2023年6月25日発売
己の立場を笠に着て生きてきた元『神童』の公爵令息・ヘルベルト。傲慢さとその見た目から周囲に豚貴族と馬鹿にされてきたが、平民マーロンとの決闘を控えた前日、謎の手紙が目の前に現れる。その手紙は二十年後の自分から送られてきたもので!?さらに、このままでは誰一人としてヘルベルトを認める者がいなくなる悲惨な未来が綴られていた!-だが、そこには希望も書き記されていた。ヘルベルトにはかつての大賢者が使った時空魔法の素質があること。行動を変えれば周囲の人の見る目も変わること。ヘルベルトはこれまでの行いを悔い改め、手紙のアドバイスを元に未来を変える行動を始める!まずは凋落の契機である、マーロンとの決闘に敗北する未来を変えることに。特訓を経て迎えた決闘の日。果たしてヘルベルトは勝利を掴み取り、未来を変えられるのかー!?人生やり直しファンタジー、ここに開幕!
竜王カインに嫁ぐこととなった弱小国の姫ミレーユ。求婚相手が違うという勘違いも解決し、二人は少しずつ距離を縮めていた。早く結婚したいカインにより結婚式の準備も進められていたが、膨大な量の衣装制作や先代王の行方不明など問題は山積みだった。一方、穏やかな時間を過ごすミレーユは、ドリスの誘いで術の検証を行うことに。彼女曰く「石に魔力を込め、術を発動させられる」性質は、初代竜王の遺産である魔石に似ているという。用意されたたくさんの石に順調に魔力を込めていくミレーユ。最後に魔石に触れたところ、そこに刻まれた記憶が流れ込みー、ミレーユは自身の術を理解し、能力を最大限使えるように!そんな中、祖国グリレスが崩壊の危機との情報がもたらされる。さらには妹エミリアが嫁ぎ先に戻らず引きこもっているとも。ずっとエミリアのことが気がかりだったミレーユは渋るカインを説得し、祖国へ足を運ぶことにするのだが…?
前世は伝説の魔女だった伯爵夫人ラム。隣国の訪問中、転生していた弟子のエペに捕まってしまうが、シャールたちにより無事救出!しかし騒動の中でシャールに前世の正体がばれてしまう。屋敷に帰ったラムが覚悟を決め、自身の口から真実を打ち明けたところ…「お前がお前であればなんでもいい」と受け入れられー!?そんな折、隣国視察の報告のために王宮へ召還されたラムたち。そこには国王の他にモーター教の司教がおり、揃って無茶な要求を突き付けてくる。その態度に怒ったラムは悪臭魔法で反撃!今後は依頼を受けないことを宣言するー!帰宅後、他国への引っ越しを考えていると、再び王宮からの手紙が届く。内容は教皇の訪問を祝う歓迎パーティーに招待するというもの。怪しく思いつつも教皇のことが気になったラムはシャールとともに参加するのだが、そこにいたのはかつての三番弟子で…!?