発売元 : 株式会社スペースシャワーネットワーク
ラウド/ハードコア系のバンド・サウンドのなかで、ラブリー&アグレシッヴな女性ヴォーカリストのmiri-powが自由に飛び跳ねる。ユニークなコントラストを持つ4ピース・バンドのファースト・ミニ・アルバム。パンク、へヴィ・ロック、J-POPを軽々と超えていく音楽スタイルが強く印象に残る。
自らのレーベルを設立しての発売となる5年ぶりのアルバムは、このバンドなりのヒップホップというアプローチを標榜しながらも、屈強で肉体的なバンド・サウンドと音響工作の妙があいまって、紛うことなき傑作に仕上がった。迷いもブレも一切ない、過去のキャリアが凝縮されたような一枚。★
ソリッドでメロディアスなロックを聴かせるNOWHEREの3rdアルバム。メンバー・チェンジを経てさらにカラフルになったサウンドが印象的な全11曲。新章へ向けて突き進む力強さにあふれた一枚だ。
札幌出身女性シンガー・ソングライターのファースト。弦楽器を中心としたやわらかなサウンドをバックに、芯の強い凛とした歌声でのびやかに歌っている。等身大の恋愛感情をリアルに歌った曲が多く、同世代の共感を集めそうな印象。ピアノだけのバラード「いつかの今日」がベスト。
日本という枠を超え、アジアやヨーロッパのハード・コア・ファンから支持を受けるバンドの2ndアルバム。トリプル・ギターが織りなす美麗なアルペジオと、曲を切り裂く歪んだサウンド、地を這うようなリズムがドラマティック。
通算9枚目となるアルバムは、人気インスト・バンド、toeの美濃隆章との共同プロデュースによるもので、国籍もジャンルも無関係な不思議な印象の6曲入り。バンドでのセッションと一発録りを中心に、自然体のアンサンブルや即興を展開し、静かでありながらドラマティックな世界を聴かせてくれる。
肌をヒリヒリ刺激する鋭角的な演奏が冒頭から炸裂するセカンド・ミニ・アルバム。尖りに尖ったスリリングでタイトなロックンロール・ビートの上に、斜に構えたクールな歌声がライドしていく。広大な大陸をオープンカーで爆走しながら流したい、アウトローな気分に変えてくれる激な逸品。
栗コーダーカルテットと渋さ知らズの共演盤『渋栗』のためのセッションのアウト・テイク集。『渋栗』に較べてユーモアに富んでいたり、ハードで攻撃的だったりと、演奏の振れ幅が広くて素直に楽しめる。あえて収録されたミス・テイクもとぼけた味わいが朴訥とした魅力を放つ。★
愉快な顔合わせで話題を呼んだアルバム『渋栗』(2009年)の発売記念ライヴの模様を収録。渋さ知らズオーケストラと栗コーダーカルテットが同じ曲を交互に演奏したり、それぞれのレパートリーを取り替えたりしながらテンポよく楽しませてくれる。両バンドの優れたアレンジ能力を満喫した。
千葉出身のメロディック・パンク三人組のセカンド・ミニ。キャッチーなメロディ・センスとライヴで叩き上げたエモーショナルなバンド・サウンドを武器にした楽曲群は、シンガロングであり、ポジティヴなヴァイブも相まって痛快のひと言。思わず胸が熱くなる好曲のオン・パレードだ。
2年ぶりの新録CD。わかりやすいメロディのヘヴィ・メタルだが、まず音自体がパワフルでカッコイイ。曲によってはムックリやディジェリドゥ、アメリカン・インディアンの太鼓も挿入し、特にシアトリカルな「夜、あふれる想い」は天上桟敷も思い出す。現代への警鐘含みの日本語の歌詞も含めて意欲と気概が伝わる。