小説むすび | 2023年12月18日発売

2023年12月18日発売

文庫旅館で待つ本は文庫旅館で待つ本は

出版社

筑摩書房

発売日

2023年12月18日 発売

戦前から続く老舗旅館・凧屋の名物は、様々な古書が揃った文庫=図書コレクション。若女将が書棚から選ぶ「あなたと同じにおい」の一冊が人生を動かすーー。 「眠れない夜に、読んでみてください」 しずかな波音、やさしい食事、ぬくもる温泉、そして何よりあなたのための一冊を。 海辺の老舗旅館を舞台に、川端康成などの文豪たちによる名作が人の縁を繋いでいくーー 司書や書店員からの絶大な支持を集める作家による、心の深い部分にまで届く連作短編集をお届けします。 ◆あらすじ 戦前から続く小さな旅館・凧屋の別名は文庫旅館。名物の図書スペース「海老澤文庫」には、今は名前しかわからないかつての常連・海老澤氏が寄贈した膨大な蔵書が揃い、若女将の丹家円(たんげ・まどか)があなた向けの一冊をそのなかからおすすめしてくれることもある。 お客様と同じにおいがする=宿泊者にいま必要な物語が不思議とわかる円だが、自分自身はその「利きすぎる」嗅覚ゆえに小説が全く読めないという。 夫や家庭に縛られてきた妻、同性の幼馴染に隠した想いを寄せる青年、妹の遺した子を育てる姉。訪れる人々の人生と文豪たちの作品が交錯し、道が開けていくその向こうで、海老澤文庫の、そして円自身にかかわる秘密も明かされていくーー。 ◆本編に出てくる文豪の名作 一冊目ーーー川端康成 『むすめごころ』 二冊目ーーー横光利一 『春は馬車に乗って』 三冊目ーーー志賀直哉 『小僧の神様』 四冊目ーーー芥川龍之介 『藪の中』 五冊目ーーー夏目漱石 『こころ』

潜水鐘に乗って潜水鐘に乗って

【サマセット・モーム賞受賞作】 【ホリヤー・アン・ゴフ賞受賞作】 そこは、現実と幻がいともたやすく交わる地。 妖精、巨人、精霊、魔犬…… 英国コーンウォールの豊かな伝説を下敷きにした、 ささやかでありながら忘れがたい12の物語 48年ぶりに夫と再会するため、旧式の潜水鐘で海にはいっていく老婦人(表題作)、身体が石になる予兆を感じた女性が過ごす最後の一日(「石の乙女たち」)、やがて巨人になる少年と、人間の少女のなにげない日常のひととき(「巨人の墓場」)、数百年を生き、語るべき話を失いながらも再び物語を紡ごうとする語り部(「語り部(ドロール・テラー)の物語」)…… 妖精、巨人、精霊、願い事をかなえる木、魔犬……さまざまな伝説や伝承がいまなお息づく現代の英国コーンウォール地方を舞台に、現実と幻が交錯する日々をあるがまま受け入れ、つつましく暮らす人々の姿を、新鋭ルーシー・ウッドが繊細かつ瑞々しい筆致で描く12編を収録した短編集。訳者あとがき=木下淳子 ■目次 「潜水鐘に乗って」 「石の乙女たち」 「緑のこびと」 「窓辺の灯り」 「カササギ」 「巨人の墓場」 「浜辺にて」 「精霊たちの家」 「願いがかなう木」 「ミセス・ティボリ」 「魔犬(ウィシット)」 「語り部(ドロール・テラー)の物語」

変な家2 〜11の間取り図〜変な家2 〜11の間取り図〜

著者

雨穴

出版社

飛鳥新社

発売日

2023年12月18日 発売

2024年ベストセラー3冠! ・第17回オリコン年間“本”ランキング2024 オリコン年間BOOKランキング第1位 ・日販2024年年間ベストセラー総合第1位 ・トーハン2024年年間ベストセラー総合第1位 『変な家』第2弾! あなたは、この「11の間取り」の謎が解けますか? 前作『変な家』の反響を受け、筆者のもとに全国から届いた「奇妙な間取り」の数々。 今作では、その中から11の間取り図について、それぞれの家にまつわる不可解な体験や過去の事件を取材・考察していく。 行き止まりの廊下、林の中の水車小屋、逃げられないアパートーー奇妙な構造の背後には、家族の秘密や深い悲しみ、時に恐ろしい犯罪が隠されていた。 一見バラバラに見える11の資料は、終盤「栗原の推理」によって一本の線でつながり、すべての謎が驚きの結末へと導かれる。 これは、家という身近な空間が孕む“闇”を浮かび上がらせる、間取りミステリーの集大成である。 1「行先のない廊下」 2「闇をはぐくむ家」 3「林の中の水車小屋」 4「ネズミ捕りの家」 5「そこにあった事故物件」 6「再生の館」 7「おじさんの家」 8「部屋をつなぐ糸電話」 9「殺人現場へ向かう足音」 10「逃げられないアパート」 11「一度だけ現れた部屋」 後編「栗原の推理」 すべての謎が一つにつながったとき、きっとあなたは戦慄する!

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