小説むすび | 2024年11月20日発売

2024年11月20日発売

ヘルプ・ミー・シスターヘルプ・ミー・シスター

わたしたち、「サイバープロレタリア」なの!? 韓国で反響を巻き起こした「ハイパーリアリズム小説」、待望の邦訳 スギョンは30代、わけあって失業中。同居の家族は「個人投資家」の夫と、スギョンの父と母、さらに甥っ子が2人(高校生と小学生)。6人家族で、金を稼いでくる大人が1人もいないなんて。 プラットフォーム労働、ギグワーク……。仕事用のアプリをインストールした携帯電話が一日中手放せない。ソウルの古くて狭い2DKのマンションに六人で暮らす家族の「お仕事」をテーマにした群像劇。思わず出てしまうため息と「サイバープロレタリア」としての問題提起を、リアルに、ユーモラスに描ききった話題作。韓国では「ハイパーリアリズム小説の傑作!」と賞賛されました。お隣の国で起きていることは、世界中で起きていること。共感必至の一冊です。 目次 第一章   スギョン     ヨスク       ボラ                      第二章   ウジェ        チョンシク      サイバープロレタリア夫婦      第三章   ウンジ     ジュヌ     八百五十ウォン    第四章   ヘルプ・ミー・シスター    ピボット    第五章   笑う家族    作家の言葉    訳者による解説

ヘテロトピア集ヘテロトピア集

出版社

コトニ社

発売日

2024年11月20日 発売

詩人・エッセイスト・翻訳家であり、日本文学最高の文章家の一人とも言われる管啓次郎による初の小説集。 未知の人生たちーー。 ありそうでなさそうな、なさそうでありそうな……。 そんな時代と場所と人物が、まじわり、飛びこえ、 現代によみがえるもう一つの小さな世界。 異郷(ヘテロトピア)への旅物語。 この100 年の東京へのアジア系移民たちの物語をつむぐ巡礼型演劇作品「東京ヘテロトピア」(Port B)のために書かれた5篇にはじまり、北投(台湾)、ピレウス(ギリシャ)、リガ(ラトヴィア)、アブダビ(アラブ首長国連邦)、ヘルダーリンの小径(ドイツ)へ。中篇「三十三歳のジョヴァンニ」、対話劇「ヘンリと昌益」も併録。 1 ヘテロトピア・テクスト集  言葉の母が見ていた(ショヒド・ミナール、東京)  神田神保町の清頭獅子頭(チンドゥンシーズートウ)(漢陽楼、東京)  本の目がきみを見ている、きみを誘う。旅に(東洋文庫、東京)  小麦の道をたどって(シルクロード・タリム、東京)  川のように流れる祈りの声(東京ジャーミィ、東京)  北投の病院で(北投、台湾)  北投、犬の記憶(北投、台湾)  ピレウス駅で(ピレウス、ギリシャ)  港のかもめ(リガ、ラトヴィア)  アブダビのバスターミナルで(アブダビ、アラブ首長国連邦)  パラドクスの川(ヘルダーリンの小径、ドイツ)   2 もっと遠いよそ  野原、海辺の野原  そこに寝そべっていなかった猫たち  偽史  三十三歳のジョバンニ  ヘンリと昌益 川が川に戻る最初の日    跋

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP