2025年9月27日発売
【書評掲載】 ◎産経新聞書評欄で紹介されました。(2025年10月19日付、評者・河原潤子氏) ◎朝日新聞読書面で紹介されました。(2025年11月15日付、評者・吉田伸子氏) ◎クロワッサン「文字から栄養 よりすぐり読書日記」で紹介されました。 (2025年12月10日号、評者・瀧井朝世氏) ========================== 遺産のゆずり先に悩む ひとり暮らしのおばあちゃん。 遺産相続人はペンギン!? 明日を生きる希望に満ちた傑作ペンギン文学! Amazonベストセラー(Kindle & オーディオブック部門)1位 世界16か国以上で翻訳刊行 リチャード&ジュディ・ブッククラブの1冊 BBCラジオ2ブッククラブの1冊 ヴェロニカ・マクリーディは八十五歳の気むずかしいおばあちゃん。スコットランドの大きな屋敷にひとりで暮らし、お茶をしたり動物番組を見たりしながら、自分の遺産をどこへやろうかと考えている。ある日、南極でおこなわれている資金不足のアデリーペンギン研究を知った彼女は、遺産をゆずる相手としてペンギンがふさわしいかを見極めるべく、はるか南の大陸へと一世一代の旅に出た──。世界16か国以上で翻訳刊行、明日を生きる希望に満ちた傑作ペンギン文学!
英国特別幻想取締報告局本部があるロンドンへ。 カイとランスはそこで幽霊だらけの事件に遭遇する。 鞠子やエド、そしてランスの過去が繙かれる充実の第2巻。 書き下ろし作品を含む未収録短編6編を増補! イギリスで遭遇したのは妖精や精霊、そして頻繁に倒れる赤毛の青年だった。英国ウィッツバリーに留学した皆川海(ミナガワ・カイ)は、自宅に現れた妖精を追い出すために叔母が呼びつけた英国特別幻想取締報告局のランス・ファーロングと出会う。ともに幻想的生命体を見る能力を有するふたりの青年が“ファンタズニック(幻想事件)”と向き合ってゆく姿を描いた傑作ファンタジイ! 全6巻の文庫(ポプラ文庫ピュアフル刊)を2巻ずつ収め、書き下ろしや未収録の短編を増補。さらに新たな著者あとがき、文庫版に続いてカバーイラストを手掛ける人気イラストレーター、ハルカゼさんによる描き下ろしカラー口絵2点も収録した、全3巻の愛蔵版です。 ■2巻収録 「グリム・リーパー」 妖精や幽霊を見ることができる“第二の目”をもつカイとランスは英国特別幻想取締報告局の招きでロンドンに行くが、そこではゴーストを消滅させる『死神』の存在が噂されていた……。 「ウィール・オブ・フォーチュン」 鞠子とグレンの出会い、人間界に渡ることになったエドワード、子ども時代のランスなど、本編で語られなかった登場人物たちの過去を描く。 【2巻書き下ろし短編+未収録短編紹介】 皆川海が英国に留学する以前の、高校生だったときのエピソードを綴る 「夏祭りーー高校一年生」 海の3歳下の陸の同級生の女の子の、年上の海に対する淡い想い 。(未収録) 「家庭科室ーー高校二年生」 海ってどんな奴? クラスメイトから見た海は。(未収録) 「ピアノ教室ーー高校三年生」 ちょっとこじれ気味の海と陸。すれ違う兄弟の気持ち。(未収録) 「双子の長い夜1」 できのいい真面目な兄ルークと、不出来な弟ジャックのタガート兄弟。 葛藤をかかえたふたりが出会ったのは……(未収録) 「バルコニーにて」 工ルフのエドワードと吸血鬼のパトリシア、バルコニーでの邂逅。(未収録) 「双子の長い夜2」 ぼろぼろになって報告局で療養中のジャック・タガートの心は……(書き下ろし)
その街は、たった一晩で姿を消した。 奇跡の如き鮮やかな、5つの消失劇。 稀代のトリックメーカー、 新たな代表作となる傑作推理短編集。 一攫千金を夢見て忍び込んだ砂漠の街にある高レートカジノで、見事大金を得たジョージ。誰にも見咎められずにカジノを抜け出し、盗んだバイクで逃げだす。途中、バイクの調子が悪くなり、調整するために寄った小屋で休むが、翌朝外へ出ると、カジノがあった砂漠の街は一夜のうちに跡形もなく消えていた──第76回日本推理作家協会賞短編部門の候補に選ばれた表題作を始め、奇跡の如き消失劇を5編収録。稀代のトリックメーカー・北山猛邦の新たな代表作となる、傑作推理短編集。 ■収録作品 「一九四一年のモーゼル」 「神の光」 「未完成月光 Unfinished moonshine」 「藤色の鶴」 「シンクロニシティ・セレナーデ」
古びた仏壇から見つかった奇怪な文言を記した一冊の古文書。 都内の出版社に勤める四ツ谷武尊は、歴史学研究者の友人・沼堂幼太郎を頼り、家系図をたどりながら先祖の調査を始める。だが祖父は「先祖調査はやめろ」と繰り返すばかり。ほどなく、武尊の自宅マンションには毛虫の詰まった袋が吊るされるなど、不気味な出来事が相次ぐ。やがて辿り着いたルーツの地・K島で、一族にまつわる封じられた記録が掘り起こされる。そこには、歴史から抹消された“四ツ谷一族のある真実”が刻まれていた。島に根を張る奇怪な宗教、呪詛めいた古文書の意味、そして家系図に隠された因縁の正体とはーー。 (原題:K島発祥の「瘡ビゑん」信仰に関する蒐集資料)