制作・出演 : ジャッキー・マクリーン
プレスティッジに育てられたといっても過言ではないほど、同レーベルに初期の重要作を残したマクリーン。荒削りな部分もありながら、貪欲に自らのアルト・サウンドを追求したニューヨーカーの名演を集めたベスト盤。
チャーリー・パーカー派の1人としてキャリアをスタートさせながら、多くのレーベル・メイトとの共演の中で自らのサウンドを確立していったジャッキー・マクリーン。本作は、その独特の歌いまわしに浸りきることのできるベスト・セレクションだ。
バップからモーダル、アヴァンギャルドへ、時代の流れに乗りながらも自身のサウンドを磨き続けたアルト奏者、ジャッキー・マクリーン。トミー・タレンタイン、ソニー・クラークら玄人好みのプレーヤーが名を連ねた好盤だ。
名盤『サイドワインダー』以前のブルーノート盤も見逃せないのがリー・モーガン。ジャッキー・マクリーンやアート・ブレイキーとともに、ちょっぴりソウルがかった極上のハード・バップを残した。
魅力的なパーソネルにもかかわらず、しばらく陽の目を見ることがなかった1962年のセッション音源。マクリーンが精力的に活動していた時期でもあり、同時期の名盤『レット・フリーダム・リング』と比べても遜色のない仕上がりだ。
玄人好みのするピアニスト、フレディ・レッドのオリジナルによる力作で、同名の舞台劇がきっかけとなって吹き込まれたもの。ジャッキー・マクリーンが参加する一方で、無名のベースとドラムが大健闘。
ブルーノートに残した作品がことごとくマスターピースの輝きを放つマクリーン。1960年に吹き込まれた本作は、比較的地味で硬派な印象を残す裏名盤のような一枚で、よく知られたバラードなどは収録されていない。
前作『コネクション』で示した高い作曲能力、フロント陣との絶妙なコンビなど、さらなる飛躍が感じられるアルバム。幻の名盤としても名高いので、一度は耳にしておきたい。