーー 「何のために刀作っちょう?」 主人公の沙コテツに、級友の土屋はあっけらかんとこうたずねる。 これは、問われたコテツ自身の疑問でもあるが、同時に作者の問いかけでもあるのだろう。そして、私の疑問でもあった。 「鉄には鉄のなりたい姿があっだわ」師匠はそう言う。刀になりたい鉄があるとするならば、そのように姿を整えてやることは、職人の止むにやまれぬ使命なのだろうか。自然のあり様は、人間にとって正しいことばかりとは限らない。 物語では使命を担った職人たちが、さまざまな傷や事情を抱えながらも、懸命に伝統をつなげていく。その姿に、人が生きていくということの困難と尊さを感じずにはいられない。 本著は刀を作る職人たちの葛藤を感じつつも、爽やかに読みきることができる。それは、作者の丁寧で力のある筆致に「ペンは剣より強し」という言葉の灯りを感じることができたからだと思う。 --まはら三桃(小説家) 【STORY】 突然火事にあい、火傷を負った東京の男子高校生・コテツ。 天涯孤独となった彼は、島根に住む遠縁の剱田かがりという老婦に引き取られることに。 かがりは、現代日本において唯一と言われる女性の刀鍛冶で、寡黙だが瞳に燃え盛る炎を持つ刀匠だった。 自暴自棄になり言われるまま島根にやってきたコテツだが、転校初日、己の火傷を見るクラスメイトの視線に耐えられず、学校へいけなくなる。 部屋にひきこもるコテツに、かがりは「学校へはいかなくてもいいが、そのかわり仕事を手伝え」と言う。 かがりの弟子であるコウやカンナに教わりながら手伝いをするうちに、徐々に作刀に興味を持ち始めるコテツ。 現代日本において、刀をつくる意味とはなにか? かがりや兄弟子たちと関わり、悩みながらも、鉄を打ち、その熱に溶かされ、コテツは自らの心の形も変えていくーー。 伝統工芸の美しさ、厳しさ、そして脈々と受け継がれていくものとは。 少年の成長を瑞々しく綴る、胸が熱くなる青春小説。 装画:たらちねジョン