2022年11月5日発売
錬金術師のオイゲンは亡き師匠の娘エリーと婚約し、受け継いだ錬金工房を一生懸命もり立てていた。しかし、一人の新人錬金術師スタリオンを雇ったことで状況が一変する。突然言い渡されるエリーからの婚約破棄、さらに工房をスタリオンに一任すると言いだし、あえなくオイゲンは身一つで追い出されてしまう…。すべてを失ったオイゲンだが、錬金術の情熱を忘れず新たな仲間とともに幸せな生活を送る、NTR錬金術師の心機一転ストーリー。
所属するギルドの移籍を巡って父親であるカインと盛大な親子ゲンカをしたアリス。勢いで家出をしたものの、行くあてのないアリスはラベルの家へおしかけることに。仲裁に入ったラベルの奮闘によりカインと和解したアリスは、念願だったギルド【オラトリオ】への編入を果たす。 S級冒険者のアリスが入り、戦力的にも大きくなった【オラトリオ】へ新たな依頼がもたらされる。それは伯爵家の警備と、その令嬢ミシェルの護衛。依頼内容に不自然さを感じながらも任務をこなすラベルたちだったが、ミシェルが何者かに襲撃される事件が起きてーー!?
幻想文学の鬼材E.T.A.ホフマンの数奇な生涯を描く伝記小説。約200年前のドイツで、作家、音楽家、画家として多彩な才能を発揮した彼は法律家でもあって、当時の社会情勢に翻弄されながらも先駆的生き方を貫いた。
栃木県と群馬県の県境にある奥日光。いろは坂、華厳の滝から中禅寺湖、さらに登って戦場ヶ原という日本が誇る美しい情景が続く日光国立公園。その奥の静かな湯ノ湖、休日にはトレッキングや釣り人などで賑わう。さらに湯ノ湖の先、金精峠を越え群馬県側に入るとまたいくつかの湖(丸沼、菅沼)が見えてくる。九月中旬には木々の葉は色づき始め、朝晩は息が白くなり冷えてくる。物語はその湯ノ湖で幼児の水死体が発見されるところから始まり、事件は金精峠を越えて群馬県側に…。
穂村弘さん絶賛! 「驚くべき希望の書。 頁を開くと、無表情な自分の胸に何かが熱く流れ込んできた。 その優しさとめちゃくちゃさに、びっくりして笑ってしまいました。 そうか、私も、どこで何をしてもいいのか。」 (オビ文より) ー - - あなたの言葉よ、どうか無事で──。 会社を辞め、身ひとつで詩を書いて生きることにした。 地球のあちこちで、言葉に翻弄されて立ち尽くし、言葉に勇気づけられて歩き出す。 中原中也賞受賞の詩人が、小説とエッセイで描く“魂の解放”。 一日の終わり、テラス席で深呼吸をして書きはじめる。/映画祭で来日した大スターの、通訳のあの子の涙。/元同僚の本棚に『フラニーとズーイ』を見つけたら。/海外の詩祭に参加し、エネルギッシュな詩人たちに刺激を受ける。/友人のダンサーに「一緒にメコン川を眺めよう」と囁かれ、ラオスのフェスティバルへ。/象形文字の故郷を見てみたくなって広州へ。/ベルリンで恋した古書店で詩の朗読会をしたいと申し出る。/旅先ですっかり山の虜になる……。 あちこちで出会いに胸を熱くした瞬間を書く。書くことであたりまえの自分でありつづける。 詩的な小説と散文、旅のエッセイを編みこんだ、大崎清夏の親密で、自由で、喚起力ゆたかな言葉と物語に親しむ一冊。 心に火を灯す言葉の、詰め合わせギフト。 〈初の小説!傑作3篇を収録〉 〜 〜 〜 〜 〜 誰かのことばで覆い尽くされた世界は息苦しいけれど、私たちは流転のなかにいるのだから、 きっと雲が晴れるようにそこここでことばは欠け、ことばの意味もあちこちで欠けて、風が入ってくるはずだ。 その風について正確に書き記すことができたら、もしかしてそれは詩なのかもしれない。 (「意味の明晰な欠け方について」より) 〜 〜 〜 〜 〜 [目次] ー - - 目をあけてごらん、離陸するから ・ヘミングウェイたち ・シューレースのぐるぐる巻き ・フラニー、準備を整えて(小説) ・雷鳥と六月(小説) ・呼ばれた名前(小説) 歌う星にて、フィールドワーク ・アメリカ大陸を乗り継ぐ ・あなたの言葉よ ・航海する古書店 ・音読の魔法にかかる(ウルフのやり方で) ・広州の鱈 ・はじめてのフェスティバル ・神様の庭は円い ・意味の明晰な欠け方について ・おうちへ帰る人 ・うれしい山 ・プラネタリウムが星を巡らせるとき ハバナ日記 少し長いあとがき かっこいい女に呪われて ー - - 目をあけてごらん、離陸するから ・ヘミングウェイたち ・シューレースのぐるぐる巻き ・フラニー、準備を整えて(小説) ・雷鳥と六月(小説) ・呼ばれた名前(小説) 歌う星にて、フィールドワーク ・アメリカ大陸を乗り継ぐ ・あなたの言葉よ ・航海する古書店 ・音読の魔法にかかる(ウルフのやり方で) ・広州の鱈 ・はじめてのフェスティバル ・神様の庭は円い ・意味の明晰な欠け方について ・おうちへ帰る人 ・うれしい山 ・プラネタリウムが星を巡らせるとき ハバナ日記 少し長いあとがき かっこいい女に呪われて