2023年6月20日発売
1930年代米国南部。スカウトは弁護士である父のアティカスと暮らしていた。ある日、白人女性への暴行の嫌疑がかけられた黒人男性の弁護に父が就き、周囲の白人たちから反発を受けるがーー。少女の無垢な瞳を通して当時の黒人差別を克明に記した不朽の名作の新訳
蒸気機関が導入され発達した、もうひとつの李氏朝鮮王朝。あるときは謎の旅人として、またあるときは王の側近として、歴史の要所要所で暗躍した蒸気駆動の男=汽機人〈都老〉の500年間にわたる彷徨を描いた、5篇を収録した異色のスチームパンクアンソロジー
「ある朝、目が覚めたら自分がベッドになっていた」、「髪の毛がこんがらにもこんがり合う、絡まりボサボサ頭」の晶子ー。カフカの『変身』や与謝野晶子の『みだれ髪』など、お馴染みの名作が「馴染み知らず」に変身。タイトルをヒントに想像力を広げてつむがれる、謎めいた会話、誰も見たことのない情景、あぜんとする結末…。言葉は、発想は、こんなに自由でいい!ウェブ連載時から話題騒然、傑作選に書き下ろし『ザリガニの鳴くところ』を加えた15話を収録。
「ある朝、目が覚めたら自分がベッドになっていた」、「髪の毛がこんがらにもこんがり合う、絡まりボサボサ頭」の晶子ー。カフカの『変身』や与謝野晶子の『みだれ髪』など、お馴染みの名作が「馴染み知らず」に変身。タイトルをヒントに想像力を広げてつむがれる、謎めいた会話、誰も見たことのない情景、あぜんとする結末…。言葉は、発想は、こんなに自由でいい!ウェブ連載時から話題騒然、傑作選に書き下ろし『ザリガニの鳴くところ』を加えた15話を収録。
小六の息子・颯太の授業参観で母校を訪れた新城幹太。学校での颯太は家とは別人のように活発で、幹太は動揺する。三十年前、自分がこのK小学校に転校してきた際に遭遇した奇妙な出来事を思い出したからだー「シェルター」。M小に異動してきた庄内真奈は、給与明細に「危険業務手当」として三十万円の支給が記載されていることに気づく。「危険業務」に思い当たるふしはなく同僚に聞いてみると、三年二組の誰かが「手のかかる」児童だとわかりー「危険業務手当」。保護者、教員、事務職員、PTA、校長ー学校に集う大人たちに起きた、子どもが知らない5つの奇談。
生前も死後も、デンマークの庶民から「トーヴェは私だ」と共感をもって読まれ、愛されつづける詩人・小説家トーヴェ・ディトレウセン(1917-1976)。 コペンハーゲンの貧しい労働者地域、西橋(ヴェスタブロー)地区に、火夫で文学青年崩れの父親、美人できまぐれな母親、美男で内向的な兄の妹として生まれた。「母の女の子」として育てられるなか、真の安らぎを得られるのは、父親が大切にしている本の中にいるときだけだった。トーヴェは決意する、「私も詩人になる」(『子ども時代』)。 高校進学を諦め、メイドやタイピストの仕事を転々とする生活がはじまる。憧れの恋愛と求める愛の間で揺れ動く日々。そんなある日、子どもの頃からノートに書き溜めていた詩の導きで、文芸誌『野生の小麦』の編集者ヴィゴー・Fとの運命的なめぐり会いをはたす(『青春時代』)。 詩集出版の夢が叶い、作家としての道が開かれてゆく。だが、有名になるにつれ、私的な生活は混乱をましてゆく。四度の結婚、薬物依存ーートーヴェは自滅へと向かってゆく(『結婚/毒』)。 自らの経験の全てを題材として、女性のアイデンティティをめぐる葛藤をオートフィクション/回想記として世に出したトーヴェ。自分に正直にあろうとする人間の生きるむずかしさを、文学と人生で表した。 ナチス・ドイツの影が迫り来る時代のコペンハーゲンを舞台に描かれる、記念碑的三部作を一巻にして贈る。 子ども時代 Barndom 青春時代 Ungdom 結婚/毒 Gift 訳者あとがき
シリーズ累計40万部突破!(紙+電子) 「さぁ、この村から脱出しますわよ?」 元娼婦の令嬢が「悪」で正義を貫く、痛快ラブファンタジー第5巻! 書き下ろし特別番外編&コミカライズ試し読み収録!
シリーズ続々大重版! コミックス1巻同月刊行! 「オレだけを見ててよ?」 番犬婚約者との学院生活開幕! 無垢な王女と腹黒アサシンの年の差・偏愛ファンタジー第4弾!
引き籠り薬師・ソフィアは『恥知らず』と義母たちに虐げられてきたーはずが、目覚めると、重罪で幽閉された悪徳令嬢・ヴァイオレットと体が入れ替わっていた!?牢獄とは思えない、ふかふかベッドに豪華食、薬草の研究三昧…一生ここで過ごしたい。そう願う彼女に“自分”の体が社交界デビューするという信じがたい噂が届く。自分を操る“彼女”の目的が掴めない中、裏で蠢く王族暗殺計画が動き始める!「ヴァ、ヴァイオレット様、これはどういうことですか!?」「お前、思ったよりも有能ね?」立場が逆転した令嬢コンビが共に隠された国の巨悪へと挑む!稀代の悪女×薬師令嬢の痛快・倍返しファンタジー!
「どこにいても 君のお兄様だからね!」 兄が妹の破滅回避に挑む、フルラブ・ファンタジー第6巻! シリーズ累計20万部突破! (紙+電子) 秋田書店よりコミックス第3巻同日発売!
麻生史緒は、幼馴染・周川幹彦と同居を始めた。お互い、女性トラブルで疲れきった心を癒す平穏な日常を求めていたのだが…自宅地下に空洞を発見?子犬のチビを拾ったその不思議な地下室は、世界中に突如出没し始めたダンジョンの一つだった!知らぬ間に“最初の踏破者”として前代未聞のチート能力を手にした二人はー踊る枝豆を家庭菜園で育て上げ、異世界では持ち込んだグッズで快適夜キャンプ。周囲の混乱もどこ吹く風で、剣と魔法の世界を自由気ままに楽しんでいく!「晩飯は何がいいかな?」「この魔獣焼こうぜ!」「ワン!(焼き肉のたれで食おう)」ペットの神獣をお供に進む、仲良し若隠居コンビのまったり冒険譚!
第7回東奥文学賞の大賞に輝いた作品。日野洋三さんが執筆した「漆花に捧ぐ」は、江戸時代中期の弘前藩で津軽塗につながる技法を築いた塗師・池田源太郎の物語です。数々の困難に直面しながら、家族の献身的な愛に支えられ独創的な塗りの技法にたどり着くまでを描いています。 最終選考委員の文芸評論家・三浦雅士さんは「視点を世界から日本、登場人物へと迫っていく作品の骨格は司馬遼太郎が開拓した手法に通じる」とたたえました。同じく委員を務めた芥川賞作家・川上未映子さんは「塗りの成立自体が作品構造にダイレクトに響いてくる」とし「文体もテーマも単独的で刺激的」と評価しました。