2023年3月30日発売
孤独死した「俺」は積みゲーとなっていたRPG「ブライトファンタジー」のゲームキャラに転生していた。ソロ冒険者“グレイ”として平穏に暮らしていたある日、街中で暴漢に虐げられる少年少女を救出。なんと、その少年はゲームの主人公とその幼馴染だった!不遇な生活を送る主人公たちを思わず自分の養子にすると決意したがその選択が世界の運命を大きく変えることに。
長かった夏が終わり、季節が秋へと移り変わる頃。シーカー魔法学院では、生徒会長ティベリオの発案により初めて文化祭が開催されることとなった。シウもまたティベリオから直々に頼みこまれ文化祭実行委員として参加することに。同じく実行委員となったプルウィアと共に早速作業に取り掛かるシウだったが、企画の確認やスケジュール調整など仕事は山積み。さらには友人たちの出し物の手伝いまで引き受けてしまい、シウの文化祭準備はてんやわんやの大忙しで…!?大人気異世界スローライフ物語、第14弾!
インカ帝国がスペインにあっけなく征服されてしまったのは、彼らが鉄、銃、馬、そして病原菌に対する免疫をもっていなかったから…と言われている。しかし、もしも、インカの人々がそれらをもっていたとしたら?そしてスペインがインカ帝国を、ではなく、インカ帝国がスペインを征服したのだとしたら、世界はどう変わっていただろうか?『HHhH-プラハ、1942年』と『言語の七番目の機能』で世界の読書人を驚倒させた著者が挑んだ、大胆かつ魅力溢れる歴史改変小説。常に事実とフィクションについて考え続けるローラン・ビネならではの傑作。アカデミー・フランセーズ小説大賞受賞。
一年前、偶然出会ったお婆さんに会いたい。しかし手掛かりは、庭に良い匂いの沈丁花が咲いていたことと、その庭でお婆さんが発した不可解な言葉だけー。思わぬトラブルによりサッカー部を辞め鬱屈した日々を送る航大。春を告げる沈丁花の香りに、親切にしてくれたお婆さんのことを思い出し、記憶を頼りにその家を探していたところ出会ったのは、美しい庭を手入れする不愛想な大学生拓海だった。拓海は植物への深い造詣と誠実な心で、航大と共に謎に向き合う。植物が絡むささやかな“事件”を通して周囲の人間関係を見つめなおす、優しさに満ちた連作ミステリ。鮎川哲也賞優秀賞受賞作。
魔法使いの国を脱出したメイとフィーリ。メイは異世界でマイナーな錬金術を世に広めるため、フィーリは師匠である大魔法使いを探すために、ともに世界をめぐることに!新しい街で出会った人たちを錬金術や魔法の力で手助けしていると、二人の前に変わった道具を売る商人が現れて…錬金術師×魔法使いのガールズふたり旅第二弾!!
「帝都までクレアを護送する」という任務を前に、なぜか姿を消した白魔導師・ロイド。氷晶の勇者・セリオンも姿を見せないまま、ユイたちは拭えない不安を抱えてクレアの護送に当たる。その頃、当のロイドは、なんと誘拐の憂き目に遭っていた。誘拐したのは他でもない、ロイドの師匠・美貌の大賢者マーリンで…!?
家父長制のもと戦争の波に流され、戦後を生き抜いてきた“女ともだち”の人生の終焉(自殺)を、ヴァージニア・ウルフに重ねて描いた表題作ほか、長年連れ添った夫婦のかたちを静謐な筆致で描いた短篇群に、随筆を加えるー円熟味の増した著者が達した新境地!
いつも4人で集まって遊び、ダブルデートも当たり前なトモと夏凛・寛治と涼子のカップル2組は親友同士でもある。ありふれた日常が続いたある日、ムードメーカーの寛治が突飛なことを言い出した。自分の彼女である涼子との関係に新たな刺激を求める寛治は、安心安全な関係性の親友同士で恋人交換がしたいとのこと。トモの彼女の夏凛は拒絶するも、経験を積んで大人になれと寛治に諭され、悩みつつも了承をする。当の涼子はスワッピングを通して更にみんなと仲良くなれると乗り気で、トモはみんなを止められず流されてしまう…。各々の思惑と身体が絡み合った男女4人の行き着く先はー!?
2036年ー気候変動や争いにより人類存続の危機が迫る。政府は人々の意識をバーチャル世界、Kyu-KyoKuに移管、肉体を冷凍保存することで人類存続を目指していた。肉体と意識を持ったまま、恋人のカオルコと生きたいと願う風次は、全く違う世界で別の人格として生きるリアルな夢を頻繁に見ていた。2221年、統合され平和な世界で生きるフータも、風次が生きる2036年の世界の夢を見ていた。痛みも感覚もなく体を徐々に消し去る謎のウイルス“KYOMU”が2221年の世界で流行。夢で見たサインに導かれ仮想空間へ移行すると、ライジと名乗る風次の死んだはずの兄・雷太と出会う。ライジから、Kyu-KyoKuは権力者が世界掌握のために創った世界であること、この世界がKyu-Kyokuの中であり、フータは風次のアバターであること、KYOMUは、虚構の世界を破滅させるため雷太が仕掛けたウイルスであること、そして、ウイルス発動の鍵を握るのが自分であることを告げられる。破壊され重なっていく二つの世界。気づくと風次は、世界が生まれる“以前”の場所にいた。宇宙はひとつの愛でできていた。愛を解き放つ祈りこそがすべてのプログラムの始まり。この世界を創るのは自分自身だったー。