2025年9月19日発売
オカルト/ホラー/インディーゲーム界隈で話題沸騰! 人気ミステリーアドベンチャーのスピンオフノベライズが登場! 怪異、呪物、異界などの調査・解体を行う『都市伝説解体センター』。能力者でセンター長の廻屋渉、調査員バイトの福来あざみ、先輩バイトのジャスミンのもとに、奇妙なフライドチキンや首なしバイク男など、不可解な事件が舞い込む。一方、大学生の山田ガスマスクは山中キャンプで祟りに巻き込まれ、「上野オカルト&ダーク Mystery Tour」でガイドを務めた男は過去に事故物件への住み込みバイトで怪異に遭遇していた。そして、ジャスミンに託された新たな事件…。ゲーム本編の“隙間”に潜む、都市伝説5篇を収録! ストーリーは原作の墓場文庫が完全監修、カバーはノベライズだけの描き下ろし! さらに巻末とじ込みスペシャルステッカー付きの、ファン必読&必携のノベライズ!
命を削り今を生きる「止観の道士」たち 時に精神は現実を凌駕するーー 織田信長が天下統一へ向け着々と歩みを進めていた元亀元年(一五七〇年)、京の街でこれまで交わることのなかった「止観の道士」たちの運命が交錯する。 「水観」の円四郎、「炎観」の平助、「月観」の桂月。 現実と幻想の狭間で揺れる自己矛盾、その道士という生き方にあえぎながらも、厳しい修行の末に彼らが得た止観の力は、やがて到来した織田家との戦いに大きな影響を与えていくーー。 歴史上一切語られることのなかった儚き者たち。 その生の輝きと熱情が、乱世の闇を鮮烈に切り裂く! 『ヒートアイランド』 『ワイルド・ソウル』 『室町無頼』に連なる 垣根ワールドのエンターテインメント最高到達点!! 「25年小説を書いてきて初めて、全てをエンタメに振り切った物語を書いた」(著者)
海沿いの街の一軒家で、タロは父ちゃん、母ちゃんと暮らしている。 不思議なオニやカッパ、牛のぬいぐるみの「上田」が話し相手だ。 ミュージシャンの父ちゃんは最近ほとんど仕事がなく、 タロを連れて最後の「どさまわり」に出ることに。 門司港、山口、広島、尾道、倉敷、京都…… 崖っぷち歌手の父ちゃんと、3歳のタロの旅。 どんどん成長していく子とのかけがえのない日々を描く、泣き笑いの傑作長編。 【挿画】多田玲子
江戸・明治期の大名人、三遊亭円朝が驚きの推理で謎を解く。文明開化の空のもと、人情味あふれる江戸っ子たちが活躍する落語ミステリ3話。 目 次 明治の地獄とマイナイソース 牡丹灯籠異問 即身仏
この井戸は、無だ。 円い無を見詰める。 無からは、閑寂とした冷気が沁み出て来る。 ーー冥土から吹く風だ。 無垢な娘と満たされない侍、強欲な女の出会いが惨劇を呼ぶ。鬼才の筆で甦る「皿屋敷」怪談。著者ロングインタビューを収録。〈解説〉小二田誠二
アメリカの内戦が長引くなか、コロラド州デンバーの 空港地下にある秘密の政府施設では、 核のボタンを持つエネルギー省高官M・Aのもとに、 大統領失踪の報が届く。 誘拐か、自作自演か、その目的は!? FBIが行方を追う! 一方、シアトルでは反乱軍からのダウンタウン奪還を 目指し、緻密な作戦が練られていた。 空では、中国の最新鋭ステルス戦闘機J-36が、 基地を破壊されながらもロシア領に脱出。 洋上では、海上自衛隊と中国艦隊が睨み合い、 アラスカの緊張も高まる! 各地の攻防から片時も目が離せない第7巻。
好評ハードボイルド・シリーズ 〈ボディガード・キリ〉第三弾! 保護対象:岡崎紅火(べにか)大学院生、女性。 世界の未来を握る娘をキリは護れるか!? 本名・年齢不詳のボディガード・キリは、 以前の案件で知り合った大物フィクサー・ 睦月から依頼を受けた。 警護対象は岡崎紅火、東亜文化大学の大学院生だ。 父親は先日病死した香港シンクタンク『白果』の 主宰者・白中峰。 生前『ホワイトペーパー』と呼ばれる『白果』 会員向けの文書で、近未来の国際情勢を 驚くほどの的中率で予測していた。 紅火の母・静代は、『白果』に保管されている 多くの機密書類と未発表の『ホワイトペーパー』 を娘に託し、中国公安部の家宅捜索前に 日本へ持ち出させたが、その後連絡が取れず、 何者かに拉致された可能性が高い。 さらに中国のみならず、欧米の情報機関も 『ホワイトペーパー』獲得に動いているという。 睦月の依頼は紅火の護衛と機密書類の保護。 『ホワイトペーパー』を狙う各国の情報機関から キリは紅火を護れるか?
