2015年2月発売
我が校には運命力学に従って、毎週月曜日に転校生がやってくる。そして彼らは転校初日に全校生徒の前で予言を口にする。どうして?それが運命だからさ!そんなことより重要なのは、その週にやってきた転校生・シイナの予言だ。なんと僕・皐月純が今月中に生徒会長になるらしい!ひゃっほぅ!!これで学校中のかわいい女の子は僕のものだぜ!!ところが、そうはさせじと現生徒会長・五十嵐優美センパイが予言の阻止に動き出す。でも、いくら運命に抗おうとしたってだめだよ。僕のシイナの予言によって、バラ色の未来は約束されてるんだから!第21回電撃小説大賞金賞受賞作。
魔界と人類の存亡をかけた社交界デビューを終え、危機を切り抜けた…と思ったのもつかの間、魔界に新たな危機が勃発!それはーお金がない!?人間界との争いに敗れたせいで借金まみれの魔界。起死回生の切り札である観光立国大作戦のために、いきなり魔界に召喚れちゃった僕と美しいお姫様たち(※ただし、魔王の娘です)が一肌も二肌も脱いじゃう!…って、えっ!?それってホントに家庭教師の仕事ですか!?かくして、魔界の(経済的な)存亡をかけた「おもてなし」が始まる!強制召喚から始まる家庭教師ファンタジー、第二幕!
「電撃文庫MAGAZINE」連載の、図ありイラストあり、挙句はQRコードすら載った奇文珍文目白押しの短編が、1冊にまとまって登場!不可解極まるキャラクターたちが織りなす爆笑必至の物語の数々を見よ!雑誌連載分に加え、恒例ボツネタ集&書き下ろし+αとボリューム満点でお贈りする、編集部の狂気を感じる短編集!
19世紀末、夏のロンドン。服飾業界で冬物の受注が始まる中、ジェレミーの仕立て屋にも、冬服の新調に訪れる客の姿が。店に居候する貴族にしてデザイナーのエドガーは、世間話から客が恩人を探していることを知り、探偵ごっこと称して調査を買って出る。しかし目的の人物は毒殺事件の容疑者として連行されてしまう!黙秘を続ける彼に困った警察は、ジェレミーとエドガーの元に彼が所持していた布を持ち込む。ジェレミーは、それが大手メゾンの防水生地で特注した何かだと見抜くが、果たして事件の真相はー?
周期的に発生する天災『星の災禍』により、故郷と家族を失った少年・ラッカウス。今は聖都で神官としての教育を受ける彼だが、その心中には常に疑問があった。「『星の災禍』とは何なのか」次の犠牲者が出る前に答えを知りたい。衝動的に禁忌の森へと忍び込んだ彼は、無垢なる少女シースティと出会う。彼女に惹かれ、人目を盗んで森に通うラッカウスは知らなかった。彼女が、触れてはいけない世界の秘密に繋がっているということを…。
高野山に佇む『春寿堂』は、狐の妖怪・玉藻が営む和菓子屋さん。今日も常連さんや“あやかし”が、事件を携えてやってくる。季節は冬。あやかしが見える体質のせいで春寿堂で働き始めた名月は、雪景色にふさわしい和菓子をしつらえていた。そこへ訪れたのは一匹の子狐。彼の注文はなんと玉藻への弟子入りだった。すると玉藻は一計を案じ、名月と子狐に和菓子の名付け対決を命じる。果たしてその真意や如何に?時にやさしく、時に賑やかに。繋がる“縁”が描き出す、和菓子とあやかしの物語。
久遠明が身を寄せる、あやかし事件の集う店・遠鳴堂に、珍しく表の仕事の古書修禅依頼が舞い込んだ。その客は叔父・倫太郎のかつての相棒・志野。彼女と思い出を語る倫太郎に、明はなぜかやきもきしつつ、志野が持ち込んだ本に眠る想いを知ろうと鳴弦の力を使う。その行為が、明の両親と倫太郎にまつわる、悲劇的な過去を紐解く引鉄になるとも知らずに。真実を知り動揺する明。その時倫太郎は、ひとつの決断を下す。「-さようなら、明さん」遠鳴堂の住人たちの絆の行く末は、果たしてー?
夏休み前日。町の駄菓子屋凸凹堂で、存在すら怪しまれていたアタリくじを引きました。景品は、なんのへんてつもないドロップです。でも、一粒なめると不思議な力が身について…。それからおかしなことばかり起こります。生き物と会話ができたり、ヘンテコな夏風邪がはやったり。凸凹堂の店主・銀紙ばあも姿を消してしまいました。もしかして、これもドロップのせい?ドロップと銀紙ばあ、銀紙ばあとお父さん、お父さんと凸凹堂。今まで気づかなかったわたしのヒミツをめぐる、ひと夏の冒険です。
キャリア官僚から極道へ“転職”を果たし、死の淵から生還した月成拓馬。「どんな形だっていい。必ず日本に復讐する」-そう決意し、別人のように変貌を遂げた拓馬は、企業群を牛耳る新事業を考案するのだが、その巨大すぎる権益が極道界を二分する“新時代の抗争”の引き金となってしまうー!!日本裏社会の覇権を巡る壮大な闘争劇、疾風怒涛の最終巻!!
