2023年12月19日発売
ベンチで殺されたホームレスは、かつて思いを寄せた女性だった。定年後、図書館通いを日課にしている三木、70歳。学校に行けず図書館で時間を潰す女子高生・早織、16歳。半世紀以上も歳が離れた二人は、それぞれ平和に暮らしていたはずだったが、近所で起きたホームレス殺人事件に巻き込まれ調査を始めることに…。
●週刊現代(2024年1月13日/20日号)書評掲載(評者:藤沢周[小説家]) ●東京新聞(2024年1月27日付)書評掲載(評者:内藤麻里子[文芸ジャーナリスト]) ●小説新潮(2024年2月号)書評掲載(評者:杉江松恋[書評家]) ●小説幻冬(2024年3月号)書評掲載(評者:細谷正充[文芸評論家]) ●しんぶん赤旗(2024年1月28日付)書評掲載(評者:清原康正[文芸評論家]) ●女性自身(2024年2月13日号) 目付の永井重彰は、父で小納戸頭取の元重から御藩主の病状を告げられる。居並ぶ漢方の藩医の面々を差し置いて、手術を依頼されたのは在村医の向坂清庵。向坂は麻沸湯による全身麻酔を使った華岡流外科の名医で、重彰にとっては、生後間もない息子・拡の命を救ってくれた恩人でもあった。御藩主の手術に万が一のことが起これば、向坂の立場は危うくなる。そこで、元重は執刀する医師の名前を伏せ、手術を秘密裡に行う計画を立てるが……。御藩主の手術をきっかけに、譜代筆頭・永井家の運命が大きく動き出す。
理性と本能の狭間で揺れ動きながら、未知の世界へと溺れていく二人。深く愛し合い、互いに抜け出せなくなった矢先、手を差し伸べ待っていたのは、彼女の母だったがー。愛の着地点を探し求め、それぞれの強い想いが絡まり合う。藤恵研、待望の三作目。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界『トリニィア』にやってきた宮間快人。七日間にわたって開催される「六王祭」で、魔界・神界・人界のトップたちと交流しながら、快人は楽しく祭りを満喫していた。だが、アイシスとともに会場を回っていた途中、快人はある衝撃的な出来事に遭遇する!快人を激しく動揺させた“再会”に隠された真相とは!?「モーニングスター大賞」大賞受賞作、シリーズ第十四巻!