2022年発売
「私に会ってしまったな」 闇に惑う者どもを美貌の人捜し屋せつらが追う。 今宵、待つのは誰? 古びた部屋から消えたのは? 著者の超人気シリーズ最新刊書下ろし! 直下型巨大地震〈魔震〉によって誕生した〈魔界都市“新宿”〉。その外縁〈亀裂〉の底には、人類史のミッシング・リンクをも埋める無数の〈遺跡〉が発見された。だが、超古代の遺物に触れた者には、説明不能の超自然現象が見舞うのだったーー。その中の一つの悪神像を、調査職員が持ち逃げした。部屋には微細な石の剣が残されていた。価格は超国宝級の石像を巡り、女掏摸、暴力団、豊満な女宝石 商らの争奪戦が勃発。〈新宿〉を襲わんとする災厄に、美貌の人捜し屋秋せつらが打つ手とは……。(「金に糸目を」より)。シリーズ最新刊!
主婦の上田亜矢子は、疎遠だった弟・和也が消えていたと知り驚愕する。行方不明者捜索協会に依頼して、担当になった西山静香と、和也の行方を追うことに。和也と時間を共にした人たちから聞かされる話は、亜矢子が知っていた弟とは違っていて…(「第一話 弟と詩集」)。行方不明者捜索協会を訪れる依頼人と、そこで働く西山静香。消えた人の人生を「物語」と呼ぶには、ある事情があってー。捜索のはてに、彼らがみつけたものとは。感涙の連作集。
命を懸けて紡ぐ音楽は、聴くものを変える。 「この楽器が生まれたことに感謝しています」 圧巻! 『蜜蜂と遠雷』以来のスペシャルな音の洪水。 とんでもない作品に出合ってしまった……。 ーーブックジャーナリスト 内田 剛さん 二人の十九歳が〈パイプオルガン〉制作で様々な人と出会い、自ら進む道を見つけていく音楽小説。 「私たち、本当は何になりたいの?」 音大受験に失敗した名波陽菜は自信を取り戻すため、姉の住む自然豊かな奥瀬見にきていた。フルートの練習中に出会ったのは、オルガン制作者の芦原幹・朋子親子。同い年の朋子と〈パイプオルガン〉の音づくりを手伝うことに。だが、次第にオルガンに惹かれた陽菜はこのままフルートを続けるべきか迷ってしまう。中途半端な姿に朋子は苛立ちを募らせ、二人は衝突を繰り返す。そんな中、朋子に思いもよらぬ困難が押し寄せる! 絶望に打ちひしがれながら、オルガン制作を続けるか葛藤し、朋子は〈怪物〉を探しに森の中に入っていくが……。果たしてオルガンを完成させることはできるのか?
歌舞伎町ゴールデン街に接するジャンボ交番の若手、坂下浩介と内藤章助は、コロナで静まり返った街でカラスが我が物顔にふるまう苦情を受けた。だが、巣のあるビル屋上には、何者かの白骨死体が…。現場の老朽ビル群は、反社不動産屋同士が再開発を巡って暗闘。折しも日本初の官公庁クラスターが所轄署で発生して、周囲の署が連携する不規則な体制で捜査は進められることになった。さらに、白骨死体に関わるとみられた組事務所にはコロナウイルスと思しきものが持ち込まれ、組員一同が発症していた!事件の続発に、眠らない街を疾駆する坂下と内藤!緊急事態宣言下の新宿、混沌とする夜は明けるのか!?
律令体制の限界、財政破綻の危機……。 この国を救うーー。たとえ我が名が残らなくとも。 “学問の神様”ではなく“政治家”としての菅原道真に光を当てた、第12回日経小説大賞受賞作家による感動の歴史長編。 文人として名を成し、順調に出世していた菅原道真は、讃岐守という意に反した除目を受け、仁和2年(886)、自暴自棄となりながら海を渡って任国へ向かう。しかし、都にいては見えてこなかった律令体制の崩壊を悟った道真は、この地を“浄土”にしようと治水を行なった空海の想いを知ると共に、郡司の家の出でありながらその立場を捨てた男と出会うことで、真の政治家への道を歩み出す。 「東風吹かば匂いおこせよ梅の花 あるじなしとて春を忘るな」に込められた道真の熱き想いとは。菅原道真の知られざる姿を描いた傑作歴史小説。
名探偵は……コテコテの関西弁を喋る馬!? 殺人、窃盗、金銭トラブルーー 小さな田舎町で起こる不可解な事件に、元競走馬と牧場の娘のコンビが挑む! 『謎解きはディナーのあとで』の著者が仕掛ける、大本命ユーモアミステリ! ●「馬の耳に殺人」 田舎の乗馬クラブで起こった殺人事件。容疑者とされたのは、なんと馬のロック。本当にロックの犯行なのか腑に落ちない牧場の娘・陽子(マキバ子)に、元競走馬のルイスが話しかけてきて……。 ●「馬も歩けば馬券に当たる」 マキバ子の実家である「牧牧場(まきぼくじょう)」の求人に応募してきた藤川という青年。彼がお金に困っているのには、ある理由があって……? ●「タテガミはおウマの命」 行方不明だった女子大生の死体を発見したマキバ子とルイス。唯一の手掛かりは、現場付近に残された馬のタテガミがべったりとついたガムテープだった……。 ーーなど、全5編を収録した連作短篇集!
