小説むすび | 2025年3月発売

2025年3月発売

マルマル

鷲田清一氏、伊藤比呂美氏ら大絶賛! ──1950年生まれの「期待の新人作家」現れる! 経営学から詩の講義まで、マルチな才能で知られる著者の自伝。 1950年、大田区の金属加工業の家に生まれた著者が下町のさまざまな人間関係の中で成長していく姿を小説風に描く『平川版「三丁目の夕日」』。話のメインは70年代〜80年代だが、そこから一転して2010年代へとジャンプして、旧友たちがふたたび集まって冒険をしていくという点ではスティーブン・キング『スタンド・バイ・ミー』を彷彿とさせる。誰もが経験した甘美な子ども時代を追体験させてくれる傑作である。 【目次】 1960--東京の南 1960--負け犬たち 1960--反発と友情 1970--描かない絵描き 2010--帰還と再会 2022--偶然の旅行者 2022--結末 【著者略歴】 1950年、東京・蒲田生まれ。1975年に早稲田大学理工学部を卒業。77年、渋谷区道玄坂にアーバン・トランスレーションを内田樹とともに設立。01年、(株)リナックスカフェを設立。株式会社ラジオカフェ代表取締役。11年4月、立教大学特任教授。14年3月、「隣町珈琲」店主。16年4月、立教大学客員教授、早稲田大学講師。著書多数。

ノー・アニマルズノー・アニマルズ

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2025年3月26日 発売

2025年に取り壊しが決まっている期限つきの“棲み処”。そこで生きる人間たちの「欲望」を描いた著者初の連作集! 俗世というジャングルをサバイブする男女はアニマルか。 グランドホテルならぬグランド古マンション形式の物語は、混沌として続いてゆく。----桐野夏生氏 両親が離婚し、母とふたりで暮らしている高校生の羽衣。母の自己中ぶりには慣れたが、母の今の恋人のことは心底気にくわない。その男と別れてくれたら母の全てを許してやるのに。 「501号室 十七歳はこたつで美白に明け暮れたい」 十年以上ホストとして生きてきた春樹。いずれは店を辞め同棲中の女を実家に連れていこうと考えていたが、女は勝手に出ていってしまい……。 「309号室 三十三歳はコインロッカーを使わない」 子どもが欲しいかどうかもよくわからないまま卵子凍結することを決めた有希子。人生の選択を先送りする最良の方法だと思ったけれどーー。 「403号室 三十九歳は冷たい手が欲しい」 ほか、全7篇を収録 【目次】 204号室 二十八歳は人のお金で暮らしたい 403号室 四十三歳はどうしても犬が飼いたい 402号室 八歳は権力を放棄したい 501号室 十七歳はこたつで美白に明け暮れたい 309号室 三十三歳はコインロッカーを使わない 403号室 三十九歳は冷たい手が欲しい 1階 二十六歳にコンビニは広すぎる 【著者プロフィール】 鈴木涼美 (すずき・すずみ) 1983年東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部在学中にAV デビュー。その後はキャバクラなどに勤務しながら東京大学大学院社会情報学修士課程修了。修士論文はのちに『「AV 女優」の社会学』として書籍化。2022 年『ギフテッド』が第167 回芥川賞候補作、23年『グレイスレス』が第168 回芥川賞候補作に。他の著書に『身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論』『浮き身』『トラディション』『YUKARI』『娼婦の本棚』等多数。

熟柿熟柿

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2025年3月27日 発売

第20回中央公論文芸賞 受賞 本の雑誌が選ぶ2025年度上半期 ベスト10  1位 激しい雨の降る夜、眠る夫を乗せた車で老婆を撥ねたかおりは轢き逃げの罪に問われ、服役中に息子・拓を出産する。出所後息子に会いたいがあまり園児連れ去り事件を起こした彼女は、息子との接見を禁じられ、追われるように西へ西へと各地を流れてゆく。自らの罪を隠して生きる彼女にやがて、過去にまつわるある秘密が明かされる。『鳩の撃退法』(山田風太郎賞受賞)『月の満ち欠け』(直木賞受賞)著者による最新長編小説。 けんご(小説紹介クリエイター) 時間を忘れて、二度も読み耽ってしまった。一切の無駄がない、 洗練された美しい文章で紡がれた、心を抉る物語。(X  2025年4月10日投稿) 久田かおり(精文館書店中島新町店) 読み終わった後、しばらく何も考えられなかった。茫然と表紙を眺めつづけた。 しばらく他の物語を読みたくない、と思った。(Readee 書店員レビュー) 杉江由次(本の雑誌社) お涙頂戴の感動なんてものではない。もっと大きな本物の人生が、迫力を持って描かれる。震えがくるほどのすごい小説であり、2025年を代表する小説だ。 (本の雑誌 2025年6月号) 内藤麻里子(書評家) 一人の人生を語る業に、時間を意識した筆の冴えが加わり格別な一冊になっている。(毎日新聞 2025年5月5日朝刊) 吉田伸子(書評家) 罪は消えない。自責も続く。それでもなお、人生にさす一条の光はある。 奇跡のようなその光に、躊躇いつつも手を伸ばすかおりの姿が、読後も胸に残る。(朝日新聞 2025年5月24日朝刊)

