制作・出演 : ナタリー・コール
スノーフォール・オン・ザ・サハラスノーフォール・オン・ザ・サハラ
エレクトラ移籍通算4枚目の本作は、前作までのジャズ・スタンダード路線とはうって変わり、とてもコンテンポラリーな仕上がり。レオン・ラッセルやボブ・ディランなどのカヴァーを中心とした曲構成が、作品をより広がりのあるものにしている。
アンフォゲッタブルアンフォゲッタブル
いつかこういう企画が実現するだろうといわれていた話題盤。つまり、故ナット・キング・コールの名曲を娘ナタリーが歌うというものだが、あまり気負うことなくさらりと歌い、アレンジもいい。できれば、全曲ナットの曲にしてほしかったが、上々の内容だ。
テイク・ア・ルックテイク・ア・ルック
一大ブームを作り上げた『アンフォゲッタブル』の後だけに、その苦労もうかがえるが、ハンディを徹底したスタンダードで貫き、よりゴージャスに仕上げて乗り越えた感じ。父親との絡みがないぶんドラマティックな側面はないが、安定した力量はさすが。
恋におちた時恋におちた時
伝説のバラディアーである亡き父ナット・キング・コールの懐かしき音源にヴォーカルを被せ、夢のデュエットを実現させた『アンフォゲッタブル』から5年。今回はアルバム『スターダスト』からの1曲。「恋におちた時」を3ヵ国ヴァージョンで聴かせる。
ノー・モア・ブルー・クリスマスノー・モア・ブルー・クリスマス
これは昨年11月にリリースされたシングル。“あなたと出会ったから、もうブルーなクリスマスなんてないわ……”と歌う「ノー・モア・クリスマス」、メル・トーメの「クリスマス・ソング」。押しつけることのない、ていねいな歌唱はこの人ならでは。アレンジもまた良し。
クリスマス・ソングクリスマス・ソング
父の名唱で有名な、珠玉のクリスマス・ソングをカヴァー。カップリングのもう1曲は、大ヒット作「アンフォゲッタブル」に収録されているもの。ストリングスをバックにしたオーソドックスなサウンドがとてもエレガントだ。サイン入りクリスマスカード付。
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