小説むすび | 2024年5月11日発売

2024年5月11日発売

シャドウプレイシャドウプレイ

【アイリッシュ・ブックアワード受賞】 この劇場にはジョナサン・ハーカーもいれば、 ミナという名の幽霊もいる そして劇場支配人ブラム・ストーカーの 胸には妖しい吸血鬼の影が…… 『吸血鬼ドラキュラ』誕生の物語 1800年代後半、のちに『吸血鬼ドラキュラ』を生み出すことになる若きブラム・ストーカーは、人気俳優であり劇場経営者でもあったヘンリー・アーヴィングに雇われ、ライシアム劇場の支配人となっていた。仕事に忙殺される慌ただしい毎日だったが、ストーカーの無意識の中で『吸血鬼ドラキュラ』の小説が形をなしていくにつれ、ドラキュラの存在が影絵の芝居(シャドウプレイ)のように現実に影を落とし始める。劇場では、ジョナサン・ハーカーという名前の男が働き、屋根裏にはミナという名の幽霊が出る……。 アイリッシュ・ブックアワード受賞。ストーカー、アーヴィング、そして一座に加わった名優エレン・テリー。個性的な三人の人生を、虚実織り交ぜたドラマティックな筆致で描く『吸血鬼ドラキュラ』誕生秘話。 ■目次 第一幕 永遠の愛 第二幕 俺たちの身体から血は流れないのか? 第三幕 ブラッドフォード到着 終  章 一九一二年四月十二日金曜日  覚え書き、参考文献、および謝辞  訳注、または『ドラキュラ』への扉  ドラキュラ、シェイクスピア、古きロンドンーー訳者あとがきに代えて

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