王子ハインの専属画家&恋仲となったアルマ。そこへハインの婚約話が浮上!ところが、その彼女は“2人の仲を応援しますわ”と可憐に宣言。アルマは“殿方をギンギンにする”という薬をこっそり授けられる!どこか怪しいと感じつつも悪い人には思えず、その助言に従ってみたのだがー!?恋と画業の王宮ラブコメに大波乱。
ついにノーラとティルナードの結婚式が行われることになり、ライセン家一行はレイデンへ。二人の晴れ姿に涙ぐむアリシアとカシュヴァーン。しかし滞りなく進む式の最中、一陣の風が舞い込んだ!記憶を刺激され花婿を案じるアリシアだが、そこに倒れていたのは女王エルティーナ!!しかもルアークに取り押さえられた暗殺者は、首謀者はティルナードだと叫びだして!?クルセージュ編第2幕!
巫女姫奪還を目指し、鎮星国へ向かう鈴花たち。半仙の元旦那様を自由にするため張りきる鈴花だが、一方黎鳴は銀鏡と指輪を返す機会を逃し続けてモヤモヤするばかり!途中、立ち寄った梓水県には黒い噂のある県令と、“无名”と呼ばれる謎の集団が。警戒する黎鳴へ、鈴花は「あなたがここを掌握すればいいんです」-って女王様全開!?言いなり中華ラブコメ、強気嫁に惚れ直す第10弾!
高校生・宗方閑也は、ある日異世界のーどう見ても空飛ぶオニイトマキエイにしか見えないー神さまに召喚されてしまう。“魔王になってください!”「絶対にノウだ!」だが断っても、力を使い果たした神さまは元の世界に戻せないと言う。「要するに、僕は勇者に倒されればいいのか?」こうして閑也は、勇者な少女に倒されに向かうのだけどー。「あ、あんた、責任取ってあたしと結婚しなさいよっ!」出会った少女は閑也に好感度マックスなアホの子で!?無敵な魔王と、色ボケ勇者のロールプレイング&ラブコメディ!
六天はガラスに映る己の姿に小さく溜留をついた。黒のワンピースに真っ白なフリル付きエプロン。とどめのヘッドドレスー紛う事なきメイド姿だった。勇者との戦いで無茶をした六天は、罰としてメイド姿で過ごすよう命令されていた。嫌がってはみたものの、すっかり馴染んだその姿ーしかし、その戦いで彼は巴達を“守る”こともまた改めて強く意識し直していた。そんな矢先、六天たちの住む街へ敵の急襲があった。都を守る上位術者さえ蹴散らすその者の正体とはー!?六天に迫る戦いへの決意と辛い決断。彼は愛する者たちを、その手で守ることが出来るのか!!
冷凍睡眠から目覚めた式守雄馬は資源と交換するRPを得るため人類同士で争うVRゲームを強制される。素人を達人に変える『ジョブアシスト』で戦う他プレイヤーを、失われた知識と継承した『神刀式守流』剣術だけで圧倒する雄馬。先に目覚めて同い年となった妹・柚季と、日本の象徴“天津”の血を引く少女・葦原美琴とともに、雄馬は2つの勢力に分かれ、百年以上も争い続ける日本を再統一する事を決意。日本再興・戦争終結の鍵を握るゲームクリアを目指して無双する!!-人類解放RPGここに開幕ー
アメリカ支部長アーリンたっての願いで、ソフィアと共に渡米することになった諸葉。果たしてそこではアメリカ美女たちによる、刺激的な誘惑に次ぐ誘惑が待っていた!手段を選ばぬ引き抜き工作をしかけてくる彼女たち。だが家族愛を重んじるアメリカ支部の真意を知った時、諸葉は誰にも為すことのできぬ戦いへと自ら身を投じるー放て、想いを束ねし必中の超撃!!魅惑のお姉様たちと行くニューヨーク縦横無尽、オトナのレクチャー満載な旅情譚!ソフィアたちと心も身体も緊急密着する、超最強学園ソード&ソーサリィ第11弾!!
ある夜、路地裏で高校生の日月は、姿を偽り腕を競う路上格闘技“血闘”に身を賭す一人の少女と出会う。彼女のそのー金のツインテールに改造セーラー服姿は、全ての敵を「一撃」で沈め、そして消えた伝説のランカー“魔王少女”のもの。ところが日月はーそんな“魔王少女”を「一撃」で沈めてしまう!「いるもんだな…ニセモノって」何故ならー!?-この地には、魔王少女が現れる。そんな噂が流れ出して一年。本物の一撃に憧れる少女が、戦うことを辞めた少年と出会うとき、“血闘”に新たな伝説が刻まれる!!白熱の路上バトルアクション、開幕!第6回GA文庫大賞優秀賞。
念願のレベル4冒険者へと昇格し、新たな力を得たイグニスは、最高レベルの冒険者ー冒険王を目指して旅に出る。鍛治の街に辿り着いた一行は、鉱山を占拠するモンスター討伐のため緊急召集される。大規模な討伐隊と共に鉱山に向かうが、そこで待ち受けていた敵を前に、次々と仲間が倒れていく。途切れることない敵の猛攻に、窮地に追いこまれたイグニスたち。シルヴィアの鉄壁の防御を要に反撃を試みるが、ついにマルシアが標的にされてしまいー!?
数か月前に突如現れた“金指”の使い手。彼女は再び音耶と宗佑の前に現れる。「自分」という存在に疑念を抱く音耶。自分に「過去」が存在していないことに気が付く宗祐。そんな二人をあざ笑うかのように、“金指”は音耶の体を強奪していく。宗佑は音耶を取り戻すため、単身“金指”の行方調査に向かった…その先で見つけた地下実験施設。そこで宗佑は、己の出自、“指”とは何か、そして全ての真実を知る。-それは滑稽な人形劇。金の令嬢は体を求め、紅き執行者は心を求めた。紡がれるは“指”が織りなす終末への狂想曲。