2023年9月27日発売
新左翼の伝説的指導者、藤堂蒼子が逮捕された。押収された七枚の写真には、「L資金」の融資条件である「ルーシー7」が写し出されている。捜査官・笹山徹が、深夜のアジアの都市に潜む危険な人脈を追った先で浮かび上がったのは、子供たちを街に消し去る笛吹き男の都市伝説、あるいはアメリカ統治に入る驚くべき日本の運命だったー。雑誌連載後、未刊行のまま20年近く放置された小説版『多重人格探偵サイコ』最終章。陰謀論に満ちた現代社会を抉り取る「ゼロ年代で最もイカれた小説」が不意打ちで単行本化!
勇者のギフトを持つ七番目の勇者である岸勇人は、決闘裁判の混乱の中、コロッセオを脱出し仲間達と初代勇者の足跡を辿り旅を続けていた。初代勇者が訪れた街へ向かう最中に遭遇する、エメラルド親衛隊のスーとフー。そしてジェシカと姫であるティファの影武者。共に行動する事になりその道中でトラブルに見舞われながらも、徐々に関係性が深まっていく。しかしネフェレの貴族の代理人からの伝言でジェシカの口から「ミゼットの役目は終わったと」それは仲間であるミゼットのフレイアが勇者であるハヤトの補佐の任務を終え、ネフェレに戻すという意味だった…『聖杯を手に入れたら七番目は殺せ。以上だ』勇者の聖杯。それを求めて争奪ロワイヤルが開幕。そしてついに勇者の禁断のスキルが明らかにー加速していくハヤト達の冒険と深まる異世界の謎。大好評シリーズ第二弾!
私はどこか遠いところで子供のように生まれ直したい。自分で自分を生みたい。男性優位の社会の中で、国境、民族、宗教などの境界線を越え、制度から抜け出そうともがく女性たち。忍び寄る暴力の影。欧米からも注目される、マレーシアを代表する女性作家、初の短篇小説集。英国PEN翻訳賞受賞。
レーモン・クノー『文体練習』を手がけた名翻訳者/フランス文学者による、奇想の小説集。パンデミック後の世界を描く傑作短篇から近未来ディストピア・フィクションまで、驚異とユーモアに満ち満ちた全16篇。
婚約破棄されてしまった貧乏伯爵令嬢のアリーシャ。借金地獄で困り果てていた彼女に、第二王子クレイドとの縁談が舞い込む。心機一転、クレイドの妃としてがんばろうと決意するも、彼は「君は何もしなくていい」と恐ろしい剣幕で告げてきて!?アリーシャは不安でいっぱいになるが、なぜか豪華な離宮でのんびり暮らす予想外の軟禁生活に突入!しかも王子自ら監視までしてきて大混乱。でも実は全てクレイドの過保護さの裏返しだと分かり…!?