小説むすび | 2023年9月27日発売

2023年9月27日発売

アミナアミナ

出版社

白水社

発売日

2023年9月27日 発売

ジャンル

1970年マレーシア生まれの中国語で創作する女性作家による初の短篇小説集。同時代のマレーシアを舞台に、女性の視点から語られる11篇。各作品を貫くのは、“境界”というテーマである。 多民族・多言語国家であるマレーシアの人口は主にマレー人、華人、インド人で構成される。その多数を占めるマレー人はムスリムであり、二重に敷かれた法制度のうちイスラーム法が適用される。ムスリムと非ムスリムとの婚姻は認められていない。 国境・民族・宗教などの境界線で区切られた男性優位の社会の中で、ささいな衝突を通じて、制度から抜け出そうともがく女性たち。一方で、人間の強烈な欲望や逃れられない運命を描きながら、近年加速するマレーシアのイスラーム化にともなう女性の現実的な問題に切り込み、権力が個人の暮らしに容赦なく踏み込んでくることへの文学的挑戦を試みていることに欧米も注目する。性暴力をはじめ様々な暴力の影が忍び寄るのを常に感じながら成長する少女の姿や、現在の社会の中で生きるよりどころを見出そうとする女性の心理が繊細に、ときに幻想的に描き出される。英国PEN翻訳賞受賞、Warwick Prize for Women in Translation 最終候補作。 湖面は鏡のように 壁 男の子のように黒い 箱 夏のつむじ風 ラジオドラマ 十月 小さな町の三月 Aminah 風がパイナップルの葉とプルメリアの花を吹き抜けた フックのついたチャチャチャ  訳者あとがき

ここにいるよここにいるよ

出版社

Clover出版

発売日

2023年9月27日 発売

愛とは何か、その繋がり描く、ショートノベル あなたには、家族や友達と呼べる“動物”はいますか? わすれられない“動物”との運命の出会いはありますか? 南半球のとある小さな無人島。 緑が茂る豊かな森と草原が映える美しい風景は、小さな動物たちにとって、まさに楽園そのもの。 別名バード・パラダイスといわれる島。 そんな素敵な島があるという噂が、一部のニンゲンたちの間で静かに広まってしまう。 どうしても飼うことができなくなって、仕方なく動物を手放すことを決めたニンゲンが、 鳥たちの最期の安住の場所として、この地を選択し、置き去りにするという事態が起きるようになっていた。 ーー とある場所に住む少年ミシェルは、10歳の誕生日を相棒の真っ白なオウム、ジョフィと迎えていた。 ジョフィはミシェルが5歳のときに心奪われ、以降一番の友達でもあり相棒として共に時を重ねてきた。 ミシェルの生活は、ジョフィなしには成り立たないくらい、深い愛情と絆ができあがっていた。 そんなミシェルの10歳の誕生日に悲劇は起きる。 ーー また、とある場所に住む少年フレディは16歳の男の子。 小さいときから、歌うことや踊ること、笑わせることが好きな快活な少年。 ある日の学校からの帰宅途中、たまたま入ったペットショップで、 一羽の真っ白いオウムと運命的に出会い、家族となる。 フレディは「ミシェル」と名付けた相棒と歌い踊るようになる。 やがて、フレディとミシェルが共に踊り歌う姿を撮影した動画は人気を博し拡散されていく。 数年後、フレディとガールフレンド・イヴは結婚式の日を迎えていた。 オウムのフレディも参列し、家族全員幸せいっぱい。 そんな結婚式の帰りに悲劇は起きる。 ーー 地上の楽園、バード・パラダイスで迎える物語の最後。 時を超え、人間と動物という枠を超え、すべての命が出会い交差していく。 人と動物は、どこまで仲良くなれるのか。 信頼と愛の絆は、動物との間にも存在しえるものなのか。 もし命がつながっているとしたら…… すべての輝く命のために。 美しく愛にあふれる世界への気づきに繋がる物語です。 はじめに 一の章 10歳の誕生日 二の章 転生 三の章 再会

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