ゆるゆると自由気ままな異世界生活を満喫! もふもふした幼児が大活躍の異世界転生ファンタジー! 巻き込まれ事故で死亡したおっさんは、幼児ケータとして異世界に転生する。 聖女と一緒に降臨したということで保護されることになるが、第三王子にかけられた呪いを解くなど、幼児ながらに次々とトラブルを解決していく。 みんなに可愛がられながらも異才を発揮するケータだが、ある日、驚きの正体が判明するーー ゆるゆると自由気ままな生活を満喫する幼児の異世界ファンタジーが、今はじまる!
乙女ゲームの悪役令嬢に転生したので婚約破棄したいのに……王太子が溺愛してきます! 異世界転生からはじまるハッピーラブロマンス コミカライズ企画も進行中! 気付くと、乙女ゲーム「王立学園の秘密の花園」の世界、ルビア王国の公爵令嬢ライラ・ヴィルヘルムに異世界転生。 困ったことに、ライラは王太子ヨハネスの婚約者で悪役令嬢。 幸せな未来を掴み取るため、10歳の王太子様にタロットカードで婚約解消を提案する。 「ヨハネス様との未来は、何度占っても『恋人』の逆位置。私たちは、愛し合わない運命なのです。愛する人くらい、自分で選びたいとは思いませんか?」 婚約を破棄される前に合意の上で解消させてやると思っていたのに、あれ、おかしいな……。 「恋愛の好きって感情がないのは当たってるよ。でも、君としゃべるのは少し楽しくなってきた」 少しずつ、彼との距離が近づいていくーー これは、異世界転生したライラと王太子ヨハネスが信じ合い、愛し合うまでの異世界ラブストーリー。
冒険者ギルドでの事件を無事に解決して城から家に帰ってきたユーキたち。リズばぁばから妖精の絵本をもらい平和な毎日が戻った。そんなある日、突然、調子が悪くなってしまった妖精たち。そこへ突然、思いもしない人物が現れて、ユーキにお願いをして…。もふもふと優しい家族の異世界生活、第七弾!
五つのダンジョンが存在する街ーアルファモンス。そのうちの一つ、“獣神の塔”を無事に攻略したリリィたちは“神々の塔”への挑戦権を得るために残る三つのダンジョンの攻略に挑む。新たな出会いと仲間。襲来する異界人。繰り広げられる激闘。そして、予期せぬ知らせがリリィの耳に入るー。これは周りから『聖女』と呼ばれ崇められたり、『魔女』と恐れられたりする、聖魔女リリィの冒険物語。
「運命よ、そこをどけ、余が通る!」1巻発売即大重版の痛快王政サバイバルファンタジー第2弾!
「さあ行こうぜ、レアボス戦へ!」 仲間を増やして、強ジョブ・お宝超ゲット! ダンジョン攻略ファンタジー第2巻! 書き下ろし番外編2本+コミカライズ試し読み収録! コミカライズは4月連載開始!
「お前さんしかいない。どうか呪蛇を討ち滅ばしてくれ!」イベントで見事1位になったトーカに、シークレットクエストの依頼がきた。トラブルどんと来いのトーカは、二つ返事で森へ乗り込むがーそこは、黒い霧が充満する甚大なデバフが付与されるステージだった。視界も最悪のなか襲いくる漆黒の大蛇。次々と飛んでくる毒液。極太の尾で激しく吹っ飛ばされるばかりか、得意の攻撃まで全て無効化される始末で!?過去最大難度のクエストに、さすがのトーカも絶望すると思われたが、彼は何故か最高潮の笑みを浮かべていて…?(やっと、やりたい放題できるぞ…!)戦神官の自由気ままな無自覚最強ファンタジー第3弾!
序盤でやられるゲームキャラになってしまった望月ヨーヘイは、相棒の精霊「シン」や憧れの先輩、美少女留学生らと共に、領域攻略に励んでいた。だが、宿敵である主人公キャラ・アオイに、なぜかめちゃくちゃ懐かれてしまう事態に!まさかの展開に戸惑っていると、「ボクたちって本当の友達、だよね?」と意味深な言葉を残して、闇堕ちしたアオイが襲い掛かってきて…?今、ヒーローVSモブの避けられない戦いの幕が上がる!ザコキャラ男と相棒の美少女精霊が最強を目指す、精霊英雄譚第2巻!
