2023年3月23日発売
英雄の一族に生まれ、魔法や剣術など、あらゆる技術を叩き込まれて育ったリュカ。彼はタイニードラゴンのシドラや筋骨隆々の冒険者・ガイアンとともに、妹のリッカが聖女になるための最終試練の護衛を務めていた。与えられた試練は、七大陸に一つずつある、瘴気に侵された大地を浄化するというものだ。早速、学園内に不浄の地があるとの噂を聞きつけたリュカ達。彼らは身分を偽って学園に潜入することにした。しかし、リュカの規格外な能力が、あらぬトラブルを呼び込みー!?
一九三四年上海。「魔都」と呼ばれるほど繁栄と悪徳を誇るこの地に成功を夢見て渡ってきた日本人の青年・吾郷次郎。租界で商売をする彼のもとへ、原田ユキヱと名乗る謎めいた女から極上の阿片と芥子の種が持ち込まれる。次郎は上海の裏社会を支配する青幇の一員・楊直に渡りをつけるが、これをきっかけに、阿片ビジネスへ引き摺り込まれてしまう。やがて、上海では第二次上海事変が勃発。関東軍と青幇との間で、阿片をめぐって暗闘が繰り広げられる。満州から新品種を持ち出されたことを嗅ぎつけた関東軍は、盗まれた阿片と芥子の種の行方を執拗に追う。一方、次郎と楊直はビルマの山中で阿片芥子の栽培をスタートさせ、インドシナ半島とその周辺でのモルヒネとヘロインの流通を目論む。軍靴の響き絶えない大陸において、阿片売買による莫大な富と帝国の栄耀に群がり、灯火に惹き寄せられる蛾のように熱狂し、燃え尽きていった男たちの物語。
日西新聞に中途入社して政治部に配属された国枝裕子は編集局長からの特命を帯びていた。それは上席編集委員の木澤行成をメディアから退場させること。木澤は民自党総裁選の投票を操り、国会議員の不祥事を揉み消し、政治家の弱みを握り、30年以上も政界を動かしてきた。新聞記者でありながらキングメーカーとして暗躍していることをもはや看過できない。昭和の負の遺産を若き女性記者が断ち切る時が来た。元新聞記者の著者だからこそ描けた痛快永田町エンタメ小説。
歯科助手のアルバイトをしている森。彼女の中では三人の「わたし」の意識が、めまぐるしく移ろう。相反する内側の声に引き裂かれる森は、仕事が終わるとスマホでゲームの世界に逃げ込むのが常だった。ある日、職場の「新人くん」が同じゲームをしているとわかり、彼とゲーム内で“友達”になるが…。可愛いに呪われ、強さに囚われ、諦めに蝕まれ、その果てにあるものとはー?一人の女性を通して描かれる世界の歪みはきっと、わたしたちの現在地だ。
週刊SPA! 人気連載、待望の書籍化! 不夜城、眠らない街、東洋一の歓楽街。そんな言葉で表現される歌舞伎町の片隅で看板のない何でも屋を営むリーのもとには、昼夜を問わず厄介なトラブルが舞い込む。ポンジスキームと呼ばれる詐欺で荒稼ぎする詐欺師たち。それらを配下に収める暴力団。闇金業者に未成年売春シンジケート。彼らと激しく衝突し、時に共闘しながら時代を泳ぐリーには、忘れられない過去があった。
規格外な錬金術師、新たな仲間を加えて獣人村から砂漠へ出発!?宮廷を解雇され、辺境の獣人村で農園を始めた錬金術師のイサギ。イサギの作物は獣人から大人気になり、鮮やかな野菜がずらりと並ぶ販売所や収穫した野菜を使った料理を提供するカフェを開くことに。そんなある日、獣王・ライオネルから「砂漠に農園を作ってほしい」と驚きの依頼が舞い込む。さらに、サポート役は獣王国の第一王女・レギナで…!?砂漠に住む彩鳥族と水源を探したり、猫獣人メイドのメルシアと品種改良を進めたり、ときには宴を開いておいしいものを食べたりしながら、イサギの錬金術で砂漠の動植物や魔物の生態を解明!ついに荒れ果てた砂漠の地で農作物の収穫に成功する。一方、イサギの追放により作業が追い付かなくなった帝国では何やら怪しい動きが起こっているようで…。拠点を移してさらににぎやかになった一行は、まだまだ農耕スローライフを満喫中!
仕事帰り、突如異世界の無人島に転移してしまった限界社畜サラリーマンのアキト。さらに手に入れたジョブは『キャンパー』。未知の職業に戸惑うアキトだったが、実はこれ、キャンプ生活を送ることでポイントを貯め、それを様々なスキルやキャンプ道具と交換ができるという便利なものだった!「せっかくなら憧れのアウトドアライフを満喫するか!」キャンプ生活を充実させるため、鑑定に回復、生活魔法など便利スキルを次々と取得していくアキト。同じく島に漂着したという箱入り貴族令嬢のオリヴィアと焚き火やキャンプ飯を満喫していくが、どうやらここは聖獣たちが暮らす不思議な島だったらしく…!?マイペースな猫、人見知りのアシカ、お喋り好きな鳥…etc.個性豊かな島民と一緒にのんびりキャンプライフ、始めます!
名門貴族に生まれ、幼い頃から期待されて育ったリオ。しかし神託の儀式で正体不明の「植物の種」を授かったせいで、激怒した父親から辺境へ追放されてしまう。向かった辺境領地はかろうじて村人はいるものの、草も生えず動物もおらず資源もない不毛の土地…。やけくそになったリオは授かった種を植えてみるが、翌朝、見たことのない大樹が育ち、その周りには緑が芽吹いており…!?「周囲には聖水があふれ、樹からは七色の魔力が降り注ぐー。これ、もしかして伝説の聖樹か!?」聖樹の祝福をうけたことで、七属性ある全ての魔法を使えるようになったリオ。聖樹を改造してマイホームにしたり、魔力を秘めたトンデモ野菜を作ったり、遠征して獣人族を仲間にしたりと、力を駆使して辺境暮らしを楽しみながら領地を発展させていくー!聖樹に愛された少年領主、たくさんの仲間と一緒に最高領地を作り上げます!!