制作・出演 : カール・アレン
フェイスフェイス
ドミニク・ファリナッチほかのレコーディングに参加してきたピアニストの2作目で2010年作品。ソニー・クラークに捧げた自作曲「ブルー・ソニー」は音色から傾倒ぶりが伝わり、「リフレクションズ」では歌うようなソロがモンク作品に新鮮味を加える。ジャズの伝統に対する敬意が全編にあふれ、そのなかに自己をさらりと覗かせる姿勢がすがすがしい。
インスピレーションインスピレーション
NYのジャズ・ピアノ・コンペで優勝するなど、米国のジャズ界で注目され、帰国後も多方面から大きな支持を集めている片倉真由子のデビュー作。ピアノのタッチもみずみずしく、アドリブの展開にも鋭敏な感性と才能のひらめきが感じられ、リズム陣と連動しながら、自在にスウィングする演奏は痛快だ。
低音 SERIES::::カインド・オブ・ブラウン低音 SERIES::::カインド・オブ・ブラウン
もちろん主役は相変わらず快調だし、レギュラー・メンバーの息は合い、若手ウォーレン・ウルフ・ジュニアのヴァイブが良い。ハバード作の「テーマ・フォー・カリーム」、マクブライドのラインは高低音域を自在に滑らかに上下し、フロントを強力にプッシュし、タイムの疾走感が素晴らしい。わくわくする。
ザ・パーシュアザ・パーシュア
プロデューサーとしての幅広い活躍でも知られるカール・アレンのメジャー契約第1弾。アート・ブレイキーの再来と言われただけあって、ここでもエイブリー以下有能な新人を起用し、90年代主流派ジャズの王道というべき、充実した演奏を展開している。
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