2023年4月6日発売
明石八景は寛文八年(1668)、明石藩主松平信之が領内の名所八つを選び、幕府儒官林鵞峰らに詩文を依頼したもの。江戸時代につくられた明石八景の漢詩、発句を読み進めながら、風景と伝統美の関係を分かりやすく解説する。講演形式のやさしい語り口で展開される議論はときに抱腹絶倒。単に明石の地域史としてのみならず、古典入門としてもおすすめの一冊。 一、明石八景を読む 中村健史 二、明石八景 本文と注釈 中村健史 附 明石八景地図 矢嶋 巌 三、明石文学散歩 1播磨国風土記 鎌田智恵 2菅原道真 川上萌実 3源氏物語 中村健史 4平家物語 中村優公 5西山宗因 三原尚子 6松尾芭蕉 中村真理 7井原西鶴 大関 綾 8夏目漱石 白方佳果 あとがき 中村健史
ー★800冊からはじめた自費出版が異例のロングセラー! ★SEVENTEEN スングァンが愛読書として紹介。リアリティ番組『SEVENTEEN In The Soop』で友人やメンバーが精神的につらい思いをしているときに読ませてあげたいと語った本。 ★韓国の大手書店教保文庫レビュー10.0、YES24レビュー9.8の高評価! ★「はじめに 日本語版刊行に寄せて」は著者の直筆原文をダウンロードできバーコードつき。 あなたが眠りにつけず、しきりに寝返りを打つ夜、 どこかで同じ寂しさを抱えて眠れずにいる人がいます。 いつのときもそのことを忘れないでください。 *** 世界の悲しみの総量は一定だ。 みんな笑っているのに、自分だけがぶざまに泣いている一日。それは誰にでも来る。 *** 私の欠乏が、誰かにとっては恋愛のきっかけになる。 *** あなたが求める愛は、何気ない日常に毎日、違った姿で会いにくる。 *** ある日、気がついた。 人生は、赤い傷と、黄色い膿と、青い薬が混じり合った、邪悪ないたずらだと。 *** 私の行動はすべて正しかった。結末なんてどうでもよかった。この映画の主人公は、私。悲劇に終わる映画はあっても、途中で主人公が変わる映画なんてないのだから。 *** あなたの人生を書き下ろす作家も、ただひとりだけ。大きな悲しみがあなたのペンを奪っていっても、結末は変えられない。 *** あなたと私の人生という本に、しおりがたくさん挟まれたらいいな。やるせない気持ちで、すべての文章をなぞりたい。泣き笑いしながら、夜通し読みたい。 *** 忘れないで。 あなたには、6歳のときも、16歳のときも、26歳のときにも、世を渡りながらたまった垢を流してくれた人がいたことを。あなたの肌には、その愛が積み重なっていることを。 はじめに 日本語版刊行に寄せて 1部 つまらない夜にも、星は出るし、お腹も減るし 2部 財布にそっと頓服をしのばせる夜 3部 古い布団を愛にかぶせる夜 4部 眠れないあなたのそばで 銭湯に行きたくなったら読もうと思って書いた文 作者の言葉
それからの『西遊記』。玄奘三蔵法師が天竺から持ち帰った真教は難解で、解釈の誤りから仏教は堕落し、世相は大いに乱れた。時の高僧、大顚、二代目孫悟空の石猿、孫履真、猪八戒の忘れ形見、猪一戒、沙悟浄の弟子、沙弥の四人は、経の真解を求めて再び西天へと旅立つ。この旅路の行方やいかに。神魔小説の醍醐味を十二分に伝え、痛快極まる『西遊記』の続篇。