欠けた白い角で生まれたせいで「弱い」と過剰に守られて育った鬼族のデイル。 一人前の鬼として戦いたい──その夢を叶えるべく、北の城砦に配属された彼を迎えたのは、 王太子にして騎士団長、赤黒い双角を持ち、美しく圧倒的な存在感を放つリランドだった。 努力を惜しまないデイルの健気さに、リランドの独占欲は膨らんでいく。 守りたい。でも見ているだけじゃ足りない。触れたい、抱きしめたい、全部欲しいーー 「わたしはおまえを、可愛がりたくてしょうがないんだ」 庇護欲だだ漏れ王太子×戦いたいけなげな白い鬼の、もどかし激甘主従ラブ! ●人物紹介 デイル/生まれつき白い折れた角を持つ一般兵士。 健康なのに周囲から過保護に扱われ、戸惑いつつも、「皆と同じように鬼族として戦いたい」と奮闘する。 リランド/王太子で辺境伯で北部魔物討伐軍元帥で騎士団長。 端麗な容姿と強大な魔力を持つ二本角の鬼人。 デイルに一目惚れし、戦う意志を尊重しつつも、湧き上がる庇護欲に悶える日々。
『ダロウェイ夫人』出版百周年! 1923年6月半ばのある一日の出来事は、百年後を生きるわたしたちの日常に意外なほど似ているのではないか。パンデミック、トラウマ、人種、ジェンダー、都市空間、トランスナショナル、マルチバース、気候変動……孤立した意識に共感の息吹をもたらすべく、モダニズム文学を現代的に精読する まえがき 小川公代 序 百年後の『ダロウェイ夫人』 秦邦生 現代の小説 ヴァージニア・ウルフ(秦邦生訳) 「そこに彼女がいたから」--『ダロウェイ夫人』における愛と現前 ジリアン・ビア(柳澤彩華訳) 「六月のこの瞬間」--ダロウェイの日からの一世紀 ポール・サンタムール(西脇智也・古城輝樹訳) 読書する時空間ーー『ダロウェイ夫人』の読者たちを読む 中井亜佐子 ダロウェイ夫人と存在の偶然性ーー「向かいの家の老婦人」の謎について 田尻芳樹 仮面としての衣服ーーファッションから見た『ダロウェイ夫人』と『オーランドー』 小川公代 ヴァージニア・ウルフの「魔法の庭園」--『ダロウェイ夫人』における樹木たちの生死 秦邦生 別の時間とこの人生ーー『ダロウェイ夫人』を『エブエブ』『歳月』とともに読む 河野真太郎 都市とモダニズムーー英語圏現代文学における『ダロウェイ夫人』の残響 星野真志 トランスナショナルな書物史ーーエンプソン、宮本百合子、左川ちかによるウルフの受容 松本朗 『ダロウェイ夫人』をこれからも日本の大学で読むためにーーフェミニズムの差異・交差性・人種 松永典子 [インタヴュー] ヴァージニア・ウルフと韓国文学 斎藤真理子(聞き手・小川公代) [インタヴュー] ヴァージニア・ウルフと松田青子文学について 松田青子(聞き手・小川公代) [作品] 同胞を愛した男 ヴァージニア・ウルフ(片山亜紀訳) 文献案内ーー〈あとがき〉に代えて 秦邦生
彼女はいったい何者? 「謎のOLモデル」? 「撮影会の女王」? はたまた「SNSに水着の写真を無償であげてくれるお姉さん」? 謎につつまれた美女、仁藤りさ〈にとう・りさ〉待望の写真集がついに発売! 鍛えぬかれたクビレにヒップ、凛々しいバスト、妖艶な表情。 本人スタイリングのフェティッシュに満ちた12の衣装をまとったグラビア界のヴィランが誕生! 業界最注目、令和最強の問題作『色悪』〈いろあく〉解禁。
互いを仮想敵国と定め、緊迫の度合いを増す日本とアメリカ。 まさに両国が激突寸前の大平洋、サイパンとグァムの中間に位置するロタ島に、 第三勢力が出現し、予想外の奇妙な調和をもたらした。 その軍勢こそ、軍部から裏切られ、海軍を飛び出しモナコ公国に雇われた名将・山本五十六率いる前代未聞の傭兵艦隊である。 モナコ・ミリタリー・サービスと名付けられたその組織は、もともと半民半官の政府外郭団体として設立され、 連合国・枢軸国両陣営にオークションによって自らの武力を売り込むのであった。 各国から追い出され、無用と捨てられたはみだし者たちが、空前絶後の訳あり軍艦に乗り込み、混沌の世界大戦へと殴り込む!
米国の卑劣な裏切りに遭い日本側へとついた傭兵艦隊であったが、 直後に真珠湾を奇襲、米太平洋艦隊の戦艦隊を壊滅させるという多大なる戦果を挙げた。 旗艦となる巨大戦艦「大和」と合流し、英東洋艦隊の戦艦を主砲で一撃のもとに屠った傭兵艦隊は、 日本軍をも巻き込み、大規模反攻を開始する。 その作戦目標は、フィリピンとグァム島の同時制圧。 もつれにもつれた激闘の末、日米両軍は、ともに航空母艦全滅という未曾有の事態に陥ってしまうのだが……。 稀代の名将・山本五十六を中心とし、各国軍部から追われたはみ出し者たちが、いま世界に牙を剥く。 そしてその戦乱の先に現れた敵は、まさかの姉妹艦『武蔵』であった!