2024年8月2日発売
ずっとバリバリひとりで働いていくつもりだったけど… 私は私に、完ぺきじゃない私でいることをゆるしてあげました SNSフォロワー15万人『私は私に時間をあげることにした』(SBクリエイティブ)が 日本、中国、台湾、タイ、ベトナムなどで翻訳出版され、 多くの読者に愛されてきたレディーダックの新作イラストエッセイ。 バリバリ働きつづけてきた非婚主義者だった著者がこれまで感じてきたこと、 けれどもある人と出会い、結婚し、子どもも産んだこと。 一人分の人生から二人分の人生へ、やがて三人分の人生へ。 予測不可能な生という巨大な流れとぶつかりながら感じたこと、考えたこと。 私は完ぺきじゃない私でいい。 それでも私は私で生きていくーー。 “平凡な私たちの物語にこそ非凡な美しさがある” イ・ヘイン(詩人、 修道女) 第一章 一人で完ぺきを目指していた 軽い気持ちで投げつけられた砂粒のようなことばが痛い ずっと暗闇がつづく街に住んでいたい 教養のある人になりたいけれど、なかなか大変 私、結婚できないんじゃなくて結婚しない主義です 第二章 となりを誰かが歩きはじめた 気づいたら結婚式場にいた 考えてみれば祝うというのは慰めるより難しい カタツムリみたいな人と私は一緒に歩いている お腹に新しい命が宿った。おばあちゃんが亡くなった 第三章 私は完ぺきじゃない私だった 私は栗を守るイガイガのようにツンツン棘を立てている 私は水でいっぱいの人。ぽろぽろと涙がこぼれる 娘が1歳の誕生日。夫が花を買ってきてくれた。ママ1周年の記念日 第四章 私は私をゆるしてあげることにした 子どもに何かあるとなぜ私ばかりが譲歩するの? 思えば一人だと思っていたあのころも、誰かと一緒だった △と□のように角のある他人同士、ぶつかりあって円に近づく
昭和20年、敗戦で一変する平穏な生活── 十月出産予定の身重のカホルは、六、四、二歳の三人の子どもを連れて、夫は肺炎で入院中の八歳の長男に付き添い、ソ蒙軍から逃れて引揚列車で張家口を脱出する。敗戦から5日目の夜である。飢えや渇きに苦しみ寒さに震え、時には銃声におののきながらの逃避行だ。過酷な環境の中で、時には死とも向き合う。 本書は、著者の母・カホルが、戦時下の中国から幼馴染のヨシエに送った十六通の手紙をもとにした物語である。 「私にとっては、この手紙を手にすることで、やっと〈終戦〉と〈戦後の苦しい生活〉の終了を迎えたような気がしました」(「はじめに」より) 一章 旅立ち 二章 北京からの手紙 三章 張家口からの手紙 四章 終戦 五章 引揚げ 六章 収容所暮らし 七章 帰国の途に 八章 帰国 〈資料〉中国国民政府・蒋介石総統の終戦メッセージ「以徳報怨」