著者 : 清水一行
愛・軽井沢愛・軽井沢
処女作で文学新人賞に輝き華々しいデビューを飾ったものの、次作が書けず焦燥感にかられた秋川久生は、ルポライター寺島遼子との同棲生活を打ち切り、スペインに旅立った。そんなある日、夕景のアルハンブラ宮殿で小西景子と知り合い一夜を共にするが、翌朝、景子は姿を消していた。帰国し、新しい女性との交際を深めつつあった秋川は、軽井沢で、今は人妻となった景子と再会を果たす…。長篇恋愛小説。
敵対的買収敵対的買収
中堅の精密機械メーカー・協和精工の株が密かに買収されている。同族会社の経営陣は、事態の重大さに気づいていない…。彼らの前に立ちはだかるのは“買収王”の異名をとるM&Aの旗手である。東京支社の北池隆史は独自の調査をはじめるが…!?長編企業小説。
悪名集団悪名集団
駆け出しの総会屋・九島喬司は相棒の神永孝哉、軍師格の山室幸三らと、大物総会屋になることを夢見ていた。しかし、昭和41〜42年ころは、一部の元老総会屋が株主総会をとりしきっており、九島らは顔と名前を売る機会を狙っていた。そんな折、日運総会に殴りこみをかけ、大成功を収める。大物にのし上がった九島だが、そこには旧勢力の逆襲が待っていた…。
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