小説むすび | 2024年7月30日発売

2024年7月30日発売

スターリングラード(下)スターリングラード(下)

『人生と運命』(みすず書房)の読者が待ち望んだその前編となる全三巻。人情味あふれる物語が居間のランプに照らされ、戦場の火炎に炙られる。市民と兵士に、さらにはドイツ兵にも同情の視線が注がれたポリフォニックな群像小説。 本書は1942年4月のヒトラーとムッソリーニ会談から、主人公の一人クルイモフがヴォルガ川を渡ってスターリングラードへ入る9月まで、5カ月未満の物語だ。冒頭、コルホーズ労働者が召集令状を受け取る心理描写の細やかさは、本書の典型的特徴だ。「老練な赤軍の将軍、新米の民兵、恐怖におののく主婦を描くとき、グロスマンは分け隔てのない思いやりと敬意をこめてペンをふるう」。そして「スターリングラード駅防衛戦の描写は『イーリアス』に匹敵しよう。グロスマンが描く、24時間以内に確実に死ぬことを知っている若者たちの内面描写は真に迫っている」。 本書は、英国のロシア文学翻訳家チャンドラー夫妻の校訂による、検閲・削除された原稿の追加を含む改訂英訳版(2019年)からの邦訳となる。

吉川英治 大活字本シリーズ 三国志 第4巻 臣道の巻吉川英治 大活字本シリーズ 三国志 第4巻 臣道の巻

出版社

三和書籍

発売日

2024年7月30日 発売

吉川英治の超大作!「三国志」の第4巻「臣道の巻」を収載。 大筋は中国明代の羅貫中『三国志演義』に沿いつつ、人物描写は日本人向けに大胆にアレンジし、今日までの日本における三国志関連作品へ多大な影響を及ぼしている。 第4巻は呂布の滅亡から、関羽が曹操の下を辞するまでを描いている。 煩悩攻防戦           破瓶         白門楼始末           許田の猟            秘勅を縫う           油情燈心            鶏鳴              青梅、酒ヲ煮テ、英雄ヲ論ズ   雷怯子             兇門脱出            偽帝の末路           霧風              一書十万兵           丞相旗             鬮               不戦不和            奇舌学人            雷鼓              鸚鵡州             太医吉平            美童              火か人か            小児病患者           玄徳冀州へ奔る         恋の曹操            大歩す臣道           破衣錦心            白馬の野            報恩一隻手           黄河を渡る           燈花占             風の便り            避客牌

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