著者 : 五木寛之
白夜の街に繰り広げられる愛と運命の物語。カレリアを舞台にした名作『霧のカレリア』、イコンをめぐる衝撃作『ソフィアの秋』を収録。著者初のテーマ別作品集、第3弾!
時代が今、五木寛之に追いついた!現代のロシア問題、日韓問題に迫る驚くべき陰謀の結末は?著者初のテーマ別作品集、刊行開始!
シムカ1000、アルファ・ロメオ・ジュリエッタ・スパイダー、ボルボ122S、BMW2000CSクーペ、シトローエン2CV、ジャグヮーXJ6、メルツェデス・ベンツ300SEL6・3、ポルシェ911S、サーブ96S…9人の女性たちを彩る9台の車…時は流れ、ぼくは進む。究極の恋愛小説。
「めぐりあい」をキーワードに編まれた短編アンソロジー。人と人とが出会うときに生まれる、ときに感動的な、ときに意外な、ときに不思議なドラマを、作品の数だけ味わえます。これまで触れたことのなかった作家や、好きな作家のまだ見ぬ名品との「めぐりあい」が、この本にあるはず。ふだん本をあまり読まない方は日本の文学の底力を感じ、読書好きはきっと納得。自信を持ってお届けする13編。
故郷の筑豊を離れ、上京してから七年。葛藤、挫折、再起をくり返し苦悩する伊吹信介は、ユーラシア大陸横断の大望を胸に秘め、シベリアへの密航を果たす。国際情勢の複雑多岐な現実に戸惑いながらも、大自然に生きる人々との出逢いに心打たれる信介。未知の世界の息吹に触れ、冒険の旅は続く。傑作長編・第八部。
東国から帰洛した親鸞に魔手が伸びる。専修念仏を憎悪する怪僧・覚蓮坊が、親鸞の長男・善鸞をそそのかし『教行信証』を奪おうとしたのだ。だが、その前に立ちはだかったのは、数奇な半生をたどり、宋の富商に身請けされたという謎の女借上、竜夫人だった。このふたりと、親鸞の因縁とは?入魂の三部作、完結。
偉大な師にして父親の親鸞に認めてもらおうと善鸞は東国行きを志願するが、父子の懸隔はかえって広がる。一方で最後の闘いの時も迫っていた。怪僧・覚蓮坊、謎の女借上・竜夫人、若き日に出会ったツブテの弥七、黒面法師らとの、永く深い因業が解き明かされる。そして、九十歳で入滅ー。入魂の三部作、完結。
「飛ぶ歓び」「生きる歓び」を追い求め、自分の限界を突破しようとした、かもめのジョナサン。群れから追放された彼は、精神世界の重要さに気づき、見出した真実を仲間に伝える。しかし、ジョナサンが姿を消した後、残された弟子のかもめたちは、彼の神格化を始め、教えは形骸化していく…。新たに加えられた奇跡の最終章。帰ってきた伝説のかもめが自由への扉を開き、あなたを変える!
夏が巡るたび、深まる想いー。20年にわたる男女の愛の軌跡を、透明なタッチで描いた恋愛小説『冬のひまわり』と、古都・金沢を舞台に、若き日の恋を描く珠玉の名作『浅の川暮色』の2編を収録。
年下の恋人・章司と暮らす和実は、異端の画家エゴン・シーレの作品「哀しみの女」に強く惹きつけられる。描かれていたのはシーレのモデルで愛人だったヴァリー。この女性の人生に、和実は自分の運命を重ね合わせていく。大人の女の愛を描いた恋愛小説。
離婚して実家に戻った長女・波留子は、妹・布由子の自殺未遂がきっかけで医師・沢木と親しくなる。そして、子どものころから優等生だった自分の自由で奔放な一面に気づき、戸惑いながらも、自分らしい人生への一歩を踏み出していくー。四姉妹それぞれの生き方を描く四季シリーズの第二部。
心の病に苦しんだ過去を持つ布由子は、ラジオ出演をきっかけに、東京でマスメディアの仕事にたずさわることになる。未知の人たちとの出会いや初めての体験に揺れ動きながらも、傷つくことをおそれずに自分の生き方を模索していくー。繊細な魂をもつ四女・布由子の姿を描いた、四季シリーズの第三部。
1970年に発表されてから、しばらくはまるで反響がなかったが、数年後から爆発的に読まれ始めた伝説の作品『かもめのジョナサン』。飛ぶことの歓びを追求したために、仲間から追放された一羽のカモメが、やがて…というこの物語は、全世界で4000万部以上、日本でも260万部を超える大ベストセラーとなった。長い歳月ののち、著者R・バックが自家用飛行機の事故で九死に一生を得たことをきっかけに、新たな最終章が加えられ、「完成版」が刊行された。そのPart Fourは驚愕の内容を持つが、断固として未来を語り、“自由を求めよ!”と我々を深く励ます。
未知の時代を目前に、嵐の前の静けさが日本を覆っていた。一九六〇年。伊吹信介はタバ風の吹き荒む江差にいた。そこで会ったオーストラリアの友人・ジョンの「あなたは一度日本を出てみるべきです」という言葉に惑う信介。特攻船やソ連との関係に揺れる函館を訪れたとき、彼の背中を押す風が吹く。第七部。