周回遅れの異世界転生〜他の人より遅れてゲーム世界に転生したけど、メインストーリーそっちのけで自由に旅を楽しみます!〜周回遅れの異世界転生〜他の人より遅れてゲーム世界に転生したけど、メインストーリーそっちのけで自由に旅を楽しみます!〜

災害があった年、大勢の人が女神によってゲーム世界の冒険者として集団転生した。 そんな時、久間川塁(くまがわるい)は流行り病を患っていたが、快復することに成功。 しかしその後、間が悪く階段から転落してしまったーー。 目を覚ますと、女神から「集団転生の受付は終了した」と言われ…!? 仕方なく他の人より一年遅れて転生することに…。しかも、転生者の証である腕輪を貰い忘れてーー!? 転生後、「家事手伝いのルイ」としてNPCの扱いを受けてしまう…。 魔女バルバラの下で家事をしながら修業を積み、ようやく旅立つ頃には、冒険者としてはさらに遅れることに…。 しかしルイは、遅れを取り戻そうという気持ちはどこへやら、旅先で人助けをしたり、強力な魔物を退治したり、美味しいグルメを満喫したり…。 メインルートそっちのけで自由にこの世界を楽しむことに! しかし、天界の女神たちはルイの予想外の行動に驚き、なんとかメインルートに戻るよう画策、冒険者たちに緊急クエストを発布するが…? 出遅れ冒険者と愉快な仲間たちのゆるり旅が、今始まる!

転生5才児はスキル【粘土工作】で農業改革はじめます!〜貧乏領地を開拓したら、いつの間にか最強領地になっちゃった!?〜転生5才児はスキル【粘土工作】で農業改革はじめます!〜貧乏領地を開拓したら、いつの間にか最強領地になっちゃった!?〜

社畜サラリーマン土尾練(つちおれん)はある日、隣人の痴話喧嘩に巻き込まれあっけなく死亡…、と思いきや見知らぬ和室で目覚める。 そこで豊穣神を名乗る女神に「枯れた土地の再開発」をお願いされ、男爵領次男のコーネルとして転生することにーー。 「目立ち過ぎず、平和なスローライフを送りたい」 そう願うコーネルは、手始めに畑を耕そうと家の外へ出るが、目の前に広がるのはどこまでも続く呪われた不毛の荒野だった…! 鉄のように固くなった地面を見て、領地の未来を憂うコーネルだったが、ふと地面に手を触れた瞬間、土が粘土のように柔らかくなって…⁉ 女神からの祝福であるスキル【粘土工作(クレイクラフト)】に目覚めることに! スキルと前世の知識を使って、たちまち農業改革を進めていくコーネル。 粘土で作り出す農耕具は誰でも地面を耕すことができ、生み出したゴーレムは意思を持って動き出す…! さらに栽培された食物は、育つ速度も味も破格!! 病に侵されていた王女アイリスに、青汁を飲ませると一発で完治⁉ 貧乏領地はいつの間にか最強領地になっていたーー! 家族や領民の心を掴んでいく彼を、他領地や国王が放っておくはずもなく…。 転生5才児がおくるのんびり幸せ領地開拓、開幕!

絶対に、あなたとだけは結婚しない!! 〜嘘泣き聖女は意地悪騎士との婚約を破棄したい〜絶対に、あなたとだけは結婚しない!! 〜嘘泣き聖女は意地悪騎士との婚約を破棄したい〜

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2025年3月28日 発売

ユリアは、涙でその魔獣の呪いを跳ね返す「聖女」として崇められている。しかし、魔獣討伐のたび他人のために美しい涙をハラハラと流すユリアを見ながら、護衛騎士のテオは不機嫌そうに顔をしかめる。幼なじみの二人だが、テオは昔からユリアと口ゲンカばかり。「見事な嘘泣きですね。悲しくもないのによくそんなに泣けるもんだ」「うるさいわね。あなたには関係ないでしょう!」聖女とその護衛騎士という関係になってからも、その関係は変わらず、これからもずっと変わらないのだと思っていた……。だが、ある日突然王から婚約するように命じられる。動揺するユリアに対し、テオはすぐに承諾する。その裏では平然と「貴方とは婚約はするが結婚はしない」と言い放つ。そのセリフにショックを受けたことを悟られたくないユリアだったが、地下室で「秘密の日記」を見つけ……。この婚約に隠された「甘い嘘」とは? 素直になれない二人の、異世界王道ケンカップルピュアラブストーリー!

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