可笑しさで世界をすこしだけ拡げる出版レーベル〈代わりに読む人〉から新しい文芸雑誌『代わりに読む人』を刊行。「読む」ことを通じた思いもよらぬ隣人や異界との出会いを生み、読む/書く人たちの試行錯誤の場となる「公園」を目指します。 『代わりに読む人0 創刊準備号』では、特集テーマも「準備」とし、有名、無名の分け隔てなく、文芸・アート・科学・実務などの分野から、次の作品を読みたい、広く読まれてほしいと感じる人たちに、「準備」から想起された小説・エッセイ・漫画などを執筆していただきました。 連載・小特集は「これから読む後藤明生」とし、今年生誕90周年を迎えた小説家・後藤明生について初心者からファン、批評家・怪談作家まで様々な人たちに寄稿いただいています。 「2021年に読んだ本」では、執筆者に2021年に読んだ本を紹介してもらっています。 ◎特集「準備」 二見さわや歌……行商日記 陳詩遠……………解凍されゆく自身とジュネーブ近郊の地下で起こっている乱痴気騒ぎについて 小山田浩子………バカンス 伏見瞬……………準備の準備のために、あるいはなぜ私が「蓮實重彥論」を書くことになったか 田巻秀敏…………『貨物船で太平洋を渡る』とそれからのこと オルタナ旧市街…完璧な想像(ポートオーソリティ・バスターミナルで起こったこと) 近藤聡乃…………ただ暮らす 橋本義武…………準備の学としての数学 わかしょ文庫……八ツ柳商事の最終営業日 柿内正午…………会社員の準備 海乃凧……………身支度 太田靖久…………×××××× 佐川恭一…………ア・リーン・アンド・イーヴル・モブ・オブ・ムーンカラード・ハウンズの大会 鎌田裕樹…………オチがない人生のための過不足ない準備 毛利悠子…………思いつき 友田とん…………雑誌の準備、準備としての雑誌 ◎「2021年に読んだ本」 近藤聡乃/太田靖久/佐川恭一/田巻秀敏/柿内正午/蛙坂須美/小山田浩子/二見さわや歌/オルタナ旧市街/伏見瞬/東條慎生/海乃凧/陳詩遠/鎌田裕樹/わかしょ文庫/haco/友田とん/コバヤシタケシ ◎連載・小特集「これから読む後藤明生」 haco………………日常と非日常の境界線 蛙坂須美…………後藤明生と幽霊 ──『雨月物語』『雨月物語紀行』を読む 東條慎生…………見ることの政治性 ── なぜ後藤明生は政治的に見えないのか? 友田とん…………後藤明生が気になって ◆装画・挿画・ロゴ◆ 佐貫絢郁 ◆制作◆ 装幀・コバヤシタケシ 組版・飯村大樹 校正・サワラギ校正部…
【特集】人気作家による豪華競演! 名探偵と名犯人の攻防を描く倒叙ミステリの最前線 [新連載]五線紙上の殺意 犯罪相談員〈1〉 石持浅海 ギガくらりの殺人 相沢沙呼 空ろの匠 大倉崇裕 世界の望む静謐 倉知 淳 吾輩は犯人である 似鳥 鶏 [ブックガイド]『Shooting Columbo』の衝撃 町田暁雄 【第22回本格ミステリ大賞全選評】 第22回本格ミステリ大賞受賞作決定! 第22回本格ミステリ大賞選考経過 受賞の言葉 [小説部門]芦辺 拓・米澤穂信 [評論・研究部門]小森 収 選評 小説部門 選評 評論・研究部門 【小説】 きみのかたち 第2回 坂木 司 特撮なんて見ない 第3回 澤村伊智 小瓶の魔族 廣嶋玲子 台北パテーベビー倶楽部 溝渕久美子 悪魔の橋 フランシス・ハーディング 児玉敦子 訳(※電子版には未収録) 【ESSAY】 装幀の森 第1回 アルビレオ ぼくたちが選んだ 第3回 有栖川有栖・北村 薫・宮部みゆき 翻訳のはなし 第3回 持ちこみ成功! 越前敏弥 ホームズ書録 切り抜き合本にはまだ翻案が 『単編集 乙一』『単編集 乙四』 北原尚彦 【COLUMN】 ひみつのおやつ*おやつの時間 白尾 悠 私の必需品*使い古しのペン 潮谷 験 【INTERVIEW 期待の新人】 京橋史織 川野芽生 【INTERVIEW 注目の新刊】 『馬鹿みたいな話! 昭和36年のミステリ』 辻 真先 『空をこえて七星(ななせ)のかなた』 加納朋子 【BOOKREVIEW】 [文芸全般] 瀧井朝世 [国内ミステリ] 宇田川拓也 [翻訳ミステリ] 村上貴史 [SF] 渡邊利道 [ファンタジイ] 三村美衣
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